昔の日記

12月


12/2(日)

 えりちゃんが来て、背景。わたしはまだ人物の下書き。2日いっぱいで、終わると思ってたのに、一日終わって、のべ3枚ぐらい残ってる。幼稚園児を描くのは早いんだけど、大人が…。

 あやべさんとこの原稿を上げて、宅急便で送る。

 久しぶりに、みきさん(風祭壮太)と長電話。日曜日なので、旦那の子温さんもいた。みきさんは、今、同じサスペリアで、信濃譲二のシリーズ(歌野晶午氏著)を描いている。解決編の袋とじ用後半部分を出した後、今前半のペン入れ。しかも、今日終わるとこ。早いなあ。いいなあ。(いいなあって…>わし)
 「風祭さんは、サスペンスフルなとこが書けない」かなんか、編集に言われて、悔しく思い、盛んにホラー映画を借りて見ているらしい。
 (みき)「わたし、結構ホラー平気でした、伊藤潤二見てます」
 (わし)「みきさんは仲間だと思ってたのに…」
 (みき)「だから、わたし、お化け屋敷も平気ですよ」
 (わし)「みきさんだって、実際に行ったら、怖がると思うよ。楳図かずおのお化け屋敷とか」
 (みき)「でも、わたし、お化け屋敷で、えんえん声を上げて泣かないと思います」
 (わし)「だってこわかったんだもん
 (みき)「まことちゃんのうんこ飾ってあっても、泣かないと思います」
 (わし)「だってこわかったんだもん
     (気を取り直して)『女優霊』は見た?」
 (みき)「みました。怖くなかったです」
 (わし)「すっげー!
 (みき)「…でも、オチがよくわからなかったです」
 (わし)「…?」
 (みき)「仕事しながら観てるから、音のする場面しか観てないんです。だから、細かいところがよくわからないんです」
 (わし)「……………………………」
 だれか、みきさんを、お化け屋敷に連れて行ってくれ。


12/3(月)

 トルシエ監督の顔を見るたびに、誰かに似てると思ってた。今日やっとわかった。倉知さんだった。

 『本棚探偵の冒険』(喜国雅彦 双葉社)のパッケージをようやく開く。
 「ああ、もったいないなあ。ビニールでつつんだまんまにしといて、もう一冊買おうかなあ」
 だって、かっちょいいよ。函の装画装丁コシマキまで、喜国さんの自作。
 「でもー、著者検印は、初版のみだっけ」
 もう一冊買って、それが再版だったら、結局このパック開けることになるのね。
 検印の、手彫り(しかも手押し)判子見たさに、やっぱり開ける。判子だけ見てしまっておくつもりが(だって、今、鉛筆の粉で手が真っ黒だから)、巻末の対談から、よみふけってしまう。いかーん。
 修羅場っているときに限って、読みたい本がたまってくるのだ。

 しかし、なにかを読みたい願望にかられ、『いい電子(2)』(みずしな孝之)に手をのばす。(なんだろう。このチョイス)

 作中の「あびりてぃ?」で、数年前、『YAKATA』をやった時のことを思い出した。
 わたしは、RPG初心者だったのである。
 様々なことがわからなかった。キャンセルボタンのことさえ知らなかった。
 そして、やはり、みきさんと電話していた。
 (わし)「迷路館まで来たの…。でも全然勝てないの…」
 (みき)「Lvいくつですか?…そんなに高いのに勝てないのは変ですね〜。…先生、お金いくら持ってます」
 (わし)「いっぱーい」
 (みき)「…装備は?」
 (わし)「そうび?」
 (みき)「買い物、しましたか?」
 (わし)「ううん」
 (みき)「今すぐ使ってください!お店で一番高いもの買っちゃって下さい!」
 (わし)「だって、なにかあったときの為に、お金貯めておかないとこわいよ」
 (みき)「今以上に、どんなこわいことが起こるって言うんです!」
 98年の日記を見直してみたら、そのあたりのことは、全く書いていなかった。無装備でPLAYすることが、どんなに変なことなのか、全く気づいていなかった証拠だ。


12/4(火)

