MacOS 8.5.1 にする

今さらですが、99年2月、Expoに行って来た少し後に、やっとMacOS 8.5 を買って来ました。昨年の秋には出ていたから、ずいぶんと長いこと、古いOSのまま使っていたことになります。
(ちなみに、Expoで格段に安くMacOS 8.5を売っていた店はなかったように思う。まぁ、元々ひどく高いもんではないのだが。)

そこそこ8.1で安定していたこと(それでも、システム終了時にハングアップすることがあった。特に、Netscape Navigator でJavaのあるページや、Quick Timeのページなどを読み込んで動かした場合)があって、特に文書作成やメールのやり取りに困っていなかったこともあって、周囲の状況を慎重に見ていたのですが、8.5.1のアップデータが出たこともあり、やっぱり移行しました。


●インストール

移行手順は、以下のごとし。

そこそこ面倒ですが、新規インストールしないと(つまり、上書きインストールをすると)トラブルが多い、という情報が出回っていたので、ここは諦めて最初から新規インストールでした。(この手の作業はそこそこ慣れている。)

作業自体は、1時間半もあれば終わります。そして、インターネット関連の諸設定などを行うわけです。


●第一印象

インストール直後より、各種の動作が驚く程俊敏になり、びっくり。ツールボックス関連が速くなっているようで、アプリケーション全体の動作速度が向上しています。これには驚き。

あと、想像より安定している。システム終了時のハングアップなども、8.5.1にしてからは経験がありません。1ヶ月以上使っているけど、まだパニックした記憶がない。

これなら、もっと早くやっておけばよかった、と思いましたね。漢字Talk 7.1の頃の使用感に戻ったような感覚があります。


●Look & Feel

今まであちこちに散らばっていたコントロールパネルをかなりまとめ直しており、私は歓迎します、こういうのは。

特に気に入ったのは、アピアランスで一括して見た目関連設定を直せること。そして、プラチナサウンドが気に入っています。こういう、メニューやウィンドウの操作感そのものが音でフィードバックされるのは、まさにNewton Technologyの成果の一つです。私はNewtonを使っていたので、これはひどく強く実感しました。
以前から、サウンド関係をカスタマイズするコントロールパネル類は、たくさんありました。そして、エヴァンゲリオンの声だのアイドルの声だの自動車の音だの生活音だので、やたらとカスタマイズすることもできました。ただ、私はこういう、操作の本質とはあまり関係のない音でカスタマイズするのは、好きではありませんでした。(もちろん、そういうことをするのが好きな人々がたくさんいるのは理解できますし、そういう方々を避難するつもりは毛頭ありません。)
しかし、プラチナサウンドのように、スクロールバーの操作とともにギーッと音がしたり、メニューバーでマウスを滑らせるとカタカタと音がするような、操作そのものの感触を伝えるような音づくりは、嫌いではありません。
というか、Newtonを見て以来、好きになりました。

そして、いったんプラチナサウンドをオンにしたマックを使った後で、Windowsに触れた時に「なんか寂しいなぁ」と思ったりします。


●Sherlock

鳴り物入りで喧伝されたシャーロックを、私はあまり期待していませんでした。結局、自然言語に近い検索と言っても、意味解析をしているわけではない、とはあちこちで解説されていました。さらに、インターネット・シャーロックを使う場合は、サーチ・サイトの機能に負うわけです。つまり、自然言語っぽい入力を、シャーロックが噛み砕いて、サーチ・サイトごとにキーワードを分解して入力するわけで、特に賢い検索をするわけでもない。

ところが、いざ使ってみると、インターネット・シャーロックは意外に役立ちました。
というのは、Webブラウザ上でサーチ・サイトで検索を行った場合、リスト表示された検索結果をいくつも見るには、ブラウザの「進む/戻る」ボタンで頻繁に行き来する必要があるわけです(もちろん、複数ウィンドウを開いて工夫することは可能ですが)。
それが、シャーロックで検索結果を表示し、おもしろそうなものをクリックして呼び出すと、Webブラウザに切り替えて表示してくれる。シャーロックと、ブラウザの間を、行ったり来たりする。

また、複数のサーチ・サイトをいっぺんに検索してくれるわけで、これもよく言われるように便利。ダブることも多いですが、それでも各サーチエンジンごとに微妙に違う結果が出て、それを一括して眺めることが出来る。考えていたより、ずっと便利でした。

なお、シャーロックはデフォルトのアプリケーション割り当てメモリではハングアップすることがあるので、増やした方がいいです。私は9MBくらい割り当てています。

よく話題になる、シャーロック・内容検索は、インデックス・ファイルの作成が必要なため、まだやっていません。毎日コマゴマと使うマシンなので、あまり長時間起動したまま放置しておくことが出来ないんです。でも、いつか暇を見つけてやってみたいですね。


●8.5.1の不便

8.5.1にするといいことが多いのですが、8.5 CD-ROMからの再インストールが出来なくなります。必要があったのでやってみたのですが、やはり出来ませんでした。

これは、非常に困りますね。お金を払ってもいいから、8.5.1 CD-ROMが欲しいくらいです。実は同居人がNew G3 マシン(ポリタンクみたいな、青と白のやつ)を買ったのですが、こちらは最初から8.5.1なので、自由に再インストールやカスタム削除ができます。

仕方なく、私は8.5.1を再インストールしました。それで初めて見た機能の印象などもあるので、改めて別の項目にして書きます。


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