昔の日記

2/11〜2/29


2/11(金)

 白馬行きの荷物を作り終えて、ようやく送る。
 段ボールひと箱に、スポーツバッグ1個。
 他、手荷物でショルダーバッグですが、3泊4日で、どうしてこんな量になるのやら。


2/12(土)

 池袋に出て、バレンタインの買い物。なんせ14日当日、わたしは不在なのである。相棒はちょっとだけむくれている。すまんよう。ちょっと値の張るチョコを買い、「当日食べてね」と冷蔵庫にしまっておく。
 夜は、明日からの相棒のご飯のおかずを作り置き。鳥の空揚げの南蛮漬けと、けんちん汁。
 一方、相棒は不思議なことに、隣でわたしの明日のおやつのブルーベリーマフィンを作っている。
 謎。


2/13(日)

 コミケの申込書を相棒に託し、白馬へ出発。
 恒例の、新本格系スキーツアー。例年は新宿10時ぴったりのスーパーあずさで行くのだが、今回は洗濯を終わらせてから行きたいと思い、11時のあずさを使う。途中乗り換えなので、とてつもなく時間がかかるのだがね。
 八王子から二階堂黎人さんが合流。5時間半ほどの道中を、たらたらと話ながら過ごす。
 二階堂さんの話で大受けしたのは、昔蘭子のドラマ化の話があって、配役が片平なぎさにされていたってことだね。
 そこまでして、まだ片平なぎさを使いたいかTV局。そうなると黎人は船越栄一郎になるのかね、やはり。カメラマンの黎人とか。

 雪降りしきる白馬のペンション・クヌルプに到着するも、メンバーは誰も到着しておらず、二階堂さんとわたしは個々の部屋に引っ込む。わたしはお昼寝。ふと目覚めると、二階堂さんが裏庭でデジカメを構えていたが、あの写真はHPに掲示されたのだろうか。

 我孫子さん千織さん到着で、本格的に目が覚め、笠井さん翔くん親子も到着していることを知る。
 大森さんよしこさんも無事に来て、すぐに夕飯と行きたかったのだが、今回のクヌルプは、とてもお客が多いのだった。わたしは今回、一応幹事をしているので、ちょっとやきもきだ。

 無事ありついた夕飯は相変わらずおいしくて、幸せでござった。
 その後は、食堂で雑談をしたりしてだらだら。その最中も、他のグループがロビーでゲームしたりしている。わたしはクヌルプ3年めだが、こんな雰囲気は初めてだ。

 クヌルプに滞在中は、『倉下の湯』と言う温泉に車で出かけ、内湯には入らないのが殆どなのだが、本日はスキーに行っていないのもあって、ここのお風呂を使わせてもらうことにした。
 が、あろうことか、今回は女性客が異様に多く、湯を使えたのが深夜0時15分。
 誤解かもしれないが、女の子たちがひとりずつ風呂に入っているように見えたぞ。ちょっと『今夜12時誰が死ぬ』な気分になってしまった。(意味不明)
 大きいグループは、3人ぐらいでお風呂に入ってね(;O;)


2/14(月)

 八方のスキー場には、2日間の割り引き券があるということで、朝、クヌルプでそれを買う。
 それだけでも充分お得だったのだが、咲花の入場口で、なんのミスか知らんが、割引券にはついていない食事券やらナイトスキー券やらのチケットをもらってしまったのが、我孫子さん。
 「え?え?みんなもらってないの?」とめちゃくちゃ嬉しそう。
 『お得』な目に合うと、どーしてこんなに子供のように嬉しがるのだろう、我孫子さんは。

 ところで、今回は、朝からスキー教室にはいる。
 去年、前年にやったことをカラカラに忘れ、大後悔したことから、今回は初日に必ずレッスンを受けようと心に決めていたのだ。
 千織さんを誘い、初級か中級に入ろうと思っていたのだが、昨晩「プライベートレッスンは5名なら23000円でお得だよ」とオーナーの愛川さんから聞き込み、しかも愛川さんが、プライベートレッスンの講師は、インストラクターの中でも腕利きの人、と、男性陣に吹き込んでくれたので、我孫子さん(>ここでもお得好き)二階堂さんとよしこさんも加わり、ぴったり5人のお得用価格で、レッスン受けられることになったのだった。

