昔の日記

1/11〜1/20


1/11(月)

 チェシャさん用の寒中見舞いのカットを描く。引っ越し以降のMacのセッティングのお礼と言ったら、あまりにささやかなのだが。
 それにしても、やっぱりMacでお絵書きは楽だ〜。道具集めなくていいし、机1個整理しなくていいし。

 自分用の寒中見舞いはと言えば、今年も相変わらずプリンタがないので、モノクロコピー手描きで作るつもりである(笑)。

 延ばし延ばしにしていた、佐藤誠さんとこのSD綾辻君も描きかける。でもまだダヴィンチ買ってないので、猫の縞柄の細かいとこがわからん。

●竹本さんとこ、更新しました。


1/12(火)

 佐藤さんとこのSD綾辻君が、一部だけ完成。

 夕方、新宿の滝沢へ。推理作家協会の仕事で来ている、我孫子さん迎撃である。
 滝沢には、お久しぶりの井上夢人さん、大森さんとよしこさん。
 大森さんが牧野修さん『MOUSE』を貸してくれる。あれれ、これってハヤカワ文庫JAではないかあ。どおりで探しても見つからないはずだあ。なんで角川ホラー文庫と勘違いしてたんだろう。『川』しかあっとらんやんけ。
 「『あびこに1000%』持って来てもらおうと思ってたのにい」と言われ、わたしの方も持ってくるつもりで、鞄の横に置いておいたのに忘れた〜しかも渡してない人にコミケのコピー本作っていたのにそいつもごっそり忘れた〜という調子で駄目駄目モード。
 そして大森さんは、席についた途端、我孫子さんの一言一句に、ツボはいりまくり。
 当然わたしもつられて笑ってしまうが、なんで相手が笑っているのかわからん我孫子さんは憮然としたまま、井上さんと話をしている。当の井上さんも我孫子さんの揚げ足をかなり取っているが、わかっているのかわかっていないのか、何とも思っていないのか、そういう細かいとこには見事に反応がない。

 色の濃いサングラスをやめて優等生顔になった津原泰水さん、秋田書店AS企画のO野さんが合流し、人がそろったところで、パワステ横の滋味城でご飯。滋味城の点心はやっぱりうまいよう。大人数で行けば、そんなにかからないし(今回はひとり4000円だよ)、やっぱりなんかのオフで、他の友だちとも来よう。
 話題は、よしこさんが最近いつも水玉さんと話している『7月に天から降ってくる恐怖の犬玉』の話など。シュールですな。なぜ犬玉なのかは、預言書は古い文献だからそのくらいの誤植はあろう、ということくらいしか理由がないらしいので、横に置いておく。
 犬玉、と聞いて、イメージするものが二手に別れる。可愛い犬(例えばポメラニアン)が毛がふさふさとして結果玉のように見える派、と、沢山の犬がからまって玉のようになり、内部は高温で蒸し蒸ししている派、である。後者の急先鋒は我孫子さん。
 「河内さん、蜂玉って知っているでしょ」
 「(蜂玉って言ったかな?)巣に入り込んで来たすずめばちを、大量のみつばちが囲んで、羽根の摩擦で空気を60度に上げて、蒸し殺すってやつでしょ」
 「だから、アレ」
 …うーん?
 「蜂玉、って言ったら、玉がメインなの。だから犬玉は…」
 「だって、一匹の丸い犬の方が可愛いのに〜(じたばた)」
 それは、玉犬なの!
 がーん。

 そこから、ライスカレーはルーの中に米を煮込んでさらにライスにかけて食うべきだとか、中国人は犬が仰山落ちて来たら食うだろうとか、いや俺は犬は食えないとか、狸鍋は犬臭いとか、鹿はうまいとか、熊は何料理に属するのだろうとか、熊はあれはなんなんだろう2本足で歩けるしけったいな、とか、話しているうちに、「人間はイルカとの会話より先に熊との会話を実験するべきですよ奴等とは絶対分かりあえる」との津原さんの発言により、ただ単に津原さんの熊好きが判明。「猿より熊でしょう。猿なんてあんなものが愛せますか?」…わたしは結構猿愛せると思うなあ。

 こんな風に、取るに足らない、血にも肉にもならん話題を繰り広げていると、心が和むです。

 風邪で調子の悪い津原さんが帰る。お大事に〜。うーん、もっと長く、一緒に酒かっくらいたかった〜。
 それから歌舞伎町のパセラ。すっげーいっぱい曲がそろっていて、マイナーな曲しかわからない(しかも古い)わたしには有り難い。しかし、『南の島パセラ』ってキャッチフレーズはなに? 南の島の装飾はしてるけど、だからなに? 壁に貼ってあるカンガルーの写真はなに? オーストラリアは、大陸でなくて島か?

