昔の日記

2002年9月


9/2(月)

 サスペリアより「シンちゃんのコミックス出るから」と言うお電話。
 と言うわけで、12月刊だそうです。
 今、次回の新作のネームと平行して、へちゃむくれな顔とか直してます。
 むだなあがきだねえ。
 まだ総タイトルなど決まってませんが、みなさん是非、よろしくお願いします。



9/3(火)
 後輩からメール。HPを開いたそうです。健脚商売
 
創作同人、しかもファンタジーに興味のある人は、行ってみてください。
 同人誌で続けてるシリーズの補完で作ったページだそうなので、よかったら同人誌も買ってあげてください。
 ただし、なんと言うか、難解な作品です。

9/7(土)

 我孫子さん、田中啓文さん、牧野さんの『ゴーストハンタートリオ』のサイン会で、溝の口文教堂書店まで。
 この書店、1Fがマルエツとくっついていて、錯綜した構造。
 書店さん側からマイクを渡された我孫子さんが「えーみなさん、今回発売される『3人のゴーストハンター』は…」と長口上の挨拶をしても、田中さんが「そのとおりでございます」牧野さんが「同じでございます」と答え、3人で1人分の時間しかとらない。
 ある意味、手際がいいサイン会でだった。
 最終的な人数は把握してないけど、かなりの出足でした。

 後日、差し障りのない写真でも載っけます。

 サイン会後、田中さん牧野さんは集英社の打ち合わせ。我孫子さんは書店と夕食。
 わたしと相棒は、そのまま書店を見回って、大散財。
 後で、新宿で『ゴーストハンター組』と合流する予定だったけど、この日は折からの雷雨で、適いませんでした。


9/9(月)

 どうしてサイン会やパーティは、こう日程が似通っているのでしょう。
 ばらけてあった方が、ゆっくり出かけられて嬉しいのに。

 今日は、神田の三省堂書店で『最後の記憶』刊行記念。綾辻さんのサイン会。
 開催30分前に着いて、国樹由香さんと合流。
 その頃からすでに長蛇の列で。
 綾辻さんの開会の挨拶を聞いてから、わたしたち2人は2Fの『ピッコロ』で、ご飯。
 そのうち、大森さん、宇山夫妻とも合流して、一部では衝撃的な話をしたり。

 閉会間際に戻って、華々しいところをカメラに収めるつもりが、もたもた会計してから1Fに降りたら、書店自体に撤収モードが漂っていて、しかも大森さんたちにまで、置き去りにされた女2人。
 店員さんに事務室まで連れて行っていただき、無事合流。
 この後、中華料理屋で打ち上げ。
 その前においとましようと思ってたんだけど、トキオ社長が現れると言うことを小耳にはさみ、ずるずる居残ってしまう。
 お久しぶりに触ったトキオ社長は、すべすべでした。
 そして、居残ったおかげで、えんさか持ってきた『最後の記憶』と『眼球奇譚』にサインも入れていただいたし、児嶋都さんにも連名していただいたし。本格ミステリフェスティバルのおふねには、お金がなくて行けないことが判明したし(泣) 女同士の話もしたしで、嬉しかったです。
 ずーっと謎だった『綾辻さんは赤のスニーカー(コンバース?)を何足もってるか』に答えがもらえたし。
 さて、何足でしょう。
 当ててもなにもでませんが。

 帰りしな、由香さんと池袋駅で2時間も立ち話。いい大人なんだから、座ればいいのにね。<わしら



9/14(土)

 散歩で大山まで。SNS大山で、探求本の『エッフェル塔の潜水夫』(カミ 講談社文庫)を発見。1000円。
 先週来たときには、影も形もなかったのに、SNS大山恐るべし。
 カミの話を始めて聞いたのは、何年前だっけなあ。我孫子さんが「めちゃめちゃおかしな短編があって」と『白い密室で絞め殺された人の謎』など2.3の話をしてくれたのだった。「読みたいなあ」と言うと「カミって言う人だけど、長編の方が有名だから『エッフェル塔の潜水夫』だったら、結構楽に手にはいるんじゃない」との答えだったのだが…
 古本者じゃないわたしには、結構楽でもなんでもなかった。『エッフェル塔の潜水夫』でさえ!こんなに時間がかかったのに!その変な短編集を手に入れるまで、これから何年かかるのだろう。
 ともあれ、この『エッフェル塔の潜水夫』はとても美本。最終ページに1977.12.20と入手した日が、とても丁寧な字で書いてあり、色あせもなし。どんな風に保存してたんだろうなあ。
 そしてこれでは、読んでる途中に伏せたりできないではないか。
 『王の眠る丘』(牧野修)のハードカバーも発見。救出。カバー絵、安彦良和だったのかあ。文庫版とずいぶんイメージが違うなあ。


9/16(月)

 ネームができません。明日の乱歩賞は欠席です。



9/17(火)

