昔の日記

2002年6月


6/4(火)

 …いつもだるいけど、このだるさってなんかヘンと思ったら、どうやら風邪をひいたようだ。
 喉が痛いし、体も痛いし。今の風邪って、喉痛いようなこと、あちこちで目にするもんな。
 しかし、風邪はどこからくるのでしょう? 決まったコンビニ2つに出かけるくらいなのに。
 ん? それで充分か? 先週、相棒が「喉痛い熱出た」って言って、会社2日休んだし…って、それじゃん!
 いやだー。昨日終わるはずの下書き、まだ終わってないし〜!

 『かまいたちの夜2』の限定BOXの予約が始まっているはず。(ようやく…)
 当日にやりたいから、予約するんだい。
 でも、外に出れないんだよ、ジレンマ。 どうせここまで待ってたら、三日月館への招待状(予約先着順の特典)はもらえないし、ネット予約しようかな。


6/11(火)

 仕事、終わる。今回は、仕上げスタッフが風邪で大崩。わたしももちろん大崩。結局、えりちゃんに多めに来てもらったり。前回と同じだ。


6/12(水)〜6/18(火)

 ほぼ一週間、使い物にならず。しょうがない〜(汗)

 にもかかわらず『どうぶつの森+』は毎日やってる。だって、雑草は毎日伸びる。リアルタイムでやっているので、知らないイベントも起こるし。頭痛しながら「今日は頭痛がするの〜」とどうぶつへの手紙を書いているあたり、自分でも、ちょっと矛盾を感じる。寝てろっての。

 『ジャーロ』夏号(光文社)が出ました。特別企画「矢吹駆の世界を"本質直感"する!」の一部に「矢吹駆について知っている2.3の事柄」と言うエッセイ漫画もどき(?)を3P描いてます。ほとんど同人誌ですがな、わたしの書き方では(^_^;

 『かまいたちの夜2』の限定BOXは、結局セブンイレブンで予約。楽な時代になりました…

 体調がよくなってから読もうと思ってた『まほろ市の殺人 夏・夏に散る花』(我孫子武丸)。ついつい全部読んでしまった。せつない話だなあ。『かまいたちの夜』のバッドエンディングのラストシーンに、すっごい好きな語りがあるんだけど、ちょっとそれを思い出した。


6/19(水)

 久しぶりに外に出て、髪を切る。ヘアダイしてもらいながら『法月綸太郎の功績』を読み、「優雅…」とひたっていたら、途中、胃が痛くなったので、その足で病院へ。(情けない)
 胃が痛いとばかり思っていたら、触診の結果、腸だったことが判明。ブスコパンの筋肉注射で痛みが止まる。病気がちなくせに、どうして体感は鈍いの?
 念のため付け加えておくけど、体の変調は『法月綸太郎の功績』のせいではないです。

 痛みが止まったのをいいことに、またそのまま銀行に行ったり、本屋に行ったり。
 『どうぶつの森+あれこれデザインブック』を首尾よく手に入れる。
 『まほろ市の殺人』の残り3冊は、相棒が買ってくれたので、それでよし。
 (地図と沿革だけでも面白いのに、この企画ったら)
 『マレー鉄道の謎』(有栖川有栖)もようやく読めそう。

 すっごい待っていた『ラング世界童話全集』がアマゾンから届く。
 話自体は、記憶にあるようなないような…。図書館で借りてたシリーズだから、無理ないのかな。
 それにしても童話や民話って、不条理だ。当時の世相や国家のあり方がわからないから、展開がいきあたりばったりに思えるし(実際、いきあたりばったりなのかも)。心理描写ないから想像するしかないし。想像して読むと、感情移入してる主人公がごろごろ死ぬし。
 それだから余計に、おさなごごろに強く残るものがあるんだろうけど。
 欠番があるから、これは古書で探すしかないのかなあ。やっぱり全部欲しい。
 改めて思う。現代の小説って、むちゃくちゃ親切だ。

 『どうぶつむら…』のサイトに手を入れていると、こっちのサイトの崩れきったレイアウトもどうにかしなきゃなあ、と思う。思うんだが…
 あっちのサイトも、プレイ日記とアイコンしかマトモに作ってないから、ゲームサイトとしては、邪道だけどね。(でも、アイコンは増殖中)


