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Plyanthus プリムラ・ポリアンタ


トピック
プリムラ・ポリアンサの夏越し

2005年のハムレット、2007年のゴールドレースは、初期生育が極めて悪く栽培に失敗しました。
2009年のハーレクインは、夏の高温時に葉が褐変したり、花が不稔になり開花しなかったり、生育障害が発生しました。

最初は、播種の方法や発芽後の管理が不適切で失敗していると思いましたが、2009年の栽培では葉が展開しつぼみまでできたのですが、その後、葉に障害がでたりまともな花が咲かなかったりしました。
そんなこともあって、ポリアンサの性状を調べて(本来ならタネを蒔く前に調べるべきなんですが)みました。
それで、ポリアンサは、30℃以上の高温や強烈な陽射しに弱く、夏の季節には生育が止まったり、葉に障害がでたりすることがわかりました。
プリムラ・ポリアンサは、植物の特性上、夏越しは難しい(特に素人には)のですね。

ハムレット (2005.06.18〜10.23)

は種(2005.06.18)後、約10日で発芽し、7月中旬には本葉を展開しはじめたものの、その後の生育が極めて悪く、10月に入り萎凋し枯死してしまいました。
左の写真は、2005.10.23の栽培終了時点の株の状況で、本葉を4枚程度展開した後、生育が止まり萎凋し、最終的に枯死しました。
ゴールドレース (2007.03.18〜08.20)

は種(2007.03.11)後、約2週間で発芽し、4月中旬に本葉を展開し始めましたが、その後、生育が極めて緩慢になり、8月中旬に枯死してしまいました。
左の写真は、2007.08.20の栽培終了時点の写真で、本葉3枚程度で枯死しました。
ハーレクイン (2009.03.22〜)

は種(2009.03.22)後、約1週間で発芽し、4月中旬に本葉が展開し始めました。その後も、ハムレットやゴールドレースとは順調に生育しました。
しかし、7月下旬頃から葉の周囲が褐変したり、花が不稔で開花しなかったりする生理障害が発生し、生育も悪くなっています。
○ 参考図書

45. プリムラ類(サクラソウ類)
(3) 生態
2) プリムラ・マラコイデス 生育適温は15〜20℃、30℃以上になると生育がいちじるしく劣るから夏季高温下では生育は遅い。
3) プリムラ・ポリアンタ 生育適温はほぼマラコイデスと同じだが、耐寒性はかなり強く、−5℃ぐらいまでは戸外で越冬する。(中略) すなわちポリアンタは長日で開花が促進されるが。短日下では低温によって開花が早まる。
(4) 栽培
1) プリムラ・マイコイデスなどの鉢栽培 夏季高温下の育苗は、ハウスや温室内で行うが高温にならないように寒冷紗やダイオネットの日よけ下で9月中旬まで栽培する。
新編 花卉園芸ハンドブック/鶴島久雄 養賢堂 1983年 400〜401ページから抜粋

プリムラ・ポリアンサ 日中気温が30℃を超えると生育は停止するとともに葉枯れをおこしやしぃが、日中の高温時に葉水を手まめに行うと生育は良好になる。
すぐに役立つ栽培技術 都市近郊の鉢物・花だん苗/埼玉県花植木研究会編 1984年 72ページから抜粋

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最終更新日:2009.08.15