昔の日記

8/11〜8/20


8/11(金)

 コミケ一日目。
 冬に早く到着したので、集合時間を6時半にしてみた。でも7時半についてしまった。やっぱり早すぎ?

 はじめ到着したメンバーは、昨日東京入りした千織さん、南澤さん、お手伝いのうちの相棒。
 じゃわさんがお手伝いするみきさんも、すでにやってきていた。そう言えば、一年前は大雨ですごかったな、などと思い返してみたり。
 新刊の「偽猫の街」は、無事スペース下に搬入済み。出店準備も万全。
 しかし、現地集合の約束をしていたあやべさんが、待てど暮らせどやってこない。
 9時ちょっと前、心配になって、携帯に連絡してみると、まだバスに揺られているらしい。どうも渋滞に引っかかったようだ。
 こりゃ、もう午前中は来れないかなあ、と思っていたら、10時半頃、無事にはいって来た。9時少し後に入場口にさしかかったが、目と鼻の先で入場が締め切られてしまったらしい。
 入場が間に合わなかった、と言う人は身内では初めてだったので、どんなものか詳しく聞いたところによると、遅刻者は、一般入場のそばに、別な列を作って並ばされたそうだ。
 スタッフに「一般入場が落ち着いてから、入場してもらいます」と説明を受けたものの、本日は全体的にバスが遅れ気味だったため、いつもより比較的早く入れたらしい。
 年末の日記を見てみたら、冬もあやべさんは、ぎりぎり入場だったみたいだ。
 漫画家の知り合いの中では、群を抜いて早起きのはずなのに。おかしいなあ。
 次回は頑張れ。

 本当は、ぎりぎりまで黙ってて、びっくりさせようかなあと思ったのだが、我慢できなくなって、昨日の大森さんの電話の内容を、あやべさんに漏らすわたし。
 「午後、宮部みゆきさんをつれて来るって」
 いきなり舞い上がるあやべさん。あやべさんは、みきさんの旦那の子温さんと同じくらい、もしかしたら、それ以上に宮部ファンなのだった。
 「ああ、新作の「怪」読んでないよう」とパニくり、急にハイになった反動で、いきなりけたけた笑い出したりする。
 そんなあやべさんは「昨日のぴおさん(わしのこと)の日記の、大森さんの電話って何だろう、って気にしてたんだよう」とうわごとのように言うので、やっぱり日記に書かなくて正解だった、と確信した。万が一、宮部さんのこと書いてたら、きっとあやべさんは一睡もできなくて、遅刻どころじゃなかったはずだ。
 そんなこんなで、午後をひたすら待つあやべさんなのだった。

 『偽猫』は、思ったよりは売れた。印刷代がかろうじて出る感じ。必要経費をひねりだす余裕はないが。
 そして、スペースには、千客万来。なつかしかったのは、高校の同級生のおーたにくんが、パロディデビューしていて、訪ねてきてくれたこと。おーたにくんは、大谷羊太郎さんの娘さんだ。バイク好きのお父さんの薫陶を受けて、16から中型に乗り、今はバイク雑誌のライターをしている。パロディも乗り物系(笑)相棒の実家に近いところに、今住んでいるので、今度そっちの地元であうことを誓う。
 うちの相棒とおーたにくんは、わたしの性格的にボケたところなどを話し合って、意気投合したりしている。そんなばかな。
 「おーたにくんったら、わたしは高校の頃はしゃっきりしてたでしょ?」
 「がんばってたけどね。でもどこか抜けてた
 えーん。そんなはずは…。
 その後、毎度来てくれる大学の後輩の小西さん(ネムキの西澤暁)に「先輩、相変わらず蛇行して歩いてますね」と言われ、再びめまい。
 「えー、そんな。わたしはしゃっきり生きてるつもりなのに。
 さっき高校の同級生にも、ぼけてるって言われたんだよ〜。わたしってそんなに昔からぽーっとしてるかなあ」
 「んー。かくありたい自分と現実の自分と言うのは、だれしも大きくかけ離れるものですからね」

