ゲームのイベント探訪記


「近代ゲーム」系イベント


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  2010年2月、北軽井沢特設グランドにて、第10回浅間高原雪合戦大会。幸い前夜に大雪が降らなかったが、小雪がちらついていた。滅茶苦茶寒い。今日は1日目で小学生の部とレディースの部。翌7日が一般の部である。雪合戦にルールを付けたものだ。個人的には、遊びにルールをつけて競技化し、勝敗のみに重きを置いたものにしてしまうのは好ましくないのだが、この雪合戦は、あくまでも楽しむことを前提にしているので許してしまおう。

1チーム7人。40m×10mのコートの中で1セット3分間雪球をぶつけ合い、3セット行う。2セット先取すれば勝ちである。雪球に当たったら即アウトで、時間内に敵陣に立つ旗を獲るか、3分後に生き残った人数の多い方が勝ち。7人は4人のフォワードと3人のバックスに分かれる。コートはセンターラインで自陣と敵陣に分かれているが、さらに自陣にはバックラインと呼ばれる線があり、フォワードはこの線より下がることができない。雪球は1セット90個。最後部のところに置く。雪球はポケットに入れたりできないので、いかにバックスが前線に補給するかも重要な鍵だ。転がすのは良いが、投げて万一味方に当たったりすれば、当たったプレイヤーは即アウトとなる。フィールド上には高さ1m、横幅1m程度のバリケードが7つ。これにうまく身を隠して戦うのがカギだ。

 小学生の部は参加16チーム、レディースの部は4チーム。コート内には監督も入ることができる。監督は中央付近に立って全体を見渡し、大声で指示を出す。小学生や女性はあまり速い球が投げられないため、あまり白熱した戦いにならないが、却って微笑ましくて楽しい。

 それでも戦略は色々あるようだ。後方から大きく山なりの球を投げてバックスを狙うチームもあれば、中央のバリケードに陣取り、バリケードに隠れた敵を牽制しつつ、先を目指すチーム、監督の合図で一斉攻撃をするチームなどなど、いろいろと作戦を練ってきているようだ。

 特に面白いのは終了間際。負けているチームは強行襲撃に出なければそのまま負けになるため、少ない人数で旗の奪取に賭ける。飛んでくる雪球をうまく避ければ、手が空になった相手選手が補給の雪球を待っている間に旗を取ることができるわけで、ゲーム最大の見せ場といっても良いだろう。勝っている方はそれを見越して投げるのを控えたりするので、中盤やや退屈するところもあるが、一ゲームの時間は3分なので飽き飽きすることは無い。

 勝ったチームは昭和新山で行われる全国大会に出場できるそうだ。雪合戦は地方地方でルールが異なり、このルールで行うところと、また別なルールのところがある。統一する必要は無いのだが、広めようとすると同じルールで、ということになる。なかなか困った問題を孕んでいるのだ。雪国の活性化の面では、もっとあちこちで行なわれて欲しいのだが、何かうまい手は無いだろうか。

 

 

 

 


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