( 1997/8/16 撮影 at ツグリキン・シレ、モンゴル )
発掘は昼まで。もう時間がない。
結局、大発見はなしかーくそー、と半ばあきらめつつ、
キャンプ地のすぐ下の崖を登りながら探し回っていた時、
変なものを見つけた。(写真)
これはいったい何だ?(さぁ、みなさんも考えてみましょう。)
うーん、似ているものといえば、
ウニの化石か? | 栗のイガか? | タワシか? |
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なんかが思い浮かぶけど、いくら何でも昔はここが海で ウニがいたなんてことはないだろうし、 この辺に栗の木は生えていそうもないし、 じゃあ日本の発掘隊が持って来たタワシなんだろうか? それにしては針金の結び目が見あたらない。
近くにいたアルンさんに「これ何?」って聞くと、
「それは ハリネズミ hedgehog の皮だよ。珍しい。」
と教えてくれた。
へー、ハリネズミってこんなところにいる動物だったんだ。
ハリネズミが死んで、腹側は腐り風化して、背中側の毛皮のトゲトゲだけが
残っているという状態。
これを手に持ったまま、キャンプのゲルまで戻り、ツェツェさんに見せると、
「ゴビの言い伝えでは、ハリネズミのトゲを7本抜いて身につけていると
『悪口を言われない』『議論、口論に強くなる』
お守りになるんだよ。」
と教えてくれた。ツェツェさんもアルンさんもさっそくトゲを集めている。
僕も真似してトゲを7本取り、ティッシュにくるんでフィルムケースに入れた。
よし、これで誰にも悪口を言われない、立派な人間になったぞ。(^_^;
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T.Minewaki / minew@post.email.ne.jp