 相棒と暮らし始めて半年。自分は、彼より、確かにぼけてるし、のんきだし、要領悪いと思っていたが、それは彼が人並み以上に、器用で行動が早いからだと思っていたのだった。
 この歳になって、初めて知る、もうひとりの自分(笑)

 ミステリ関係の知り合いとも、無事会えました。(青田さん、会場前に来ていただいてありがとうございました。貞ラブさん、ファイナルなんてやっぱり残念(;_;)シクシク・・・。ハナダさん浴衣涼しげ出した。例のところ、アクセスしたけど、内容がいまいちわからなくて、いまだ書き込みができません(/_;) 鷹城さん、偽猫読んで、ひきませんでしたか?(^^;;))
 差し入れくださった方々もありがとうございました。(さわちゃん、ひよこグッズありがと〜。遊びに来てね。待ってるよ)

 自力で買った本はへめへめQさんとこの「名探偵のすすめ」1〜3の三冊。さきにあやべさんが見つけたんだけどね。ホームズの原作にある謎の格闘技「バリツ」を扱った連作には大爆笑。

 さて、午後、予定時刻より1時間遅れで、宮部さんを伴った大森夫妻が到着。宮部さんのお連れさんは、北方謙三事務所の女性。プラチナビーズの本を求めにやって来たそうだ。北方理事長がコミケに現れるよりは、穏便だが、プラチナビーズ本の内容ってどんな感じなんだろうとか、読んでどんなこと思うんだろう理事長とか、そんなこと考えると、現実感のなさに目眩が。

 宮部さんは、小柄だ小柄だとみんなが口をそろえて言っていたのだが、今までわたしはそんな印象がなかった。でも、コミケ会場に来た宮部さんを見て初めて、確かに小柄だと実感した。最近のわかもんが大柄なせいだろうか。

 そして、舞い上がり絶頂のあやべさん。

 この世には宮部さんただひとりしかおらんかのように見つめ続け、「かわいーかわいー」を連発している。しっかり言葉に出ていたのだが、自覚していたのだろうか。
 そして、あやべさんの知り合いのおすすめサークルさんの本を、献上する。
 「あ、代金お支払いします」という宮部さんに、
 「宮部さんには、お金よりももっと素晴らしいものをいだたいてますから」と口走る綾部瑞穂。女のようなペンネームだが、りっぱに男。レディコミのキャリア10数年だが、りっぱに男。思わずかたまる宮部さんと言う図がそこにあった。

 事実、あやべさん本人も「何言ってるんだよオレ〜」と思ったらしいが、止められなかったらしい。
 確かにな。その台詞は愛の告白なんかの時に使うものだよな。

 帰りのタクシーの中のあやべさんは、もっとすごいことを言っていた、とウチの相棒からのチクリがあったが、それを書いたら殺す、と電話で釘を刺されてしまったので、残念だが書けない。ああ、残念だ。

 あやべみずほの心をわしづかみにした、みやべみゆき、おそるべし。

 3時半ごろ店じまいし、ビッグサイトの中のニュートーキョーで、一服。後から甲影会の人たちと、小森健太朗さん鷹城宏さん日下三蔵さんたちが合流。
 恥ずかしがるあやべさんをせかせて、宮部さんとのツーショットをデジカメに収めて、めでたしめでたし。
 (MMの人たちに殺されるよーと言っていたけど、それはしゃあないでしょう。もう撮っちゃったんだし<あやべさん)
 ここに集まった人たちに、「バリツ」漫画を見せたら、異様に受けて盛り上がってました。みんなで、いとまきまきポーズをとったり。

 1時間ほどで、わたしら一行は、一足先にニュートーキョーを出、タクシー乗り場へ。ここで1時間くらい並びました。トータル2時間…

 有楽町で、ふらふらになったじゃわさんとお別れ。前日あんまり寝てなかったらしい。足がもつれていた。
 行き当たったイタリア料理レストランに入ったところ、うちの相棒が気持ち悪いと言って、ソファにもたれたまま眠ってしまう。人前では、いつも気が張っている相棒なので、わたしもびっくりする。
 ハイテンションなのは、午後から来てトライガン本を買いあさったさつきさんと、宮部効果のあやべさん、千織さんはいつもと比べると、まあまあ元気。
 相棒も、料理が来た頃少し起き、ちょっと食べたので、ちょっと安心。
 でも、今日は早々に解散。

