ゲーム紹介


軍人将棋・行軍将棋

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名称軍人将棋(ぐんじんしょうぎ)・行軍将棋(こうぐんしょうぎ)
日本
概要  軍人の階級や役割が書かれた駒で遊ぶ2人で対戦するボードゲーム。 プレイヤー2人の他に、勝敗の判定に審判が別にいなければならない。 双方同数の駒を持ち、自陣に伏せて布陣する。基本的にどのマス目にどの駒を置いても良いが、 一部制限がある。交互に一手ずつ動かしていき、双方の駒が重なると審判が両者の駒を見て、 弱い方を盤上から取り除く。敵を全滅させるか敵司令部を占拠すれば勝ちである。駒は階級によって強弱が決まっており、一般に位が上の方が強い。

歴史

 明治中期には存在している。フランスのアタックというゲーム、アメリカのストラテゴがルーツという説もあるが、アタックは1909年(明治42年)に特許が取られ、ストラテゴは1960年に発売されておりこれらが元ではない。中国の闘獣戯、陸戦戯というゲームと類似点があるが、これらがいつから存在したかがわかっていない。これらが行軍将棋より作られた可能性もあり、逆の可能性もある。
 一般に軍人将棋と呼ばれるが、多くの製品は行軍将棋(棊)と表記されている。ミサイル等強力兵器を備えたミサイル行軍という名称のものも作成された。
 2人だけでは遊べないのが欠点。玩具メーカーのトミー(現タカラトミー)はかつて「勝敗自動判定器付き軍人将棋『作戦将棋』」を発売したことがある。
 欧米には「ストラテゴ」という同様のゲームがあり、これは大会が開かれるほど一般化している。 アタックやストラテゴは駒がぶつかった時に裏を見て良いため、審判がいらず2人だけで遊ぶことができる。

遊び方

1.駒を伏せて自由に配置する。
2.先攻後攻を決め、交互に一手ずつ動かす。
3.駒が衝突したら、審判は双方の駒を見、勝っている方を伏せて戻し、負けた駒を取り除く。 引き分けのときは双方を取り除く。
4.先に司令部を占拠した方が勝ちである。

種類

 明治期は駒の数が35、盤の大きさは各陣が横7マス、縦5マスで、双方を3本の突入口と呼ばれる通路が繋いでいた。その後、さまざまなものが発売され、駒の数は15、21、22、23、25、28、31などがある。陣の大きさも駒の数に合わせて数種類あり、突入口も直線型、Y字型、X字型などがある。

 確認されている行軍将棋の種類へ

特殊ルールの例(版により、また地方により若干ルールが異なる)

・ヒコーキは自陣敵陣を自由に動ける。
・工兵は縦横に好きな数動ける。
・騎兵とタンクは縦に2マス、横に1マスまで動ける。
・司令部には少将以上を置かなければならない。
・敵司令部に入れるのは少佐以上でなければならない。

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勝敗判定表の一例(左は上に○(勝ち)、×(負け)、△(引き分け))

駒名枚数大将中将中将 大佐中佐中佐大尉中尉少尉 騎兵地雷工兵タンクヒコーキスパイ
大将××
中将××
少将×××
大佐××××××
中佐×××××××
少佐××××××××
大尉×××××××××
中尉××××××××××
少尉×××××××××××
騎兵××××××××××××
地雷××
工兵××××××××××××
タンク×××××
ヒコーキ×××
スパイ×××××××××××××
軍旗すぐ後ろのマスに味方の駒があるときはその駒と同じ強さになる。何も無いときはすべてに負ける。

販売状況現在でも少量だが販売されている。 購入問い合わせはメールにて


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