伝統ゲーム紹介


手本引き

戻る
名称手本引き(てほんびき)
概要  一人の親と複数の子で遊ぶ賭博ゲーム。 親子共に1から6までの数字が書かれた札を持つ。 まず親が1枚を選び、カミシタと呼ばれる布に包んで自分の前に出し、子がその札を推測して札と掛け金を出す。 子が張り終えたら親はカミシタを開き、自分が出した札を公開して精算する。

 親は自分の前に目安札と言う1から6の数字が書かれた厚みのある札を置いておき、公開する度に同じ数の目安札を一番右に移動する。 子はこれによって親の傾向や予想を見抜こうとする。 賭博の席では先にこの目安札を動かし、それから自分の前の札を表にする。 数が一致していないと親は総負けとなる。
 子供の賭け方には複数の種類があり、それぞれ名前が付いている。 1枚しか出さずないものを「スイチ」と言い、当たると5倍である。 2枚出すものには「ケッタツ」と言い、札を2枚縦に置いた場合は上が当たれば3.6倍、 下が当たれば0倍(元金返し)の配当、 上は縦下は横に置いた場合は上が当たれば2.6倍、下が当たれば1倍の配当となる。 3枚賭けには「クッピン」「ボンウケ」、4枚賭けには「ヤスウケ」「箱張り」「ソウダイ」がある。
 目安札の取り方は場所によって名前がある。親から見て一番右(前回出した札)を「ネ」、右から2番目を「コモドリ」、3番目を「サンゲン」、4番目を「シッケン」、5番目を「フルツキ」、一番左を「オクまたはケツ」と言う。

賭け方と配当


 また、目安札を用いず、さいころで行うものを「サイ本引き」と言う。

販売状況目安駒は製造中止。親札と張り札は専門店で入手可。親札ご希望の方には手製品を斡旋します。

上側が親である


戻る