ゲームのイベント探訪記


「加賀美流騎馬打毬」


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 本八戸駅より徒歩15分。神社打毬の大祭で打毬が奉納される。 打毬は日本では3箇所、ここ神社と山形市の豊烈神社と宮内庁主馬隊でしか見ることができないが、定期的に見られるのはここと山形市の2箇所だけである。  神社本殿の横に競技場となる細長い馬場がある。周囲には「加賀美流騎馬打毬」と書かれた横断幕が張られ、何十人もの観光客が取り巻いている。  豊烈神社の打毬の毬門(ゴール)は馬場の端一カ所だったが、こちらは馬場の端に2ヶ所設けられている。棒で組まれており、6本の縦棒50cm程の間隔で左右に3本ずつ建てられている。 門が2つ並んだ形である。その脇には左右それぞれに小さな小屋が建ててあり、一方は鐘、もう一方は太鼓が吊るしてある。投げ入れられた毬が2本の棒の間を通って得点となった時、それを叩いて知らせるのである。  また門の近くには神々しい衣装をまとった男の子と女の子が一人ずつ。籠に毬を入れて持っている。  最初に保存会会員によるマイクでの説明。  まずは騎馬打毬から。4人ずつ8人の選手が入場して馬場の毬門と反対側の端に集まり準備完了である。童子が馬場に入り、両脇に一定間隔で毬を置いて戻ってくる。一方は白、一方は赤、ソフトボール大の毬である。合図とともに競技開始。選手たちは一斉に馬を操って毬に走り寄りより、毬をすくおうとする。これは慣れたもので簡単いすくい取り、馬を叱咤して球門へと向かう。毬門手前 mのところに線が引いてあって、ここで止まり、そこから毬を投げ入れなければならない。手に持ってではなく、棒の先の網に入っている毬を、馬上から投げ入れるのだから、これは大変である。幅50cm程の毬門の間にはなかなか入らない。投げ入れられた毬は、係の者が拾って馬場に投げ入れる。それをまた拾って毬門に向かうのである。一つでも入ると、今度は的の邪魔ができるm。敵の玉を拾って毬門と反対側に投げたり、毬門に投げ入れようとしている選手の棒を叩いたり、なかなか勇壮で面白い。先に4つの毬が毬門を通った組の勝ちで競技は終了。勝った組は馬に乗ったまま中央を通って外線する。負けた組は馬を降り、毬門の端を通って帰って来なければならない。いったん戻った後、勝った組は再び馬場に出て、表彰を受ける。  続いては徒歩打毬(かちだきゅう)。地元の高校生たちによる競技である。馬に乗らないだけで、ルールは同じである。 騎馬打毬、徒歩打毬が行われて、祭事は終了。観衆たちは三々五々帰路についた。

 

 

 


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