伝統ゲーム


球磨拳

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名称球磨拳(くまけん)
日本・熊本県人吉市周辺
概要  熊本県人吉市周辺で遊ばれている拳遊びの一種。2015年に地域の他の文化財とともに日本遺産に指定された。 2人で行い、片手で0から5までの形を作って同時に出し、優劣を競う。
 形は以下の6通り。
数字
すべての指を握る
親指のみ開く
親指と人差し指を開く
中指、薬指、小指を開く
親指以外を開く
全て開く

・勝敗

数字が一つ多い方が勝つ。例えば1は0に勝ち、2は1に勝つ。 0は5に勝つ。それ以外(差が2以上の場合と同じ数の場合)は無勝負。

・遊び方

「ひい」「ふう」「さん」の合図で打ち出す。2回続けて勝つと1本勝ちとなる。 大会では両者の間に何本かの棒を置き、1本勝ったら棒を1本取り、すべて取ると勝ち、といった方法で勝敗を決める。 酒席では間に酒の入った盃を置き、負けた方が飲むのが一般的である。

・団体と大会

 人吉市に人吉球磨拳保存会、中原球磨拳保存会があり、人吉市周辺の町村に愛好会があったが、 2018年現在は球磨郡多良木町に球磨拳保存会があるのみである。

平成13年8月19日に開催された第16回大会の模様。

会場の国民宿舎くまがわ荘

主催者挨拶

試合の模様

 2010年ごろまで、毎年8月に人吉市の国民宿舎くまがわ荘で熊本日日新聞社主催の球磨拳大会が催されていた。 現在は開催されておらず、くまがわ荘も閉館している。旧くまがわ荘は、2018年より、人吉市の「まち・ひと・しごと総合交流館」 となっている。

 2013年より、多良木町では毎年10月頃に球磨拳世界大会を開催している。 大会は小学生による子供の部と中学生以上による一般の部に分かれ、旧白濱旅館や交流館石倉などで行われている。

2018(平成30)年8月19日に開催された大会の模様。

会場の交流館石倉

子どもの部

一般の部


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