 今回はホテルに泊まる千織さんと池袋で別れて、相棒と共に帰宅。
 復調したかに見えた相棒だったが、台所でひざをがっくりついたまま動かなくなる。なだめて、匍匐前進状態で、しきっぱなしだった布団へ。しきっぱなしで出かけてよかった。 わたしも隣で意識を失い、2時間ほど爆睡。

 夏のコミケはいつも疲れるけど、近年まれにみる疲れ方でした。


8/12(土)

 コミケは2日目だけど、出店予定なし。昼までばっちり寝る。あー中休みの日があってよかったよう。
 午後、千織さんが来て、明日のペットスペース(「ぽてころ屋」)用のグッズ作りをする。
 千織さんの手書きカラーを、相棒が画像処理したものを、フィルムにプリントアウト。出来具合を見て、2度ほど相棒に買い物してきてもらう。昨日の今日なのに、ごめんよう。
 おかげさまで、ナイスなものができる。千織さんの選んできたグッズは、ちっちゃな金物のバケツとB6のノート。うらやましくなったわたしは、ミラーを買ってきて、有りもの原稿でグッズを作ってしまったのだった。真似っこ。

 ラッピングしようと、店舗用の袋を売っている小売店に行ったが、土曜日で早じまいしていた。うーむ。いざと言うときはそこで買おうと半年間考え続け、今日がいざというときだったのに。ダメダメ。
 くじけたわたしたちは、最寄りのジョナサンでなし崩しに夕飯。一日が短いなあ。

 今日、遅くに、千織さんと同じホテルに、古なじみのアキがチェックインする予定だ。本当は、千織さんとアキの合同誌で、オフセットの猫本が出るはずだったのだが、もろもろの事情で、冬になってしまったのだった。
 で、今回、アキは仕事の休みをようやくひねり出し、再版の猫本を持って、あした売り子で出るのだ。彼女が着いたらあしたよろしくって言ってね、と伝え、別れる。

 明日のために今日も寝るのだ。ばい・まつもとれいじ。(またかい)



8/13(日)

 コミケ3日目。

 昨日より30分遅く待ち合わせ。でも、到着はやっぱり早かった。
 今日のメンバーは、千織さんとアキとわたしのみ。相棒は、昨日寺井敏さんとFOXさんが北海道からやってきたので、そっちの都合にあわせるらしい。
 スペースは、国樹由香さんとこと非常に近かった。
 ペットスペースは、わたしは生まれれ初めてで、千織さんこそ冬に由香さんとこで売り子したものの、アキもわたし同様で、勝手が違ってどう売ればいいのかわからない。
 しかも、この3人、気迫というものが欠けているのだ。

 一日やってわかったのは、ペットスペースは呼び込みをしないと、人が立ち止まってくれないてこと。高校時代、アキも参加していたオリジナル漫画同人をコミケで売ったときのことをまざまざと思い出した。あの頃は、呼び込みでも立ち売りでも、なんでもしたものだった。(あの頃は立ち売り禁止とかなかったはず)
 あと、ディスプレイは派手でなくてはいけないと言うこと。派手でないから、呼び込みも必要なのだな。このブロックのブースは、やたら凹凸の多いディスプレイばかりなのである。お手製のラックがあったり、それを雛壇のように並べたり、籠があったり、なにかをぶら下げたり。
 次回はなんとしても、もう少し目立つようにするぞ、と燃える千織さんだったが、そう言うそばから「くじけるかもしれんけど」と言ったりしている。やはり覇気がないのであった。

 千織さんのコピー誌の2冊め、ぼちぼちはける。初参加でこのくらいはければ、上出来なのではないかな。(作者に頼まれて譲っちゃったから、タイトルがわからないよう)
 アキの『ネコバカポン』わたしのすごい奥から探り出してきた『まんまわんこ』もそこそこ。
 お買い物は、和紙で作った羊1匹(手書き取扱書付き)。MOONさんの便せん。胡麻屋さんの『OPEN SESAMI』。CATさんの南極旅行記もの4冊に『風のドロップ』(ここの2色刷を見ていたら、昔よく2色刷ものを出していたわたしは、またやってみたくなってしまった)『おみやげコレクションマタタビパレット』(ALLカラープリンタ出力。すごい根性)。ザ・丼勘定さんの『やさぐれ』シリーズ。などなど。