 ペン入れが、魔法のように沢山進んだと思ったのに、数えてみたら10枚しか終わってなかった。総ページ30だと言うのに、いつもより手間がかかっている。そんなはずはないのだが。えりちゃんに、もう一日はいってもらう事にする。おかしいなあ。このごろ読みがあまい。


12/5(水)

 今日は父親の命日だった。

 それとは、関係ないが、ちょっと気力薄。でも、日記を楽しみにしていてくれた人も、何人かいることがわかったので、がんばろう。

 と、言っても、なんのトピックスもなかったり。ひたすらペン入れだ。相棒は夜勤だし。数カ月ぶりに、缶チューハイなんか飲んでみたが、なにもかわらないなあ。テレビもつまんないし。
 能動的にやることは、「BADTRANS.B」の駆除くらいですな、本当に下火になってきたの?全然減ってない気がするが。

 なんとなく、自己紹介を替えてみたりしました。あんまり変わってない気もする。


12/6(木)

 ブックマークの整理をしていたら、『まずい飲み物』ってページにマークがしてあった。とりあえずここにも貼ってみる。自分でも、なんでつけたのかわかんないページがいっぱいあった。とんがらCを飲んだ直後だったからだろうか。2年以上も前じゃん。忍者食ってのは知らなかった。
 『落語検索エンジン・ご隠居』なども謎。

 シップスのK池さんと打ち合わせ。ともかくがんばろう。

 みきさんの旦那から、ちくりメールが来る。
 なんだ平気じゃないじゃん。>お化け屋敷

 自己紹介、またつけたしたりして。


12/7(金)

 相棒がお休みなので、わたしも一息。新宿へ。
 千織さんのおつかいで、タワーレコードのキリンジコーナーに行き、お買い物。フリーペーパーもあさる。
 一服しに、高野に行ってみたら、NOWAビルの方はなくなっていた。いつから? 本店の方で、洋なしとチーズのデザート、相棒はフルーツグラタン(?)を食べる。冬にも、ええメニューがあるのう。
 あとは「ピクミン愛の歌」を探すだけ〜、とのんびり構えていたら、もはやあちこちで売り切れ。紀伊国屋のCD売り場で、最後の一枚をようやくGET。昨日発売したばっかりなのに。ものすげー売れてるのね。
 通りすがりに、ゲームセンターにも寄る。「犬のおさんぽ」って言うのがあったので、柴犬でやってみた。ドライブゲームなら、ハンドルのあるところにリード(ひきづな)があって、足下はルームランナーのコンベアベルトと同じ、自力で歩く仕様になってる。でも、本物の散歩とは全然ちがう。リードも変に抵抗があって、ひき方がよくわからないし、どう走れば並べるのかも見当がつかない。挙げ句の果てに、画面の飼い犬に落ちたもの拾い食いされ、柴の特徴の悲しそうな顔に、さらに悲しそうな表情されて、横たわられてしまった。泣く。相棒は、私よりだいぶ距離は稼いだが、カラスに追われて、つつかれて、柴ダウン。なんて設定なのよ〜。

 半日遊んで、家に帰って、ピクミン聴きながら、着替えていたら…。
 ぱんつ(下着)の三角形の、足のはいるべきとこに…腰が入っていた。当然片足は、腰の入るところから出ていた。
 半日遊んでいて、なぜ気づかん? っていうか、なぜ入る? 

 夜は、神妙に、ベタぬり。まだ下書き終わってないとこ、あるんだけどね(爆)
(ピクミンの歌詞…やっぱりピクミンは****から++のよね)


12/8(土)

 ファミ通を読んでいたら、『不思議のダンジョンシレン外伝 女剣士アスカ見参!』の記事が。
 すげー、画面がシレン2に近い!
 しかも、合成の印に、しらん印がついてる〜。わーん、なにこれ〜。『根』って?根性?『みやびやかな盾』ってなに?わーん。やりたい〜。
 けど、なんで、いまさらハードがドリキャスなのよ!!!!!
 ベルセルクでさえ買わなかったハードを、今更中古で買えっていうの〜。
 チュンソフトの人が、「今回うちでは、キャラ貸してるだけで、タッチしてませんよ」て言ってたから、ノーマークだったのに〜。
 そして、救助隊付き!ううううう。ゆるせん。(>なににと言うわけではなく憤っている)