6月の後半のことなど。

 6/22は本格ミステリ倶楽部総会および大賞授賞式、6/27は推理作家協会賞授賞式。/28には北海道の寺井さん(Nifty推理フォーラムのサブシス)の迎撃などあり、出ずっぱり。しかもこの時期ヘンに肌寒かったのですよ。
 27日は千織さんが京都から出てきたのもあって「おめかしおめかし〜」と薄着をして行ったのもいけなかったのでしょうが。ほぼ1ヶ月後の今日まで、風邪を引きずってます。(その前からずっと、と言う話もある)
 夏風邪って、長いですねー。
 (わたしと同じブランドで買った色違いのカーディガン着ていって、寒さのこたえかたも一緒だった彼女もやはり、帰京後風邪ひきさんになったのだった)

●本格ミステリ倶楽部総会および大賞授賞式

 夫とみきさん(風祭壮太)夫婦と一緒に行きました。麻耶さん歌野晶午さん法月さん倉知さんの原作をもらってサスペリアミステリーに描き始めてだいぶ経つ彼女ですが、仕事になった後は、皆様とお目にかかってなかったのですね。
 歌野さんは、わたし自身この総会でしかお目にかかってないし。
 で、仕事を調整して、みんなで出かけたのです。
 わたしは総会にきちんと出て!考え事もして!、終了後ロビーで待ち合わせしました。
 歌野さんは『風祭壮太さん』のことを男性と思ってたみたいでした。このPNなら、普通そう思うかも。
 法月さんとは初対面じゃなかったと思うけど。同じく初対面じゃないであろうみきさんのダンナさんが「これにサインを…」と新刊ノベルスを差し出したのはよかったが、膝から下が大型地震のように震えていたのが、新鮮でした。(いつまでもそういう純な人なんだよね)
 でも、今回は、みきさんがいてくれたので、いろんな人といつもより話ができて、よかった。
 太田忠司さんとも、ずっと前からゆっくりお話したかったのが、お互い(みきさんとわたし)をダシにしつつと言う方法で、今回やっとかないました。
 わたし、基本的に1対1だと、話ができないんです。頭の中がパニックになって真っ白になって、言いたいことが山ほどあるのに、思い出せなくなるんですよね。
 だから「あのときこうも言いたかった、ああも言いたかった」と、4コマ漫画になったりするんでしょうが。
 でも、みきさん! 「あそこに我孫子さんがいるから話しかけてて」と場を外したら、わたしが戻ってくるまで約数分、我孫子さんの背中ばかり凝視してるのは、いかがなものかと思うわ!
 おうちにまで遊びに行った仲なのに!

 ところで、授賞式。
 山田正紀さんは、中学の頃からSF著作品を読んでたから、この場に居合わせられるのが、とても不思議な気分。
 しかもそんな山田さんが「読者をおもてなすためにてんこ盛った作品」(>わたしが勝手に呼んでいる)『ミステリオペラ』で受賞。幸せ。
 評論賞受賞者の若島正さんは、詰め将棋作家さんなのだそうで、『?』のカタチに駒を置いた詰め将棋作品を出題されてました。わたしはちんぴんかんぷん。なにげにギャンブラーなみきさん夫妻が頭から湯気を出して考えていましたが、その向こうで棋譜を見始めた竹本健治さん。これがすごい。「これが竹本健治!!」といわんばかりのオーラをまき散らしてました。夫が思わず写真を撮ってしまったほどです。竹本作品の混沌深淵光芒邪悪耽美を一身にまとった竹本さん。おお、真実の竹本健治!
 つまり、いつもは、ほんにゃかほわほわしてるからね。
 夫が一番興奮していたのは、神林長平さんが山田さんのお祝いにいらしてたこと。
 「あ、SFの会長だ」と言ったら「キミはなんてぞんざいなことを言うんだ。あの人の作品は、ぼくは9割読んでるんだぞ。すごい人なんだ」と怒られてしまいました。ごめんね。
 でも神林さんのお声はおだやかで、なんというか「NHKのニュース解説で、いきなり本題を話し始める専門家の方たち」を彷彿とさせました。
 夏木健次さんともお久しぶりでした。なんと、事故にあってたんですって?会うたび身体になにかあって、心配になってしまいますよ。
 カッパワンの4人さんともに、名刺渡すこともできたし。今回再認識したけど、林さんって、めちゃめちゃいい人だな〜。
 喜国さんがいらしたので「由香さんは?」とお決まりの質問を口にすると、サッカー観戦。おお。なるほど。
 笠井さんは、目を会わせるなり「スキー好きのただのおじさん…」(@ジャーロ)と、ぼっそり。
 ああああああ、ごめんなさいごめんなさい、とザリガニのように後ずさりしましたが、…やっぱり気にしてます?
 二階堂さんは、顔を会わせるなり「こんどのスキー」。わかりましたよ〜。

