僕たちのモンゴルツアーは、必ず
車関係のトラブル
に見舞われてきていたのだが、今回は不思議と安全に移動することができた。 しかし、身近なところで大クラッシュは起きていた。 この日の午前、いつもの発掘場所「白い丘」に向かっていくと、 なにやら丘の上に人だかりが見え、車が溝に落ちている。 近づいてみると、さらに深刻さが明らかになってくる。 車の窓ガラスは割れ、ドアはひん曲がり、深い溝に斜めにはまり込んでいる。 昨晩遅く、ここを通りかかった人たちの車(僕ら発掘隊とは無関係)が、 丘を降りる際に不注意で道を外れ、路肩から滑り落ちて こういう状態になったらしい。 レッカー車とか修理屋さんを呼びたいところだが、 ここはモンゴル大草原、そんなものはない。自力で何とかするのだ。 この後、引っぱりあげるべく、人力で車の前の溝を埋め、路肩を崩す作業に とりかかっていた。 僕らは発掘作業を行ったので しばらく離れていたが、午後になって、この車が再び走っている! 姿を見た。 丘を降りて、300m くらいのところまで走ってきたのだが、 そこで「プスン。」という感じで停まり、もう動かなくなった。 その後、滞在の最後まで、その場所に放置されていた。 ![]() (2004/08/11 撮影 at フルンドッホ, モンゴル) |