 *「ベルセルクでさえ買わなかった」=ベルセルクのゲーム音楽は、平沢進師匠である。音楽は聴きたかったが、格闘ゲームは、自分ではできないので、結局あきらめた

 今日は、昨日の続きで、体調がいい。しばらくぶりに、きちんとしたご飯を作る。…仕事は?(汗)


12/9(日)

 『ちかイラ』に犬のイラスト載せました。


12/10(月)

 鍼治療。

 電話の打ち合わせで、難儀なことがある。ああ、難儀。ちょっとキャラ設定しただけで、さらに難儀になって、ふて寝する。


12/11(火)

 青田さん、受けてくださって、大変嬉しゅうございますう(;_;)シクシク・・・
 「これ(12/7)を読んだ人で、試してみた人、全国に4人くらいいるよねえ」と相棒に聞いたところ、
 「いねーよ!!」と言う叫び声が返ってきました。
 そうかなあ。

 青田さんの日記で話題に上っていた、うちの相棒の似顔絵がこれです。今年の年賀状の絵柄ですが、 私的には、馬でなく、鼠のつもりです。歯も出てるでしょ?そういや、みきさんも「栄養失調のムーミン」と言ってたっけ。
 でも、「似てない?」と聞くと、みんなが「似てる」と言うのです。
 似てりゃいいじゃん。
 因みに相棒本人は、全然気に入ってないみたいです(爆)。 でももう二年も使われてます>相棒記

 ペンギンズランチの北陸製菓HPに行ってみた。ひなの可愛さにくらくらした。特に、『ペンギンズランチのページ』のひな画像に、意外な即席加工がされてて、爆笑。
 うちは既に、全種類コンプリート済み。バーコードもきちんと取って置いたよん。


12/12(水)

 届いたメフィストを読む。今に限って、そんな時間ないのに〜!!


12/13(木)

 某80PのキャラのOKが出たと思ったら、アニメージュの年末進行の連絡が来た。とりあえず、まだ上がってないサスペリアのめどをつけるべく頑張る。
 夜半は、80Pのページ割。私にしては、マッハの速度。


12/14(金)

 えりちゃんが来て、入ってなかった背景を入れてもらう。わたしはトーン仕上げ。めでたくフィニッシュ。ふー。
 明日からはネームだ。なんとか編集の正月休み前までに…。あと10日くらい…?

 相棒が、キリンジのシークレットライブに当たった。入場は2人。本人は当然行くとして、連れには千織姫をお呼びせねばなるまい。で、電話。
 姫、電話の向こうで、混乱する。「ねえ、かわちさんたちって、こんな声だった?二人とも本物?
 信じられない出来事に出会って、「これは夢?」と聞かれるケースは過去にあったし、世間でも山ほどあるはずだが、己の存在を疑われるとは、まさか思わなんだ(笑)
 そして、姫、コミケ前に、めでたく上京決定。…年末のスケジュール大丈夫なのだろうか。


12/15(土)

 怖い夢を見た。
 ンフーだかハートつきのマムルだかになって、シレンと一緒にダンジョンを歩いていた。
 やたらタベラレルーがいっぱいいる。タベラレルーは、シレンモンスターの中の、一番階層の低い、よわっちいモンスターである。名前の通り、仲間のモンスターに食べられる存在だ。タベラレルーは、食べられることによって、モンスターのレベルを上げて格上に進化させてしまうという、やっかいな存在だ。
 やがて、モンスターハウスをみつけた。
 なんとなく予想していたが、タベラレルーハウスだった!
 部屋の向こうから、ケンゴウとタウロスが入ってきた。
 奴らに、タベラレルーをやられて、レベルを2つばかりあがられた。
 現実のゲームにはタベラレルーハウスなんて無い。そして、現実では、モンスターのレベルUPは2〜3で止まる。
 しかし、やつらは、次々とタベラレルーを殺して、どんどんどんどんどんどんどんどんどんどんどんどんどんどんどんどんどんどんどんどんどんどんどんどんどんどんどんどんどんどんどんどんどんどんどんどんどんどんどんどんどんどんどんどん
 レベルが上がって、モンスターと言うより、違うイキモノに変化していった。うねうねうねうねうねうねうねうねうねうねうねうねうねうねうねうねうねうねうねうねうねうねうねうねうねうねうねうねうねうねうねうねうねうねうねうねうねうね
 見てるだけで死ぬー!!と言うとこで、宅急便のチャイムに起こされた。はあはあ。
 (シレンやってない人には、またもや何のことかわからない日記)

