Bosch GLM-100C Laser Measure

BOSCH GLM-100C レーザー距離計
による
スピーカー設置の調整





本機をPIEGA COAX-711の設置に使用した様子は
こちらをご覧ください。


耳とスピーカー間距離を測る

 
スピーカーの設置、みなさん、どのように精度を出しているでしょうか。
 
床の模様やフロアマットの形状頼りじゃ、思いのほか精度は出ないし、巻尺で測るっていっても、数cmの誤差なんか簡単に出てしまう。
 そもそも、部屋が正確な四方形かだって、わかりゃしない。


 cm単位の波長を扱うスーパーツイータ以外は、そんなに神経質じゃなくてよいのじゃないか、と思っていたのですが、ものは試し。最近、手に入れた
レーザー距離計で測ってみました。

 ボタンを押すとレーザーが出て、本機の底面と、その光が当たったところまで距離が、直ちに出ます。

         

 以前使っていたゴルフ用のレーザー距離計は、精度数十cmくらいのものでしたから、巻尺代わりにはなるまいと思っていたのですが、この機材は違う。

 ページトップの写真の表示は、
2.0129メートル
 え! ってことは、
201センチ2.9ミリ

 
そう、1ミリ以下の精度がでるんです。

 実際、何度か測定しても、再現性はよく、1ミリ以下の精度は楽々出そう。

 
ELACとリスニングポイントの距離(下図赤線)を測ってみました



 椅子側からと、スピーカー側の、両方から、何度も測った結果、
右が2cmほど、耳に近い、とわかったのです。

 ずいぶん、正確に設置していたつもりなのに。

 そこで、測定を繰り返しながら、2mm程度の誤差になるよう、調整してみました。

結果は?
 幸い、激変したりはしませんし、ピンポイント定位も変わりませんでしたが、
顔を動かしたときに、フラッと定位が変わるのが、緩和されました。
 また、今までは、
多少、右を見たほうが、正確に真ん中に定位する気がして、理由がわからずにいましたが、それもなくなったのです。

 右を向くと、右耳の位置が2cmほど後ろに下がりますよね。だから、正確な定位になるのか? 修正後は、真正面を見て、多少顔を振っても、定位の移動が小さいです。

 
そう、2cmの誤差は、ELACの場合は、聞き取れる、ということです。

 人は左右の位相差を感じ取ることが出来るので、2cmでもそれがわかって不思議はないですけど。



2017年12月17日

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