 プライベートレッスンは、当日開始時刻までに申し込めばOK。受付のお姉さんが「インストラクターの先生はどんなタイプの人が良いですか?若くてピチピチとか年輩の人とか、どんな人でもいいですよ」とも言ってくれる。二階堂さんは、水着の似合う人が良かったらしいが、独断で「優しい人」をお願いする。雪山で、どうやって水着を見るのだ。

 咲花(さっか)ゲレンデのスキー教室前で10時半に集合、となったのだが、開始時間によしこさんが行方不明(;O;) 現れたら合流と言うことで、レッスンを受け始める。結果を言うと、午前中によしこさんと再会することはできなかったのだが。

 多分、一番ヘタなわたしのレベルに合わせてくれたのだろう、レッスンはボーゲンから始まり。
 2時間かけて、基本的なことをみっちり教わる。
 「久しぶりにボーゲンやって身体が痛いよう」と二階堂さんは嘆くが、わたしは去年よりずうっと楽。
 優しいインストラクターのお兄さん(でも多分年下)は物腰丁寧で、でもさくさくと進む。

 単純に迷子になって、結局大森さんと滑っていたらしいよしこさんも混じり、午後も講習を受ける。
 そもそもが上手い男性ふたりはどうだったかわからないが、女性陣には講習の成果は大ありでしたのだ。よしこさんはフォームが治ったらしいし、千織さんに至っては、翌日、大森さんにひどい目に遇わされた際(笑)、この時の技術が大いに役立ったらしい。

 他の人は、後1本で、本日の滑りおさめ。わたしは足がつったらイヤなので、大事をとって休憩所で休む。うまくやり過ごせたなあ、と思ったら、ペンション帰還後『倉下の湯』に向かう車中で、思いっきし痙攣してしまった。ああつらい。

 由香さんと喜国さんが無事に到着。ところが、今日から合流の津原泰水さんは、手掛けている原稿が終わらず、本日中の到着が不可能だとの電話が。えええん(泣)。
 「カワチさん、今日は行けませんが、『ぼくの心は我孫子さんにある』と伝えて下さいね」
 はい。きちんと伝えましたとも。

 夕食は鍋。鹿の肉と野菜とキノコ類がいっぱいで、おいしかったのだった。


2/15(火)

 朝、食堂でゲレンデに行く用意をしていると、わたしと千織さんが座っていた丸テーブルに、いきなりどすんと荷物が置かれた。
 ふと、顔をあげると、見知らぬ男の人ふたり。大学生か社会人になったばかり、と言う雰囲気。
 カメラの中にフィルムを入れ、しきりに食堂の中を気にしている。
 それから、やにわに暖炉の周辺をパチパチ撮りはじめ、「思ったより小さいなあ」などと言っている。
 なんなんだ。この人たちは。
 玄関では、オーナーの奥さんと中年の女の人が会話していた。
 女の人は「客室の中を見せてくれ」と言い、奥さんは「お客さんがいっぱいなので無理です」と断わり、お茶とケーキなら出せますよ、ととりなそうとしているようだった。
 びびったわたしと千織さんは、自分の荷物を取って、玄関脇のロビーへ。そこにはソファで事の顛末を見ていたらしい我孫子さんと二階堂さんがいた。
 ふたりがここにやってきたとき、男性は2階から降りて来たところで、はじめは宿泊客かと思っていたそうだ。が、奥さんとの話を聞いていると、どうやら外からやってきて、無断で2階まで上がって行ったらしいのだ。そうすると、中年の女性は、男性2人のお母さん、と言ったところか。
 ゲームの『かまいたちの夜』を見て来たお客なのはわかるが、かなわんなあ、こういうの。