 ところで、仕事。ネームは4枚やったが、ネットでの資料探しに3時間もかけてしまった。Googleのイメージ検索は、使い勝手がいいが、パソの問題で、読み込みが遅いのであった。
 もうこのくらいで、今日は終わり。(根性なし)  明日からのノルマは、10枚以上か?


12/16(日)

 ノルマ10枚以上の所、またもや5枚で頓挫。心電図の正常波やらVTやらSVPBやら除細動の電極の位置なんか探してたら、日が暮れてしまった。加えて、ネット検索しても『尿瓶』の詳しい資料なし。介護用品店は閉まってる時間だったので、ブックオフに行って『おたんこナース』1.3.5を買う。とびとびだぞ。ちゃお時代のわたしの心の潤い(一方的に。だってお会いしたこともない)岸かおりさんの『天使のたまご』も買う。閉店時間(24:00)に店を出たのは初めてだ。
 それにしても、『おたんこナース』は、すごく資料に当たって描いてるなあ。さすがだ。『天使のたまご』は読んで泣いてしまう。だから、今まで読んでなかったのだ。(弱虫なのだ)
 つーか、自分のネーム描けよ。


12/17(月)〜12/19(水)

 資料集めは、シャレにならないあわただしさ。相棒が作ってくれたコロッケが心の潤い。
 古本屋では『キリオンスレイの生活と推理』(都筑道夫)と『処女戦士ジレル 暗黒神のくちづけ』(C・L・ムーア)をGET。高校生の時に買い損ねてたら、いつの間にか、新刊本屋になくなってましたムーア。古本屋でもめったに見かけなくて、ちょっとひと踊りですヘ(^^ヘ)(ノ^^)ノ ヘ(^^ヘ)(ノ^^)ノ。
 相棒が見つけた『名作文庫3 シャーロック・ホームズの冒険』(永岡書店)は、黒い活字の行間に、フォントの小さい赤い活字で、難しい単語の注釈が入っているので、面白い〜、と手に取ったら、表紙が生頼範義だった。少年倶楽部文庫の『少年探偵団』(講談社)は装幀が安野光雅だったし。古本は知らないので、驚きばかり。

 『歯なしの探偵』(3月号)の次は、シンちゃんを一旦お休みして、法月綸太郎さんの『緑の扉は危険』を描かせていただくことになりました。予定は5月号(3月下旬発売)。
 電話の法月夫妻は、とても元気そうでござった。


12/20(木)〜12/23(日) 

 キリンジのクリスマスシークレットライブの為に、千織さん上京。おかまいもできず、わたしはひたすら仕事。22日の晩には前半部分40pのネーム完了。しかし、後半を「37pにできないだろうか…」と言う指令あり。こればかりは、やってみないと…。推理漫画なら、もっと読みが利くんだけど…。しかも、24日夜までに、後半も目処つけなならん。
 ともあれイブもクリスマスもコミケも正月も何もナシ状態です。今年は。(コミケは在庫持って行くけど…チラシができたら、万々歳)


12/24(火)

 結局、後半も40pにしかならなかった。仕事ずくめのイブに、相棒が『どうぶつの森+』とクリスマスカードをくれた。


12/26(水)

 80pの件で、シップスのK池さんと小学館のK田さんと打ち合わせ、ネームはOK。一安心。しかし、10日間で、資料集めとネームの両方はきついわ。
 この本は『看護士さんになろう』と言うタイトルで、小学館スタディブックから3月下旬に発売されます。記事半分、漫画半分なので、小学生高学年以上(笑)の方は、是非読んでみてくださいね。私の漫画はちょっと弥生似の看護婦さんが主人公。原作は、河村久美子さんと言う方です。漫画の構成上、ちょっと話がかわってしまいましただが(-0+;)


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