ナレーション 「五條の橋」
舞=桃山 玉栄、桃山 玉穂
「牛若丸」は鞍馬山に入り、昼は学問、夜は山中で武術に励ん
でいました。
若狭にくだる母「常盤」に最後の別れに行った帰り道、秋の夜
も更けて、鴨川の流れの音も淋しく、隠れの身ゆえ、母と暮ら
す事も許されぬ悲しさを、愛用の笛に紛らせ、月の光を浴びな
がら五條の橋にさしかかりました。
と、叡山一の荒法師「武蔵坊弁慶」と出会い切り結びました。
強の者「弁慶」も「牛若丸」には勝てず、ついに主従の誓いを
したと伝えられ、後にも「弁慶」は、「義経」の影のごとく仕
え、生涯を「義経」に尽くしたそうです。
※舞は、2004年4月17日の演者です。