 みきさん夫妻は家が遠いのでお茶の時間くらいしかいられないから2次会会場は行けない、と言ったら、我孫子さんがコーヒーにつきあってくれました。優しいね〜〜(*^^*)
 そこでは、夫が大好きな有栖川夫妻、北村薫さん、あとから法月さんもいらして、まったりと過激な会話が交わされました。夫は有栖川さんの奥さんに1年ぶりに会えたことがとっても嬉しかった様子。おっとりとしながらダークな面を隠さないところが好きなんだって。(つーか、キミに似てるよ。<夫)
 実は北村さんのダジャレが聞きたくて、ミミをそばだてたりしてたのですが、距離的に無理だったな。

推理作家協会賞

 今回は知り合いが2人も受賞していて、とっても充実したパーティでした。法月さん、光原さん、おめでとう。
 法月さんの挨拶はもとより、光原さんも堂々としていて、とってもあがっていたようには思えませんでしたよ。
 今日は乾杯の音頭が、なんと小松左京さんでした。山田さんが中学時代のスターならもはや小松左京は歴史上のお方ですよ。だってフルネーム以外で頭に浮かばないんだもん。

 今日は、京大ミス研出身者が勢揃いでした。4男1女。とその連れ合いさん。小野不由美さんと法月夫人は和服です。すごいです。しかも小野さんの羽織には「百鬼夜行図」「付喪神」がデザインされてました。うお。

 光原さんから招待を受けて、八木健威さんもやってきました。彼は自称も他称も「サイン集め魔」。以前からパーティなんかの席に参加することがあったら、一体どうなっちゃうんだろう、と自分でも心配してましたが、こうなっちゃいました。会社に持っていってたはずのディバック、本でパンパンです。
 その中でも「これ1冊でサインいっぱい集められちゃう」と持参した『本格ミステリ02』。執筆者の波多野健さんに大ウケで、「あそこの誰それいるよ。連れて行ってあげる」といっぱい協力してもらってたみたいです。同伴の天宮蠍人さんは、ちゃんとついていけたのでしょうか。

 かくいうわたしも、八木さんの新型デジカメ借りてる間、千織さんと2人して「泡坂せんせい〜♪」と近づいてお願いし、念願の2ショットを撮りました。性能のいいデジカメはいいなあ。
 (この夜、このことを思い出して2人してコーフンして、寝つけなかったことはヒミツだ)

 2次会は法月さんのお祝いの席に出席。光原さんの2次会とはものすごく場所がはなれていると、S英社のC塚さんから聞いて、途中合流を断念。
 綾辻さん、我孫子さん、麻耶さん、宇山さん、居合わせた岩井志麻子さんから、お祝いのメッセージがあったけど、わたしは4男1女しかも長女の小野さんの言葉が聞きたかったよ〜。

 3次会は、数寄屋橋交差点のカラオケボックス。お話部屋と歌う部屋に分かれたけど、どこもぎゅうぎゅう。歌う部屋に顔出したとき、田中啓文さんの『宇宙戦艦ヤマト イミテーションゴールドバージョン』『この世にグルタミンソーダあるかぎり』が聞けたので、それでいいす。京極さんもタロウの替え歌『大槻教授のうた』歌ってました。ソラで。

 お話部屋では、ミステリ大賞に来れなかった由香さんが、富士急ハイランドのお化け屋敷勧誘で再バースト状態。一体、何人誘ったんだろう。由香さん。
 「小さい頃、都会の廃墟の屋敷で、本物の肝試しをやった」という井上夢人さんは、「命の保証されてるところなんかこわくないよ」と言ってましたが。
 まあ、非常口もあるしね。
 ただ、その非常口が信じられなくなるほど怖がるわたしは、やはり行かない方がいいな(^^;;


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