 昨日からほぼ8度の熱を出している相棒、それでも出社。
 わたしはジョルナダを持って、動物園のクマのように部屋から部屋に移動し、悩みまくっている。
 ネタは結構早い時期から錬ってたのに… またこれだよ…



9/19(木)

 風邪気味なので、早めに通院。
 わたしの行っている調剤薬局は、ハーブティの試飲させてくれるのだけど、そこで飲んだリンデンとハイビスカスのブレンドが、風邪に引き始めにいいそうだ。おいしくて2杯飲んじゃった。
 で、ついでに効きそうなハーブティ探して、池袋東武へ。
 プラザ館のハーブ売り場に行ってびっくり。
 なぜか、人だかりが。
 そうです。何週か前に『回復スパスパ人間学』で扱った『ローズヒップ』に人が群がっているのでした。
 しかし、ローズヒップの現物は、とうに売り切れてしまってここにはなく、カウンター前の女性はみな、予約用紙の記入をするべく順番待ちをしている人々なのでした。
 すっげー。
 で、食品売り場のそこここをみると、純正のローズヒップは手に入らないが、ブレンドはあるよ、ってことで、『ハイビスカスとローズヒップのブレンドティーバッグ』が信じられないほど、山積みされてました。
 そう言えば、このティーバッグ、本館の通路の特設売り場にもあったよ。
 こんなに、場所を点々と変えて、山積みされた物を見るのは、新宿紀伊国屋の京極さんの『姑獲鳥の文庫化』以来かも。
 で、わたしは『ポンパドールのリンデンのティーバッグ』、件の『フィリピン産ハイビスカスとローズヒップのブレンドティーバッグ』そして、薬局でもたびたび試飲している『ロンドンフルーツ&ハーブ15種スペシャルパック』を買いました。
 そこで、産後のお母さんにぴったし、という良い感じのハーブを見つけて、友達用のギフトにしてもらったんだけど、詰めるもの選んでいる最中にも、『ローズヒップ』求めて、女性が入れ替わり立ち替わりやってきてました。
 その中で「以前から『ローズヒップ』飲んでたんだけど、なんでこんなことになってるんですか!」と驚いていた赤ちゃん連れのお母さんがいた。かわいそうに。「お乳の出がよくなるって言うから、続けてたんです。こんな粉末のものじゃなくて、普通の下さい」ってごねてたっけ。気持ちはわかるなあ。
 なんたって『ハイビスカスとローズヒップ』のお茶は山ほどあるけど、『ハイビスカス』だけのお茶はなかったんだからねえ、わたしも。



9/26(木)

 コミックスのカバー用のカラー、2点完成。ピンナップとかなくてよかったよー。
 ネームもようやく先が見えてきたので、見切りで下書きを始める。毎回こんなのいかんとは思ってるのよ。
 ほんとは、うまく落ちがつくかどうか、今回ばかりは、自信ないんだ…


 明け方に寝て、午前中に、鮎川哲也先生の訃報を知る。
 日中は、なにも手につかず、ぼうっとしている。去年の鮎川賞でお会いしたときの姿を思い浮かべてみたり。
 今月は丁度、鮎川作品の文庫を積み上げて、未読を制覇中だったのだ。

 ご冥福をお祈りいたします。


9/29(日)

 久々にトップイラスト替えました。シンちゃんのコミックス用イラストに、手を加えたものです。
 リストコーナーも更新しました。ちかイラにも、いろいろ寄せあつめてみました。

 ようやくネームが終わる。何日かかってるのだろうか…
 折角早めに始めたのに、これじゃいつもと同じだ…

 実は、この前の晩の明け方、朝からおなかの具合が悪かった相棒が、脱水状態になり発熱。以前わたしが行ったことのある近所の救急病院に電話。
 休日の、しかも深夜診療をしてもらう。恐縮。
 結局、食あたりらしい。金曜の夜にお持ち帰り寿司を、会社の帰りに買ってきてもらったのだが、思いつくのはその食事ぐらい。
 「食べ物のことで…しかも体の具合で、実加に負けるなんて…」と相棒は、変な理由で悔しそう。
 多分、お寿司を食べる前の日から、「胃が気持ち悪い」って、制酸剤を飲んでいたことが、相棒の敗因だと思う。
 わたしも、ピロリ退治してなくて、胃薬飲んでたら、やられてたかもしれないしね。
 日はずっと寝て、そして月はお休みをして、ようやく熱が下がった。
 それにしても、2週続けて休日発熱8度は、かわいそうを通り過ぎてる。
 でも、治るなり『スターフォックスアドベンチャー』やって遊んでる。しかもクリアしてる。
 スケールって、もしかして、名前負け? 日本なら、勝利とか政治に当たる名前な気がする。
 あ、名前に勝ってる勝利さんや政治さんや勇気くんや元気くんは、山ほどおると思いますが。


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