 さて、昨日と同じく、咲花ゲレンデ。わたしとさいとうよしこさんは、裾野の方で昨日のおさらい。後の人は、もっと上に行って腕試しだそうだ。
 本日は、風もあり、時折小雪が舞って、なかなかに寒い。
 「上の方はもっと寒いだろうねえ」と話しながらも、良い具合で滑って早めに切り上げ、休憩所で憩う女ふたり。
 「アボくん(おおもりさんの本名)に電話してみよっかあ」と、よしこさんが連絡。あっちもそろそろ引き上げようと思っている頃合だと言う。
 「じゃあ10分もしないで帰ってくるね」
 ところが、10分たっても15分たっても、休憩所に現れない一団。
 そうこうしているうちに、エントランスに、笠井さんと息子の翔(カケル)くんの姿が見えた。
 笠井さんの第1声。
 「大森くんが、だました!」
 これが、いわゆる『コブ斜面事件』である。
 この罠に陥れられたのは、笠井さん親子、喜国さん夫婦、我孫子さん夫婦、二階堂さんの総勢7名。「コブ斜面ではない」と主張し、皆を先導した大森さんは「昨日はなかったのなあ」と幾度も繰り替えし、よしこさんは「ごめんなさいー」をくり返す。後から戻って来た千織さんは唇が震えてたし、由香さんは涙目で鼻がぐしゅぐしゅ言っていた。
 しかし、さしもの大森さんもかなり反省している様子だった。コブ事件にまつわる色々を口にしながら休憩を終え、さあもうひと滑り、と皆で武装し始めた時。
 眼の端に、アランジアロンゾのあるキャラクターの姿が映った。
 防寒マスクをつけた大森さんである。
 「『わるもの』なだけじゃなくて『うそつき』だったのか…」
 「コブなんかないよーん」と裏声で答えて、休憩所を去る大森さんだった。

 午後4時過ぎ、クヌルプの迎車の中で、奥さんから「もうひとかたが見えてますけど」と聞く。
 「連絡をとって、ゲレンデで合流するって、スキー持って出かけました」
 ありゃあ。津原さんだ!
 自分の携帯電話を見る。わたしの携帯はツーカーなのだが、クヌルプ内では全くアンテナが立たなくて、昨晩の時点で電池残量が1/3になっていたため”留守電聞いては切り”をくり返していたのだ。そして、今日ゲレンデに着いてからは、一度も聞いてない。
 運の悪いことに、津原さんはわたしの携帯番号しか知らないらしい。
 「わーん。つはらさんごめんなさーい。どうしよう」
 留守電は2件。聞くべく電源を入れた途端、電池切れ。間抜けなわたしは今回充電器を持って来てない。圏外だと電池の消耗が早いことを知らなかったのだ。
 これでは、「どうしよう」ったって、どうしようもないのだが。

 その後、オーナーの愛川さんが、再びゲレンデに赴いてくれ、スキー姿の津原さんをGET。
 津原さん、愛川さん、本当にごめんなさいでした。

 津原さん到着後、また『倉下の湯』へ。その後夕食。夕食の後は、食堂にたまり、津原さんのウクレレを聞きながら、酒飲んだりして歓談。ウクレレの音色は心地よくて、子守歌のようだった。


2/16(水)

 雪がこんこん。

 おとといからの急激な運動で、ものすごい筋肉痛に襲われ、階段もろくに昇降できない有り様。
 手すりに掴まりながら、横歩き状態である。カニカニ。津原さんの滑りが見たいが、今日のわたしには無理だろう。つうか、昨日滑ったと言うルートを聞くに、津原さんうまそうだし、一緒に行っても同じゲレンデにはいられないにちがいない。
 なんて思っていると、今日はみんな滑りたくなさそうだ。しかも津原さんは我孫子さんのダイナブックを借りて、まだ終わってない原稿を打っている。
 で、総合して考え、早めに帰ることにする。
 んが、精算の段になって、計算が合わない。単純な計算ミスだったのだが、元経理事務所勤務の千織さんに手伝ってもらって、ようやくなんとかなる。数字に弱い幹事ですみませんでした皆さん。