 ここでC塚さん登場。

 最近新しいお友達の影響で、自発的に壊れたり変わったりしているらしい我孫子さんの思考検証をしたかったのだが、折角井上さんがいるのにお話部屋化はないよね、ってことで、普通にカラオケ。
 「ビートルズしか歌えないよー」と言いながら井上さんは、人の入れた曲から連想して別な洋楽を入れたり、最近の曲のテロップを見ては「あ!陽水か!」と井上陽水を入れたり、『JAM』の最後の歌詞で「あ、『傘がない』みたいな歌詞だね」とまたもや陽水の『傘がない』を入れたり、拝聴する側としては、大変至福でした。ビートルズ延々でも良かったんだけど。
 大森さんの歌うイエモンの『JAM』後半を指して、「ぼくのテーマソング」と我孫子さんは嬉しそうに言った。犯罪者だって昔子供だったりするとこから後ろ。子供だったつうとこも大変我孫子さんらしいが、その場に居合わせた人は一様にその後のフレーズで、TVに突っ込む我孫子さんの状況がありありと目に浮かんだので、各々「人死んどるやんけ」「自分がええならええんか」「なんでやねん」と口真似をしていた。しかし、全然堪えない我孫子さんなのだった。

 だが、その我孫子さんにも白熱する一瞬があった。
 『ウルトラセブンと怪奇大作戦はどちらが先か』
 だったかな?
 秋田のO野さんとの間で、あまりにもあれよあれよと言う間に論争になってしまったため元の話題がわからん。つるつると進む蘊蓄合戦に、大森さんがインターネット接続で検索する始末。話が「桜木健一の『柔道一直線』の裏番が『サインはV』」という話にまで発展したところで、『ウルトラセブンの後に怪奇大作戦』と判明した。蘊蓄合戦は、O野我孫子1個づつ間違っていたようなので引き分け。
 我孫子さん曰く
「僕の存在を根底から揺るがすような論争だった…」
 アナタの存在っていったい…

 その論争の最中、井上夢人さんのおでこには、大きく
「どーでもいい」
 って書いてあったような気が(笑)

 2時間の予定がちびちび延び、解散したのは午前2時半。わたしはカラオケのラストの方でカクテル3杯流し込み、ちょっとゴキゲンでした。すまへん>皆様

 しかし今回も、我孫子さんの4コマネタが拾えなかったな。小ネタはあるけど、やっぱり主人公だから、大ネタじゃないとね。でもこのままでは『愉快な仲間たちとあびこくん』もしくは『大森くん(京極くんでも可)と愉快な仲間たち』というタイトルになってしまうではないか。困る。


1/13(水)

 起きたら午後1時だ。がーん。

 ためたメールのお返事やら昨日の日記やらで、一日ディスプレイの前。でもなかなかおわらん。
 『水霊』ももうすぐ読了しそうなので、料理や洗濯の合間に読む。
 夕方、いきなり腹痛。久しぶりに飲んだ昨日の酒のせいだろうか。それともどっかのシニミスなのか。この本読んでいる時に、この症状は愉快。って、愉快がっていてはいけない。腹痛は引っ越ししてから初めてである。腰にホカロン貼ったら治ってしまった。ひだるくならなくてよかったよかった。

 夜は、とラブるトリオ後編のカラーもやる。何日かかけて少しずつ進めて行ってもう2/3は終わっているので、あと正味1日かも。
 『水霊』もあと一息。

 佐藤誠さんとこに、早くもSD綾辻くんがUPされました。まだ何枚か用意しているので、気になるかたは、しばしば足を運んでみてね。


1/14(水)

 カラーを描いているが、目算が外れ、あんまり進まない。うーん、どう考えてもあと少しに見えるんだけどなあ。

 検案だったドラッグストアの買い出しにいく。ものぐさ。だって重いんだもん、チャリもないし。マイナスイオン歯ブラシを買う。なんか嬉しい。
 早速使ってみると、おおすごい。歯がものすごくつるつるになるぞ。