 今日は、別のスペースで売り子をしていたあやべさんは、委託の件とかで色々迷惑をかけたのも関わらず、とってもご機嫌だった。ありがとうあやべさん。ありがとう宮部さん。
 そして、オリジナルスペースで売り子をしている小西さんには「先輩、やっぱり蛇行して歩いてます」と念を押される。

 夕飯は、池袋スパイスの天ぷら屋さん。池袋のデパートのレストランは、やっぱり、西武より東武の方が断然美味しいでしょう。
 アキはお姉さんと会うというので、別行動。入れ違いに、寺井さんたちにつきあってアキバに行ってきた帰りの相棒が合流。



8/14(月)

 今日は、早くもアキが、大阪に帰る日。
 ちょうど横浜で、寺井さんたちの迎撃中華街オフが開かれることになっているので、それに誘った。 

 待ち合わせの石川町北口に着くと、九州から参加の宗さんが着いて数分のところ。
 定刻回った頃には、ほとんどのメンバーが集合。メンバーはNiftyFSUIRI出身者がほとんどである。およそ16名。
 春香さんも、生後3ヶ月の虎鉄ちゃんを背負って参加していた。初対面となる虎鉄ちゃんは、赤ん坊にしては、くっきりはっきりした顔をしている上に、やっぱり体が大きい。さすが、大食い春ちゃんの息子である。(春香さんの所帯は、旦那と二人だけの時、一日5合の米を炊いてたとの逸話がある)

 中華街の道々、甘栗の試食で、ちょこちょこ呼び止められる。
 以前から、甘栗魔人のアキは、狂喜乱舞。
 何せ彼女は、息をするように甘栗を食うのである。
 おみやげ、と言っては、遊びに行く家々に甘栗を持参し、結局自分で食べ、長旅の車中でもやはり食い、コンビニではめざとく「むき甘栗」のパックを見つけ、こんなのがあったんか、と、実にうれしそうにし、でも皮は彼女にとってなんの障害にもならないようで、長く伸ばした爪で実に器用に皮をむいていく。
 「神戸にも中華街があるけど、こんなに甘栗は売ってなかったよう」と夢見心地で言っているが、千織さんは横で、神戸にもあるんちゃう?とツッコミを入れるが、こんなにまで甘栗を愛しているアキが言うんだから、ないんだろうとわたしは思った。

 3件目の甘栗屋の角を曲がり、目的の店へ。「獅子門酒楼(しもんしゅろう)」。テーブルは円卓で、座敷。
 朝御飯を抜いてきた人もいるので、一同お腹がぺこぺこ。寺井さんがみんなにウーロン茶をつぎ損なって、ピッチャーから氷を四方に飛ばしたのは、そのせいか?と、とりあえず善意の解釈をしておく。
 10人くらいの円卓に、こんな人数で座ってるもんで、結構いびつな並びになっていたが、そんなことを気にするメンツではないのだった。次々出るコース料理を黙々と食べる。
 4皿終わったところで、かおりんさんが、息子のトーマくんを連れて登場。トーマくんは某作家さんの飼い犬から取った名ではなく、もちろんサムライトルーパーとは何の関係もない。彼が通路の壁を眺めながら、
 「ぶーぶー。ぶーぶー」と言っているので、どこに自動車が、と思っていたら、北海道に2人の娘を残して参加のFOXさんが、バギーカートに乗りたいんだよ、と言う。流石、偽パパ。この偽パパは、春香さんの食事中にもすばらしく働いて、虎鉄ちゃんをうまくあやす役をやり遂げたのだった。

