ゲームのイベント探訪記


「安田闘鶏」


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 高知県安芸郡安田町。後免からごめん・なはり線で約一時間。安田駅を降りて10分ほど歩いたところにあるのが安田闘鶏場。日本でも数少ない闘鶏専用の会場である。ここで毎年12月から翌年6月の末まで毎週日曜日に闘鶏大会が行われている。闘鶏は鶏同士を闘わせる遊戯で世界的に存在する。多くの国では賭博として行われ、刃物を取りつけて殺し合いをさせているところもあるが、日本の闘鶏は刃物を付けず殺し合いではない。海外の闘鶏が真剣勝負なら、日本の闘鶏は剣道と言ったところでしょうか。

 私が訪れた時は大雨だったが、20人ほどの会員が集まっていました。しっかりした作りの家屋なので、天候に左右されずに闘鶏が楽しめる。常設でない地域の闘鶏は莚を丸めた土俵で行われますが、この安田闘鶏場では土俵も常設で、しっかりと地面に固定された土俵が4つ設置されています。

 壁にはこの軍鶏組合の規則が張られていますが、専門の用語があるので少しわかりにくい。だいたいは費用と参加方法や勝敗の決定方法のようです。7ヶ月が一場所となっており軍鶏は闘いを行うごとに点数が与えられます。勝った場合は勝ち方によって点数が入り、引き分けの場合は時間が点数化されます。これが累積されていき、6月最終週には上位同士による決勝戦となります。通常の試合は40分から60分で、これは飼い主の申告との事でした。決勝戦は90分で行われるそうです。

実態を知らない人間は、動物同士の闘いを残酷と感じ、虐待しているというイメージを抱いているかもしれませんが、闘鶏の愛好家は皆自分の軍鶏を可愛がっています。終われば水で洗い、けがをした部分に薬を塗ります。闘えるのは一定の年齢の間だけなので、過ぎれば食用になるのはやむを得ないのでしょうけど。

 

 

 

 


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