 大森さんとよしこさんは、長野まわりの帰路を取り、車の我孫子さんと千織さんとは、クヌルプ前で別れる。東京組は喜国さん由香さんと、津原さんと二階堂さん。白馬駅前のお蕎麦屋さんでお弁当を買って(ここがクヌルプのお勧めだそうだ)、新宿直通に乗る。座れるし。ラッキー。
 ここで、既に由香さんはアシくんに電話したり、既に修羅場生活に復活。
 八王子で、3人が降りた後は、津原さんと12幻想の時の話をする。

 で、午後4時ごろ隠れ家に帰宅。10時過ぎに、相棒とジョナサンで食事。

 その頃、我孫子さんと千織さんが大変な目にあっていたことは、わたしたちには知る由もなかった…


2/17(木)〜2/18(金)

 全然覚えてないの。
 たぶん、家事をしながら、クロッキー帳でネタをかき回してたと思うんだけど。


2/19(土)

 池袋リブロで、京極夏彦さんの『どすこい(仮)』サイン会。
 少しの間しかいられないので、遠くから見るだけにしようかと思っていたのだが、ものすごい人だかりで全然駄目。喫茶店で貫井さんと話していたS社のAさんに連れて行っていただき、京極さんとC塚さんとH喰さんにちょっとだけ挨拶する。
 もうちょっと待ってれば、後から大森さんも来てたらしいのだが、JRの時間が迫っていたので、そのままどろんしたわたしだった。

 というのも、実家で確定申告の書類を作らねばならぬのだ。


2/20(日)〜2/22(火)

 母共々書類づくり。どっちも計算が苦手なので、へろへろなのだった。
 21日の晩、税理士の人に書類を渡して、無事終わり。
 22日には、トトやコロと遊んだ後、母の手作りの五目おいなりさんを山ほど持って、隠れ家に戻る。わたしのいない間に『どすこい(仮)』を半分ほど読んだ相棒は、すっかりモードが変わり、会話がみんなおすもうさん口調で困った。さしものわたしもあきれる(笑)。


2/23(水)

 アニメージュの大森さんのコラム原稿を受け取ったので、下書きをする。ええと、明日にはなんとか<W辺さん。
 それと、メフィストの『あびこくん』のラフも。今回、我孫子さんの大ネタがなかったので『こぶ斜面』は覚悟していただかないと(笑)>大森さん


2/24(木)

 W辺さんと連絡が取れない。いいのかなあ。うむむ。


2/25(金)

 アニメージュ原稿引き渡し。W辺さんは不慮の事故で、携帯からピッチに機種変更していたらしい。
 外に出たついでに、相棒と外食。久しぶりに焼き鳥屋に行き、へべれけ。


2/26(土)

 昨日のへべれけが忘れられないわたしは、相棒に頼んで、帰りに缶チューハイを買って来てもらい、へべれけ。ダメダメ。

 ところで、メフィストの方の〆切りはいつなんだろう。やってはいるんだが。


2/27(日)

 きっと連日の酒盛りがいけないんだろう。腹具合が悪くなる。
 しかも、サングリアの『ラムレーズン』なんて面妖な飲み物を買って来てしまい、それ飲んだらさらにお腹がごろごろ。結局相棒にあげてしまう。レーズンがはいってないのに、本当にレーズンのあじがするのはなぜなんだこれ。


2/28(月)

 原稿を書きながら、意味なく風船を膨らましている。
 100円ショップで買って来た普通のゴム風船である。
 昔、コミックスのあとがきにも描いたが、ゴムの匂いが好きなのである。
 なんか、しやわせになるのである。

 でも、風船はほっぺたが痛い。


2/29(火)

 お腹の具合が、本格的に悪い。劇的な症状はなしで、ひたすら痛いだけ。家事がまともにできない有り様。でも夕飯だけをかろうじて作る。


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