昔の日記
6/1〜6/15
ずっと下書き。2日の晩に終わり。表紙のペン入れ。いつもは、背景のえりちゃんがいる時に下書きをやっていたりするので、今のペースだと楽勝の計算。
6/4〜6
えりちゃん来る。隠れ家での仕事なので、日帰りで通ってもらう。夕飯当番は相棒。餃子を8人前くらい作ってくれる。
けっこう順調だったが、6日になると、さすがに腕が痛くなってくる。
6/7〜8
ひとりでひたすら作業。商業漫画を、自分で消しゴムかけたの、10数年ぶりかもしれない。『だいすき』のあたりに何枚かかけた憶えが。
相棒も3枚ぐらい消してくれる。でも、ノンブルは消さなくてもいいからね(汗)
6/9
ふたたびえりちゃん。てらぴょんを連れてきてくれる、てらぴょんは、ぬ〜べ〜先生のところでえりちゃんと一緒に仕事をしている、気立てのいいお嬢さん。『半熟探偵団』のバイクを描いてくれた彼女だ。2人でしゃかりきに定番(服や顔の影などの、番号の決まったトーンのこと)を終わらせてくれる。わたしも特殊なトーンを貼り始める。
6/10
隠れ家の作業では、流石にトーンの種類が少なすぎるので、実家に戻る。その前に、パソコンを使う部分をプリントアウトする。これも相棒にやってもらった。土日お留守番をしてくれる相棒に、3000円置いていく。夕飯代だ。安いアシスト代でごめん(笑)
実家には夕方着き、夕飯前から作業。午前4時まで。
6/11
11時に起きて、仕事。昨日からそんな感じがしていたが、今日も寒いんですけど(爆)
くしゃみ鼻水が止まらなくなってしまい、つい、ダンリッチに手を出してしまう。
他の人は知らないが、わたしはこの薬、睡眠薬より眠くなるのだ。
でも背に腹はかえられん。
進みはしたものの、案の定スイマーに襲われ、12時前にダウン。残り4枚。
9時に起きて、残り。12時にアップ。12時半のバスに乗って隠れ家へ。3時半には、原稿受け渡し。
ふう。終わった。
みきさんの日記にも書いてありますが、わたしの載る次の号に、みきさん画のメルカトル鮎が載ります。9月発売号です。
その号わたしは、漫画はお休みですが、イラストエッセイが2枚ぐらい載る予定。紹介する本をきちんと読み直さねば。
そうそう。コミケ受かりました。
(金)西地区『あ』52a ものぐさ堂 です。
千織さんも苦節4回にしてようやく当選。
(日)東地区『T』02a ぽてころ屋
さあ新刊どうなるんだろうか。在庫ないし。>自分
うちの仕事を手伝ってくれているみゆさんが、ホームページをつくりました。MUSEです。
パロディサイトです。C翼とダグオン。クウガもそのうち出てくるかも。BBSはすでに活発です(笑)。興味のある人は行ってみてね。
東映研究所の講師の下見Part2。
本番は来週6/20。今日は、進行状況と引き継ぎをかねて、3コマめに顔を出す。
今日の講師は、英洋子先生。
2ヶ月たっただけにしては、皆上達してると思う。絵を描いたことのない人もいたのに。若いもんはええなあ。
16Pのネームが終わった人もいるし。一方、プロットのやり直しをしたい人や、プロットから先に進まない人もいる。
でも、思い返せば、わたしが短大に行ってた時も、描きたいものがなかなか形にならなくて、もどかしかったものだしなあ。
(まあ、12の歳から、1年に1本はオリジナル漫画しあげてたけど)
(しかし、そうすると、今が一番描いてない、ってことになるのかも)
なんにせよ、絵の上手い人も、面白い個性の人もいるし、仕上がるのが楽しみだ。
1回目の下見の時、面白いと思っていた子が、3人休み(ずっと来てない?)だったので、残念。
人の顔は覚えられないもんだが、絵はかなり覚えているもんだと思った。半分くらいは記憶してた。
激烈腰痛。
一日寝たっきりだった。
夜になったが、まだまだ痛みがおさまる気配がない。
これからまた寝るのだ。
午後にようやく痛みがおさまったので、買い物がてら、散歩に行く。
散歩と言うか、つい、以前から気になっていた、ある塔の正体を探りに行ってしまったのだ。
『池袋ウエストゲートパーク』を観ている中には、気づいている人がいると思うが、あそこに度々出てくる『窓のない巨大な塔』である。
駐車場かなあ、それとも宗教施設かなあそれはないか、などと以前から思い巡らせていたのだ。
結構遠いかと思っていたら、5号線わきを通って簡単に行けた。
結論を言うと、東京豊島地区清掃工場、でした。
入り口のところに、赤い字で『今日もご苦労様』という電光表示が出ているのだった。
裏に併設してあるのは、としま健康センターと言って、スポーツセンターや健康診断設備(MRIやCTなど)がある建物でした。
遠出したついでに、ぐるっと回って、2件程古本屋さんへ。西口の『たもかく』の「本日入荷した本」コーナーで、星新一の『人造美人』(新潮社S36年2版)を1000円で入手。後で見てみたら、個人名宛のサイン本でした。うれしー。古本道からすると、邪道かも知れないけど、星さんが触って署名してある本なんて、知らない人の名前が書いてあってもうれしいぞ。
で、もうひとつ入手した本。
『クラスに忍者あり』(秋元文庫ファニーシリーズ 宮崎博史)500円。
昔のジュブナイルです、これ。
クラスに忍者あり、ってだけでもすごいですが、裏表紙の作品紹介もすごい。『目高高校三年の真木律太は、忍者としてクラスの人気を集めている。なにしろ一番前の席で目をあけていねむりしたり、マンガを読んだりすることは、あさめしまえのことなのである』
それのどこが忍者?
本文を読み進めると、彼の家の父は開業医で、係累にも忍者は皆無。兄もただの浪人生。が、なぜか同級生も先生も、かれをとっつかまえては「忍者の風格がある」と一目置くのである。ポーカーでボロ負けしたり職員室で天ぷらそばを食べさせなきゃならない状況に置かれる自分達が、うかつなのだと思うが(笑)
うかつと言えば、開業医の父もうかつ。
修学旅行先の旅館の娘が、主人公を訪ねてきた時、「まさかおまえを訪ねてきた人だと思わなかったので、診察してしまったんだよ。(中略)わしもいささかそそっかしかったな」
いささかではなく、だいぶそそっかしいです!
このお父さん、カバー絵にも登場しているんだが、このカバー絵ときたら、左側に下着姿の女の子のひざまでのショット、横にお父さん、二人の後ろに忍者の扮装をした主人公が煙とともにあらわれいでる構図。よくよく見ると、忍者の扮装も、ただの茶色いほっかむりだったりするんだけど。
この本の奥付は、S49年(2刷50年)なので、かなりえっちい絵だったと推測されるのだ。
(が、このころの漫画界にはもう内田善美も大矢ちきもいたので、小学生〜高校生向けの挿し絵的にはどうかなあ、って印象かな。漫画挿し絵のコバルトやティーンズハートは、子供心的にはこの頃から既にニーズがあったと思う)
巻末の既刊紹介にはなんと、以前某所で話題になった『ボインでごめんなすって』(山中恒・著)の紹介も載っている。
『清水次郎長ばりの仁義をきって現れた、われらがボインの親分こと山本栄子。大マサ小マサを子分に従え、宿敵黒田勝子ことクロカツ一家と今日も裸の一騎討ち』
ああ、読みてえ(笑)