伝統ゲーム紹介


聞香

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名称聞香(もんこう)・香聞き(こうぎき)
概要  お香を聞いて(嗅いで)当てる遊び。5種類の香を嗅いで同じものを当てる源氏香、団体戦で当てると馬の駒を進める競馬香等遊び方は何十種類もある。

歴史と経緯

 香は6世紀に中国から伝来したとも、6世紀に香木が淡路島に漂着したことが起こりとも言われている。 当初は仏教の儀式時に用いられるようになり、その後、楽しむために香を焚く習慣が根付いていった。
 続いて香の材料を混ぜた薫物(たきもの)が作られるようになり、「合わせもの」の 一つである「薫物合わせ」が行われるようになった。「薫物合わせ」や「香合わせ」は香りの優劣を競う遊びであったが、 次第に芸事と化し、いわゆる香道となっていった。
 現在は志野流と御家流の2流派があり、それぞれにさまざまなやり方がある。特に組香(くみこう)と呼ばれる複数の香りを鑑賞して当てるものはゲームの要素が高いといえる。

香木(こうぼく)

 香りを発する木片を熱し、その放つ香りを鑑賞する。その代表となるものが沈水香(じんすいこう)と呼ばれ、伽羅(きゃら)、羅国(らこく)、真南蛮(まなばん)、真那伽(まなか)、佐曾羅(さそら)、寸聞多羅(すもんたら)の6種類がある。

組香(くみこう)

組香はやり方によって名前が付けられ、百種以上存在する。名称だけ示す。

十?香、花月香、宇治山香、小鳥香、郭公香、小草香、系図香、源平香、鳥合香、名所香、源氏香、競馬香、三?香、矢数香、草木香、舞楽香、源氏四町香、住吉香、煙争香、花軍香、古今香、呉越香、三夕香、蹴鞠香、鶯香、六儀香、星合香、闘鶏香、焚合花月香.

【源氏香】

 1.5種類の香をそれぞれ5つずつ、計25用意し、そのうち5つだけを焚く。香りを聞いて、どれとどれが同じかを当てる。

販売状況 香道具店で専用の道具が入手可能。安くはない。また,真面目に習おうと思ったらさらに高額であることはいうまでもあるまい。

香道具
 


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