赤嵌店棺材板

沙[上/下]里巴(さかりば)は死なず


毎度のこととはいえこの店を探すのには苦労いたしました。 この店のある康楽市場は海安路に面した通称「沙[上/下]里巴」と呼ばれている一帯にあるはずなのですが、海安路は工事に入っていてどこがお目当ての場所なのかまるで判らない状態でした。 そんななかで、上の写真の看板を見つけたときは本当に感動しましたね。 「沙[上/下]里巴」は死なずと言った感じでしょうか・・・。

ところで「沙[上/下]里巴」とは中国語で「サカリバ」と読みます。 勘のよい方はもうお判りだとおもうのですが、これは日本語の「盛り場」からきているわけですね。

さっそく康楽市場の迷路のような世界に踏み込んでお目当ての元祖棺桶料理の店をさがしました。 目当ての店が見つかって、さてどうしようかと考えていると、後ろの方からこの店の坊ちゃん顔の主人が「何か食べますか?」と日本語で話しかけてくるではありませんか。 そこで、この店の名物料理「"マル正"老牌棺材板(40元)」と「海苔湯 小(40元)」を注文してみました。 ここで私は「吃棺材板的三部曲」を知らなかった為に重大なミスをおかしてしまいました。 三部曲によれば、「まず最初は棺桶の蓋をお食べ。」、「お次は棺桶の中身だよ。」、「最後は残りの棺桶そのものさ。」と歌われているそうな。 それを知らない私は棺桶を最初に食べてしまった為、中の死体ならぬクリームシチューが流れだしてしまいました。 これは、洋食のパンコキールの台湾版なわけですね。

この店は浅草の場末の洋食屋と言った雰囲気で、常連は「Lunch」と言ってここの洋定食を注文するそうです。 ちなみにこれはメニューには載っていません。


台南名物棺桶料理(棺材板)


基礎データ
住所友愛街康楽市場180號
電話(06)2240014
営業時間午前10時から午後11時
お勧め料理棺材板、Lunch
取材日時1997年12月30日




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