ゲームのイベント探訪記


「にらめっこおびしゃ」


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 「にらめっこおびしゃ」は千葉県市川市にある駒形大神社で行なわれる神事である。 おびしゃは「御奉謝」の意味で、昭和40年に市川市の指定無形民俗文化財に指定されている。

 神社の社務所の床の間の「下総国 大野鎮守 駒形大明神」と書いた掛け軸の前には、鶴亀や松竹梅の蓬莱飾りや、しん粉餅で作った鳥帽子型・擬宝珠型・皿頭型の供物が三方に載せて飾られる。

 裃姿の行事役の采配により“ 御奉謝神礼・日記受渡しの儀式 ”が行われる。 昨年の年番担当組と今年の年番担当者が御神酒を戴いた後、神札・日記の紙包みを昨年の当番の人が今年当番の人の背中へ入れる。

 次にいよいよ見物人のお目当ての“ 御奉謝・にらみっこおびしゃ(睨目比) ”が始まる。裃姿の行司役の前に、2組の2人が向かい合う。行事が口上を述べ、2人の大杯に酒が注がれるが、杯が大きすぎるとの断りが出て、行事は袂から小さな杯を取り出し、酒を注ぎにらめっこが始まる。杯を手に持ちにらめっこする。どちらかが笑いだすまで睨み合い、どちらかが笑うと、こんどは両者とも大杯に酒が注がれ、飲み干さなければならない。8組が2手に分かれて行われるが勝敗はない。

(2004.1.20)


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