天厨菜館


上の写真の魚は[魚時]魚といって、とても珍しい魚です。

本場は大陸の鎮江で、5、6月ぐらいが旬だと思いますが、生のものは数が少なく非常に高いので、 まだ食べたことがありません。

ここのものは、食べた時期も冬ですし、本来台湾で取れるような魚ではありませんので、大陸から冷凍を輸入 したものと思われます。

所で、天厨菜館といえば北京ダック(台湾では通常中華民国時代の呼び名の北平[火考]鴨を使います)が有名ですが、 あまり美味しくないばかりか、硬くて皮がかみ切れませんでした。

いったいどうしたのでしょうか、北京の全聚徳のものもあまり感心したものではありませんが、これほどひどくはありません。

私達が行ったときは、非常にこんでいたのと、この店は日本でも有名なため日本人の客でごったがえしていました。 こんな所にも、料理が粗末になってしまう原因があるのかもしれません。

特に日本人の良く行く台北の有名店は、日本人の好みはこんなものだと勝手に店の人が決めつけてしまい、 頼みもしないのに、向こうのほうから料理を積極的に勧めてきて、気がついてみるとどっかのガイドブックに載っているものと ほとんどいっしょになってしまうことがあります。

ちなみに、この店に以前勤めていた人に後から聞いたところによると、コックのランクが頭厨、二厨、三厨、四厨と四つ に別れていて、本当の上客の場合は頭厨か二厨が鍋を振って、一見の客の場合はランクの低いコックが担当するそうです。




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