1998年を振り返って

1998年は、体調不良の時が多く、更新をしませんでした。1999年から少しずつ復調しようと思います。


1998年は、マックを使っている人間にとって、人権回復の年だったかもしれない。(笑&苦笑)

Dr. AmelioがCEOとして活躍しつつも、評判とシェアが落ちる一方のアップルを、S.Jobsがクーデターで政権下におき、G3 Mac(デスクトップとノート型)にiMacでハードウェアのラインナップを改訂した上で、MacOSを8.5にバージョンアップしながら、矢継ぎ早に改善策を繰り出しまくる1年間。

そして、それまで評判も信頼も地に落ちていたアップルは、宣言したスケジュールに沿って確実に製品を投入し続ける様子を通じて、ぐんぐん失地回復・汚名返上の1年になりました。

1997年は「アップル製品を使っている人間は未来のない製品を使っている」ように言われ、人権が縮小していくような年でしたが、1998年はその人権が回復していったような印象があります。


私個人としては、自分がけっこう好きで使っていたOpenDoc / CyberDogが開発中止になったことが、ショックでした。一応、OpenDocベースのワードプロセッサーであるWAV(Digital Harbor社開発)なども使ってみたのですが、とにかくOpenDoc自体が中止になってしまったのだから、仕方ありません。気に入っていたCyberDog 2.0よりの離脱を決意し、結局、インターネット環境の変更を余儀無くされました。

Netscape Navigator(Webブラウザ)
MUSASHI(メーラ)

という環境になりました。ただ、このMUSASHIというメーラに関しては、満足でした。軽いし落ちないし、実によく働いてくれる。


また、PB2400cに関しては、CPUのクロック数を上げたマイナーチェンジ版を最後に、生産中止になりました。
これは、IBMとの共同開発/生産も終了する、ということでした。

残念だったなぁ。ThinkPadクォリティのPowerBookを所有出来た喜びは、たったの1年半くらいで終わってしまいました。
このために、中古市場ではカルトな人気が出たようですね。

これにより、しばらくは軽い真のポータブルマシンをアップルはしばらく生産しないようです。99年には出ると言われているコンシューマー・ポータブルがどんなマシンか、楽しみではありますが。


もちろん、iMacが話題をさらったこと、G3が速かったこと、OS 8.5はWindows98よりも改良点が大きくて話題になったこと、などが最大の話題ではあったでしょう。しかし、私はまだ縁がありません。

体調がよくなくて、あまり激しい変化を望まなかったこともあります。PB2400cで結構満足していましたこともあります。OS8.1でかなり安定していたので、無理にOS8.5にしなくても、と思ったりしたこともあります。
しかし、何よりも大きかったのは、WindowsマシンであるLibrettoからPB2400cに戻ってきたら、ほっとしてしまった、というのが一番大きかった。

Macの環境はWindowsほど劇的な進化をしていないと言われます。しかし、長く使い馴れた環境を引き継ぎ続けてここまで来ることが出来たのは、弱肉強食のコンピューター界において、ほとんど奇跡とさえ思えてきます。
今年は進化のためのステップとして、様々な変化を加速する年でした。私はその進化の向きをもう少し見極めてから、ゆるりと変化を受け入れていこうと思っています。昨年は、現在の環境をより豊かに使うために、ハードディスクの容量を大きくしましたが、これは速度の向上もあって、なかなかよかったですね。

今年は、Mac OS Xやら、コンシューマー・ポータブルが出る年です。ここに、私の知りたかった進化の方向の答えがあるように思えます。


今年(1999年)がよい年になりますように。


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