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脚本 / 監督: ウォシャウスキー兄弟 出演:キアヌ・リーブス、 ローレンス・フィッシュバーン、 キャリー=アン・モス 1999 年作品 |
久しぶりに面白い SF 映画を観たなって思った。 まさにサイバーパンク世界。コンピュータコントロールされた仮想世界に 入り込むってのは「JM」「攻殻機動隊」「トータルリコール」と 少し似てるかな。 映像もすごいけれど、ストーリー展開が驚きの連続で楽しめる。
コンピュータ技術、仮想現実技術が発展を続けると、 やっぱりああいう世界に行き着いてしまうのだろうか? (コンピュータが人間を熱エネルギーとして利用するために栽培する、 というところは無理を感じるが、) 2199 年という設定の、映画内に作り上げられた世界は なかなかひねりが効いている。
今(1999年)でも、これだけ CG のリアリティが増しているんだから、 200 年後にはあぁなっていても全然おかしくはないな。 脳神経とコンピュータが接続されて、知覚をコントロールできるように なれば、なんでも可能だろう。"現実以上にリアル" な世界を作ることも。
現実と仮想現実(夢)を見分ける方法はないだろう。
「あ、これは夢だ」と気付いて目覚めることがあるが、 生まれながらにして仮想空間に接続され、その世界で生きていれば、 何が現実か / 仮想か、という違和感を感じることさえできないに違いない。
人が死ぬのは「俺は死ぬな」ってその人が覚悟して 諦めた時なんだろうなって思う。
死んだ(と思った)後に、またどこかでパッと目覚めるのかもしれない (そこが天国だといいが :-P)。
結局、人間の知覚や思考は、脳に縛られている。 一貫性を持つように脳の中で学習されている。 それが一度できあがってしまうと、壊すのはなかなか難しい。
この世界が、仮想世界だと考えると、超能力も超常現象も、 きれいに説明できてしまうね。
これは現実か? それとも夢か?
自分で考えているのか?
どうやって判断できる?
目をさませ。心を解き放て。