去年 にひき続き,
今年も夏の土用に成田モーターランドで走行会をやることになりました.
夏の土用といえばやっぱりうなぎでして,
一部参加者の間ではうなぎを賭けた勝負が行なわれたようです.
何でも南浦和の三百数十年続いた老舗のうなぎ屋の,
一皿 5,700円の「大皿」とかいうやつらしいのですが...
私は別に勝負は賭かってないのですが, 以前乗っていた JW2 トゥデイ (ほぼ無改造) で竹下さんが出した 52秒 09 は破っておかないと, JA4 トゥデイの面目が立たないという問題があるので,
目標 : 52秒 09
ということにします. 厳密に言い始めると 竹下号 M7R (155/60R13) に RECARO
SR3 に対して土屋号 GRID II (155/65R13) に RECARO Ergomed とか,
ギア比は JW2 の方が JA4 よりも成田には合っているとか,
でも今回 JA4 は 標準のグリーンプラグを捨てて VX プラグにしたとか,
実はこっそりハイオク入れて低速域でのツキを良くしてあるとか,
ごちゃごちゃ言っても 58馬力 (JA4) と 36馬力 (JW2)
じゃ勝負にならないだろとかイロイロあるので,
そういうことは全部忘れることにします :-) .
ちなみに私の持ちタイムは 52秒 93 なので,
えーっと, 0.84 秒縮めないといけない訳ですね (ひーっ).
空気圧は前 2.5kg/cm^2, 後はグリップ下げ目狙いで 2.8kg/cm^2 にしました.
コース図
今日は妻を連れてきているので, 一走目は妻を同乗させて走ることにします. タイムは (一周目) 55秒64 (二周目) 54秒97 (三周目) 54秒44. いくらひと一人余計に乗せているとは言え, こんな状態で 52秒切るあたりまで行けるのだろうか...
その後, 二走目 三走目も
二走目: 57秒11 54秒18 53秒73
三走目: ?(記録忘れ) 53秒80 53秒01
と, もうひとつ (というか, ふたつみっつ) タイムが縮みません. あと 1秒, どーやって縮めろっての?
タイムが出なくてとぼとぼと歩いていると, ビートで参加の大石さんに声をかけられました.
大石さん: 土屋さん, ビートに乗ってみます?
土屋: へ?
大石さん: いや, いきなりこんな場所 (成田のこと) だとナニかも知れませんけど, 無理しないでいただければ運転していただいてもいいですよ.
大石さんの腹積りとしては,
成田初めてだし, ライン取り良くわからないし, タイムあんまり出ないし, ビート運転してもらってラインの取りを勉強しよう.
というのがあったかも知れないし, なかったかも知れませんが, 私は JA4 トゥデイ買う前にホンダオートテラスに行ってビートの中古車の見積りを取って, たまたまそのビートが無限のパーツ山盛りで車両 80万円と言われて泣く泣くあきらめた程の人間 (なんじゃそりゃ > おれ). ビートを運転できる機会を逃す訳にはいきません.
土屋: 本当にいいんですか?
大石さん: 本当にいいですヨ.
土屋: んじゃ, ぜひぜひ運転させて下さい.
FF だったらどうにでも運転できるという勝手な自負があるのですが, ビートは MR. MR のクルマといえば無限のプレイイングカート 50cc しか乗ったことがありませんし, Gran Turismo (Playstation のゲーム) に出てくる MR2 とか NSX とかだとスピンしたらほぼ止められないので, ここは大事をとってワイドライン, スピード押さえ目で行くことにします. 「攻めモード」じゃなくて「ドライブモード」ってところでしょうか. ともあれ, せっかくなので大石さんにも同乗してもらうことにします.
土屋: んじゃ, 行きますよ.
大石さん: ハイハイ.
いつものように, スタート直後コントロールライン手前でクルマを左右に細かく振ってみるのですが,
というあたりにすぐ気がつきます. 更に, コース図 C あたりは 2速で行こうとするのですが, エンジンがびーびー言うだけで加速せず. 3速に入れた方が良さそう. そこで D, E あたりは 3速のまま行ってみると, 低回転の割にはトルクの落ち込みも少なく, これなら 3のまま行くのが良さそうです.
ビートはフロントブレーキがやたらロックしやすくて, ロックするとそのまま直進してしまうので, 解脱コーナー (F) はかなり手前で軽くブレーキしてターンインします. G のあたりでもリアはブレークせず. H 付近には路面の補修の跡があって, ちょっと周りより窪んだところがあるのですが, そこに前輪が落ちるとサスペンションが腰くだけになるような動きをします. 大石さんごめんなさい, と念じながら二周目へ.
二周目三周目も「ワイドでスムースなライン」と「早めのブレーキ」を心掛けるも, D 手前側 7R で一度, 解脱コーナー F 手前で一度ロックしかけて笑ってゴマかす (笑). でも大石さんが笑ってない (らしい) ので後がちょっと怖い :-).
タイムは 57秒01 54秒31 54秒35. ここまでの大石さんのタイムよりほんのちょっと速いので, 少しは参考になったかな? それにしても, ビートの乗り味って 無限カート (50cc) に似ているなぁ. アレよりちょっとリアがブレークしにくい感じ.
ビートに乗っていて気がついたのですが, 今までどうも
という連鎖があるような気がしてきました.
ビートは前輪がロックしやすいので,
突っ込むとそこでコースアウトして終了なんです.
そこで, 大カーブ E をワイドに使うのと, 解脱コーナー F
のターン起動を早くするように変えます. ヘアピン B のところは,
ここで頑張っても仕方がないのでかなり減速してライン重視, C
での速度を優先して考えることにしました.
もう一つ, 一周目はタイムを捨て,
H のところは二周目の最初につなげるためにとにかく良い場所を通ることを考えます.
コントロールラインを通過.
第一コーナー入り口 (A).
ここでノーブレーキで行くと次のヘアピン入り口でのブレーキが大変なので,
ここで少しブレーキングしておく. ヘアピンで 3→2へシフトダウン.
S 字出口 (B と C の間).
ここでは 8R 13R 10R をいかに繋ぐかを考える.
ここらへんで 2→3 にシフトアップ.
C 10R 直後. 本当は B の 13R から C 10R, D 7R
までを一つのターンとして最短距離で繋ぎたいところなんですが,
この写真だとちょっと変な場所を走っていますね (笑).
この後 D 手前でブレーキを少し当ててターンイン. 回っている最中に 3→2
へシフトダウン.
大ターン E. この辺で 2→3 にシフトアップ.
この後解脱コーナー F 手前バックストレートは右側がやぶに当たるまでワイドに攻めて,
解脱コーナー自体はクリップ思いきり奥に取る. ここで 3→2へシフトダウン.
ヘアピン G はクリップ奥に.
ヘアピン H は出口で外に振って最終コーナーでの速度を稼ぐ.
ここで 2→3 にシフトアップ.
最終コーナー出口.
まだ横Gがかかっている.
これで走った結果, タイムはこのようになりました.
五走目: 56秒07 52秒54 52秒78
六走目: 56秒29 52秒19 52秒15
大幅にタイムが縮んでいます. 「ビートに育ててもらった」といったところでしょうか :-) .
大石さんどうもありがとうございました.
今日の目標タイム, 竹下号 JW2 トゥデイの記録には
あと 0.06 秒
届いていませんが, それでも目途は立ったような, 気が, します.
竹下さんが JW2 トゥデイを売ってしまっていなければ, 来年こそはうなぎを賭けて勝負するところなのですが...
1999 Copyright (C) Hajime Tsuchiya. All rights reserved.