 ピカチュウとサトシのえっちを描いた同人誌作家が摘発されたつうニュースを、ワイドショーの夕刊早読みコーナーでやっていた。
 これを聞いて思い出した雑誌記事があった。
 今、手元にはないが、その雑誌はまだ実家にあると思う。
 以前、新書刊経由でインタヴュー申し込んで来た占い雑誌が、見本本をくれたので、ここの人生相談を流し読みしていたのだ。中にとんでもない相談があった。
 「わたしは犬好きです。ただの犬好きではなく、愛しているんです。好みの犬をみかけるとどきどきします」という10代女性の悩みだった。
 この記事は、BOWのどこかにチクられていたので、今でも読めると思うが、彼女の悩みは深い。「いずれ好みの犬と暮らしたい」とまで思いつめていた。彼女の書き方からすると『犬を飼う』のではなくて、『犬と同棲して、あんなこともこんなこともしたい』のだと受け取れる。
 BOWには、この相談に関する回答は再録されていなかった。著作権の関係だったのだろうか? 回答の先生は、占い師のマドモアゼル愛さんで、この文章がなんというかまた泣かせる文章なのだ。この子を理解できないながらも、なんとか誠実に返答しようとし、とにかくいい人なのが文の間にも滲みだしている。しどろもどろ試行錯誤の揚げ句の一文が、
 『犬には犬の人生(犬生?)があるのです』(原文まんま)
 文脈から読むと『(犬生?)』は決して相談者を茶化した言葉ではなく、親身になるあまりしぼりだした造語なのだった。
 人生より犬生と言われた方が、犬を愛する彼女には堪えるかもしれんもんね、と思ったのかもしれんね。
 Niftyの占いコーナーも受け持っているマドモアゼル愛先生は、マドモアゼルと言いながら、実は人のよさそうなおっちゃんである。その雑誌の巻頭グラビアに沢山写真が載っていた。
 何故マドモアゼルなのだろう。同じ名の女師匠の跡目でも継いだのだろうか。

 ピカチュウの同人誌に関してどう思うのかと言えば、やっぱりピカチュウの森がかわいかったので、ピカチュウは普通のピカチュウ道を歩んでちっちゃいピカチュウ産んでほしいな、なのだった。(芸がなさすぎる同人行為なので、特にコメントがない)
 ところで、サトシの連れてるピカチュウって、メス?オス?


1/15(金)

 母からの電話で起こされる。
 宮部さんが直木賞をとったという電話だった。母は大変な宮部ファンなのだった。
 わたしが新聞を取ってないので、知らんと思ったんだろうな。
 実際、昼間のニュースでは、直木賞芥川賞のことはやってなかった。宮部さんだったら、もっと以前の作品でとっていてもおかしくなかったよね。ともあれ、おめでたいことです。もしかして、あらかじめ全作品読んでいた作家さんの受賞って、はじめてかも。

 カラーがようやく終わる。見積もり違い1日。
 明日はゴミ収集日なので、今日はもう寝るぞ。うー、本が読めない〜。


1/16(土)

 昨日終わったカバー用CG貼っておきます。ちょっと大きいです。138K。


1/16(土)本文の予定

 落ちこんどって、更新できなかったんや。

 今日のトピックス

 1)あびこくんを線路に落とした。

 2)やみなべの陰謀を手に入れて、携帯を失った。

 思えば出だしは充分不吉であったのだ。
 ブルー気持ち事件:ほのぼのな気持ち事件が、いまの精神度5:2くらいでまだ癒えないので、後日更新するのだ。


1/16(土) 本文

 もうすこし後日。いやほんと。


1/17(日)

 カラオケボックスには、携帯は残ってなかった。
 しかも午前9時にツーカーに電話すると、夕べ23時に音声ガイダンスにそって届けた紛失届は、深夜受付の為、機能せず、電話が使用不能になるのは「事務の始まる現在9時以降です」などど、事務のねえちゃんがのたまう。こんボケえ!!役立たず!!なんのための受付なんだこらあ、しかも料金明細の総額の書類しか通知してもらってないので「不正な使用があっても、判断できかねます」ときたのだ。くそう!判断するか深夜受付するかどっちかにしてくれなければ、セキュリティの意味がないだろうが!
 ぷりんちゃんとラスカルのストラップも惜しいが、その携帯が新宿の顔黒で歯の欠けて似合いもしないのにワンレンにした阿呆少年の、真っ白で輪ゴムのような唇をした馬鹿女相手のツーショットダイヤルにでも使われたかと思うと、非常に腹立たしい。ああ、もう携帯にかわいいストラップをつけるのはやめよう。くそう、ぷりんちゃん。
 どうせわたしが悪いんですけど。

