ゲームのイベント探訪記


「一人角力」


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 愛媛県今治市、ではありますが瀬戸内海に浮かぶ大三島。そこにある大山祇(おおやまずみ)神社の春秋の祭礼で行われるのが一人角力(ひとりすもう)です。慣用句では一人で勝手な事をする意味ですが、ここでは人間が精霊と相撲を取る事を言います。精霊は人間の目に見えないので、一人で相撲を取っているように見えるわけです。というか、見えるように相撲を取らなければなりません。久しく耐えていた行事ですが、数年前にこの力士を務める人が見つかり、今では多くの観光客が訪れます。祭礼は様々な行事から成っており、春は田植え、秋は稲刈りが中心です。

 一人角力は境内に作られた土俵で行われます。力士である一力山と行事が出てきて、まず神に拝礼。続いて3番勝負となります。一力山は組み合ったり押しあったり、押されて土俵際でこらえたり、足を取られてよろめいたり、たいへんな演技力です。土俵の外に勢いよく突き飛ばされてまず一敗。再び仕切って取り組み、今度は勝ちます。3番目は土俵の上で見事にひっくり返され、精霊の二勝一敗で目出度く方策が約束されると言うわけです。 。

 

 

 

 


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