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発売・販売元:バンダイビジュアル 制作:日本アニメーション 1978年TV放映作品 全7巻、26話 各巻2800〜3800yen 2001年発売 |
20 年くらい前に NHK で放映された連続 TV 番組ですが、今回 NTV での 再放送(1995/10〜11)を観ました。通して観るのは3回目。
いやー、いいっす。泣けた泣けた。名作だなぁ。
コナンは必ず助けに来てくれるスーパーマン、ラナは欠点のない優等生、 という設定は歯が浮きそうな甘さ純粋さですが、感動しちまいます。 10 回くらい涙があふれてしまいました。
脇役のキャラクターがまた味があって良い。特にモンスリー。後半での 彼女の心情の変化の描写は見事です。どんどん綺麗になってゆくし。
陰の主人公ではないかと思う。ダイスとの会話も楽しくほほえましい。
ダイス 「きれいだ…美しい…俺は世界一の果報者だ」
モンスリー「ばかねっ」
脚本がいいんだなぁ。泣かせのツボを知ってる。
それでいて全体の構成が素晴らしい。ストーリー展開に無駄がなく、随所に 見せ場があり、コナンの成長と新世界への出発を追っている。
宮崎駿が絵コンテ・演出で参加しています。彼の今に至る才能の片鱗が 随所に感じられます。20年前の作品なのに内容的には全く古くない。
全体としては、過剰に発展を続ける技術社会への痛烈な批判に満ちています。
巨大なエネルギー (太陽エネルギー) を手に入れた事による、その軍事的悪用 (超磁力兵器、ギガント)と地球の荒廃(大変動)。
崩れ行く三角塔が象徴的です。ラオ博士の言葉はどれも大きな苦痛と反省に 満ちています。
三角塔において、技術の粋を集めたホログラム公園は幻に過ぎず、地下都市 (コアブロック)は死の街と化し、人間がつくり出したものの無力さを示します。
人間は、自然とともに、皆で協力して生きなくてはならない。 「のこされ島」で新しい暮らしを始めよう。今からでも僕らは再出発できる。
という現代の人類に対してのメッセージが強く強く感じられます。
- 1997/8〜9 の期間、再び NTV にて再放送されました。(1997/09/11)
- 最近は「バンダイビジュアル」から4本組みビデオとして 販売されているようです。(1999/02/21)
- DVD パッケージ写真と情報を追加。(2002/07/16)