 今日は1日廃人でなにもする気がせず(わたしはそもそも平穏な日常を好むタイプなのである)、朝はいわしの缶詰めをつつき、夜はファミマでレトルトのあらびきブラックカリーを買ってきて済ました。こっちきてから初めての、質素な食事である。

 一日布団に潜って終わっている。


1/18(月)

 ようやく起き上がる。

 夕方、講談社N村さんに、カラーのMO渡しながら、丸井INTHEROOMの2階でお茶。

 奮起して、夕飯はヒジキの煮たのと、切り干し大根の焼そばもどき(50円料理に載っていた(笑))と、白菜と豚肉のナンプラー蒸しを作る。ナンプラー蒸しは熱いうちに食べると、すごく美味しい。部屋がナンプラー臭くなるけど。

 一昨日、チェシャさんに借りたゲームの一つ、『御神楽少女探偵団』をやってみる。やってる最中はなかなか楽しいんだが、山場が物足りない。だって、最後、時人がさっさと解決しちゃうんだもん。解決編の途中でも推理トリガー使わせて欲しい。
 今、『太白星』の途中。3時間もやってしまった。
 苦手な絵柄かもと思ったが、『幽鬼郎』みた限りでは、そうでもなくて安心した。雪子は可愛かった。でも巴が膨れっ面する顔だけは勘弁して欲しいなあ。ええ、顎が尖ってほっぺたが出てるアニメ絵が苦手なんです。わたし。(自分でも、どっちかとゆーと、アニメくさい絵描いているのだが。駄目なんだよねえ、どうしても。なんでかねえ)
 そして、アクション系の操作が苦手なことが、ここでも判明。物語のクライマックスで、逃げたり追ったりする場面もあるのだが、クリアに必要な十字キーその他が全く押せん。推理でゲームオーバーがなくても、ここで8回も9回も10回もやりなおし。30分以上もかかってしまうのだ、おのれ〜。


1/19(火)

 すっかり茶飲み友だちと化した南澤さんに、故あってスーファミを借りる。で、うちのプレステを人質に渡す。
 色々難くせつけていたわりには、朝まで『御神楽』をやってしまい、『夢男・解決編』一歩手前まで行ってしまったのだ。どうしてわたしと言う人間は、こうサルなんだ?(論理の矛盾)。
 という訳で、自分の初期ロットプレステがぶっ壊れている南澤さんにアナログコントローラープレステを渡すことは、ポポローグ2回めをやりたいけど火急の〆切りをかかえている彼には大変為にならないことかもしれないが、サルをやめたいわたしの為にはなるのだ。うわははは。卑怯者>自分
 ついでに、昨日山ほど煮たヒジキを半分押し付けようと思ったが、それは断わられてしまった。ちっ。多分鍋いっぱいにあるのを見たので、怖じ気づいたのでしょう。ああ、この1週間の付けあわせはずっとヒジキだ。

 借りたスーファミでやったのは、故あってチェシャさんに借りた、旧『弟切草』である。御神楽借りたのはついでで、こっちがメインだったのだ。
 で、早速やり初めてしまう(爆)

 最近読了した本。
 『水霊ミズチ』
  いやあ、面白かったっす。一気に読むには分厚かった(わたしだけだろうなあ、最近の本はみんな分厚いもんなあ)、けど続き読むために開くのが楽しかった。
  そして、『くらら』−『屍の王』−『ミズチ』の読了順番は正しかった。えらいぞオレ。学習には反復プラスよりディープな方へ、ってことで、黄泉関係に強くなれます。(ほんとかいな)
  それにしても、まゆみが恐いね。こじれまくったふたりだね。こんなにこじれるもんなんだねえ。すげえ大人の世界だね〜。って、わたしもずいぶん前から大人やんけ。
 『やみなべの陰謀』
  最後、思わずうなってしまった。なるほどなあ。それにキャラがいいなあ。ジュブナイルもいいが、オヤジ系のキャラに味があるので、大人ものも読みたい。
 職人が主人公のSFなんか読みたい。職人が探偵役の本格ものなんかも、この文体で読みたい。是非読みたい。

 読んでる途中の本。
 『チャイルド』『MOUSE』(余談だが、この著者近影の牧野氏は、佐藤誠さんみたいな顔と服装をしている)『本格推理13』(今頃ごめんよ、八木さん。って、インターネットしてないからいいんだっけ)


1/20(水)

 ネームをやる。つもりが、ずっと弟切草をやってしまう。
 持つ手をスーファミに代えても、サルはサル(泣)。


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