 デザートが終わった頃、アキは「新幹線乗る前に、買い物したいので〜」と退室。中華街は、アキの好きそうな雑貨もいっぱいあるもんね。甘栗もあるけど。
 後から聞いたところによると、お店をまわって、はっと気づくとリミットが大変迫っていて、新幹線と電車の乗り継ぎがたった2分だったそうだ。お疲れさま〜。また遊ぼうね〜。

 残りの人たちも、店を出、「雑貨の店をぶらぶらしたい組」と「のんびりスターバックスでコーヒー組」に分かれる。その後の集合場所は、馬車道のカラオケ店。
 わたしは、千織さんみきさん子温さん八木さんミナモさんと、1時間ほど雑貨を見て歩く。
 胸に「毒」「鼻」など、訳のわからんプリントがされたTシャツなんかも見つけて、心惹かれたが、無難なところで1200円で刺繍付きインド綿のスカートを買った。涼しくてよい。
 千織さんは、我孫子さんに変な中国人の格好をさせたいらしく、色々選んでいたが、買っていって着なかったらもったいない、ってことで、自分も着られる中国風のコートを買った。怪しくてよい。
 みきさんはさらに進んで、旦那の子温さんにイカレた中国人ヤクザの格好をさせたかったらしく、みんな後押しし、試着させる寸前のところまでこぎ着けたのだが、失敗した。残念なことに、目的の服がレディスだったのだ。惜しいことをした。
 みきさんは「センセの相棒にも、これが似合いますよ」と、こちらにまで黒のカンフー服の上下を勧めてきた。
 たぶん似合うだろう。うちの相棒は、イノッチや今田耕二に近い顔をしている。でも、似合うとわかっている服を着せても、意外性がないやん。みきさんも千織さんも、相方が「決して着ないだろうということがわかっているから」着せたいのじゃないかな。わしとしいては、うちの相棒には、あぶ刑事系のイカレたダークスーツを着て欲しいのだ。サスペンダー付きで。

 雑貨屋めぐりは、虎鉄ちゃんの中国帽をかったとこで終わり。タクシーで馬車道へ。
 カラオケは3時間。でも、トーマくんとコテっちゃんがいるので、結局歌わず、他愛のない話をして過ごす。
 途中で、かおりんさんは時間切れ。ここでばいばい。

 夕食は、そこから徒歩1分程度のとんかつ屋。棟方志功にゆかりのあるお店だそうで、この店の看板も、画伯の作だそうだ。
 子温さんだけ、ロースかつ定食。その他の人はカツレツ定食。同じ値段だが、幹事のゆうこさんに寄ると、ここのカツレツ定食は、ヒレ肉なのだそうだ。そして、キャベツご飯おかわり自由。なんか、修学旅行の夕飯みたいだね。

 わたしの斜め前に座っていたりきやんさんは、「あっ」と言う間にご飯のお代わり。あまりに早すぎて、わたしは自分がどこまで食べたか覚えてないけど、千織さんは「わたしが飯粒2つくらい食った時にもうおかわりしてた」と言い張る。そんな、あんたは、飯粒いっこいっこ口に入れるんか!と聞くと「いや、その前に、みそ汁飲んだり、キャベツ食べたりしてたかもしれへんけど」…飯粒の件は、決して撤回しないんでした。
 件のりきやんさんはと言うと、3杯飯を喰らい、終わったのは1番。「勝った」とつぶやく。
 「え、勝負だったの?」と色めき立つ男性陣。その後は、お代わりの嵐。一番悔しがってた八木さんは、お代わりしたんだろうか。
 わたしがショックだったのは、2杯お代わりして、コテっちゃんに母乳あげてた春香さんより、自分の食べ終わるのが遅かったことだ。

 車組の、みきさん子温さん春香さん等と別れ、JR線組は、夜景の綺麗なところを通って、ゆうこさんに桜木町まで送ってもらう。
 みなとみらい21地区のランドマークやら、クイーンズイーストやら、遊園地やらだったそうだ。月もぽっかり中空に浮かんで、とっても綺麗。家族へのおみやげに、デジタル画像を撮りまくるFOXさん。偽パパは、実家でもいいパパなんだね。
 桟橋に、屋形船が浮かんでいるのを見て、来年は水上オフだ!と燃えるゆうこさん。わしらも燃えるのであった。来年も楽しみ。


8/15(火)後日更新

 午後1時、池袋東武スパイス13F。
 に、集合するはずだったのだが、出がけにどたばたして、ちょっと遅れてしまったわたしである。
 それにつきあわされた相棒は気の毒。
 ふたりして、町中を走ることに。

 13Fの『あさか』で、今日は、南じゃわさん夫妻と春香さん親子のお祝いなのである。でも、当事者には内緒。
 いわゆるサプライズパーティである。
 みきさん子温さんのお祝いでやったのと同じ。
 今回は、前回対象になったみきさん子温さんが幹事になって、ふた組のお祝いの企画を秘密裏に進行していたのである。
 ふた組とも、今日までのわたしたちの、不審な動きに気づいた気配はゼロ。

 さて。
 遅れる〜遅れる〜と、池袋新線の地下道を走っていると、ぽんと肩を叩かれて飛び上がる。マジで。
 同じように、「遅れる〜遅れる〜」と走ってきた千織さんだった。

 このところのスケジュールで、ふところがさみしくなったわたしは、不安に駆られ、この期に及んで、通帳記帳をしたくなった。
 ふたりに先に行ってもらい、8分遅れで『あさか』に走り込む。はっきり言って、あさかは走り込むような場所ではないのだ。ランチ時でなければ、入るのにお財布と相談してしまいそうな落ち着いたところ。
 奥の座敷に転がり込むと、15人個室に、ちょこなんと千織さんと相棒が座っていた。その隣に、じゃわさん夫妻。それだけ? み、みんな来てない…。

 上がった息が収まった頃、どよどよと残りのメンバーが来る。
 コミケレポでは、書き損ねたが、じゃわさんが、長かった髪をばっさり切っていた。あまつさえ、立てていた。
 コミケ集合場所では、体のシルエットがじゃわさんなのに、アタマから上がまったく違う人が見えたので、前方5Mに来るまで、本人だという確信が持てなかったほどだ。
 このお座敷でも、みんなの反応は、そこに集中していた。
 髪をさわる人まで出たほどだ。わたしも触ったけどね。
 柔らかいんだよね。なんで立っているんだろう。本当に不思議。
 じゃわツマさんは、初めて会う人が多かったと思うんだけど、髪の毛に視線が集中してしまった。その位、変化していたのだった。
 そして、春香さんとこの虎鉄ちゃんは、今日も静かなのだった。

 最後に、由香さんがやってきて、オフ会が始まる。 

 事前の打ち合わせでは、1000円から1500円くらいのランチを各々頼んで、それを食べ終わってから、おもむろにパーティらしい進行に行こうと言うことだったらしいが、ここで、店側の手違い。3人分のお弁当がなかなか来なかったのだ。
 信じられます?1時間だよ。
 多分注文の数を間違えたんだろうけど、その辺は体よくごまかされてしまった。謝れよ店。つうか、デザートかなんか持ってこいって八木さん(当事者)が言ってたけど、本当。タダにしてくれてもいいくらいだと思うぞ。

 時間が押して、一番焦っていたのは、幹事の子温さんとみきさんだろう。みきさんはこういう会は、同人誌関係で場数を踏んでいるだろうから、一番とまどっていたのは子温さんだろう。
 目線で、進行のきっかけを問うと、反応は返ってくるのだが、視線が泳いでいる。
 唇がふるふる震えているし、上半身が固まっている。
 この場で、いきなり警官が尋問しはじめたりなんかしたら、テーブルに突っ伏して「ぼくがやりました!」とむせび泣いてしまいそうなくらい、せっぱ詰まった雰囲気が漂う。

 つづく


8/16(水)〜8/20(日)

 8/15池袋オフ 8/16千織さん帰宅 8/17木場 8/18ピロリ菌発見 そしてみきさんち 8/19牛久大仏アゲイン 8/20みきさんちから帰宅
 上野駅のBOOKGARDENで、『綺霊』井上雅彦(ハルキ・ホラー文庫)『妖魔ヶ刻』井上雅彦・編(徳間文庫)を買う。


みかかこ日記リスト