機関車の形式について

蒸気機関車、電気機関車、ディーゼル機関車の形式の付け方について


蒸気機関車の形式について 1 (8620形 以前の形式)

形式の例 9618(形式 9600)

9618 (形式)


9618 (機番)

1〜4999(タンク機関車)
5000〜9999(テンダ機関車)

9600形の場合、1号機は9600、2号機 9601.....と続き、
100号機 9699、101号機 19600となる。79618は719号機。
※タンク機関車---機関車自体に石炭と水を積載、ローカル線や短距離向き。
※テンダ機関車---機関車の後ろに石炭と水を積んだ炭水車を連結、幹線や長距離向き


蒸気機関車の形式について 2 (C51形 以降の形式)

形式の例 51 498(形式 D51)

D (駆動軸の数)

51 (形式)



498 (機番)

B=2軸 C=3軸 D=4軸 E=5軸 (ABC順に増えて行く)

10〜49(タンク機関車)
50〜59(テンダ機関車)
60〜62(従輪が2軸の軸重軽減型テンダ機関車)

1号機は1で、2号機は2と続き、498なので498号機。
※従輪---動輪(ロッドの繋がった駆動車輪)の後ろにある非駆動車輪。この従輪を増やす
と軸重を減らせる為、規格の低い線区でも使用出来るが、牽引力は落ちる。


電気機関車の形式について

形式の例 58 61(形式 EF58)

E (動力方式)

F (駆動軸数)

58 (形式)







61(機番)



Electric(電気)の頭文字

蒸気機関車と同様、なので6軸駆動です。

10〜29 最高速度が85km/h以下の直流電気機関車
30〜39 最高速度が85km/h以下の交直流電気機関車
40〜49 最高速度が85km/h以下の交流電気機関車
50〜69 最高速度が85km/h以上の直流電気機関車
70〜79 最高速度が85km/h以上の交流電気機関車
80〜89 最高速度が85km/h以上の交直流電気機関車
90〜99 試作機関車

61番なので、EF58の61号機となります。
同じ形式でも装備などが異なる場合、違う番号区分
(500、1000等)を設ける場合もあります。この場合
500番台は501、1000番台は1001が1号機になります。
900番台の番号を持つ機関車は先行試作車です。
※JR化以後に新設計された機関車は、形式の付け方が上の表とは異なります
詳しくは一番下の表を見てください。(該当形式 EF200 EF210 EH500など)


ディーゼル機関車の形式について

形式の例 51 895 (形式 DD51)

D (動力方式)

D (駆動軸数)

51 (形式)




895(機番)

Diesel(ディーゼル)エンジンの頭文字

蒸気機関車と同様、なので4軸駆動です。

10〜39 最高速度が85km/h以下の機関車
40〜49 最高速度が85km/h以下の試作機関車
50〜89 最高速度が85km/h以上の機関車
90〜99 最高速度が85km/h以上の試作機関車

電気機関車と同じくディーゼル機関車にも番台区分があります。
※JR化以後に新設計された機関車は、形式の付け方が上の表とは異なります
詳しくは下の表を見てください。(該当形式 DF200)


JR化以後の新設計機関車の形式について

形式の例 500 901 (形式 EH500)

E (動力方式)

H (駆動軸数)

国鉄型と同じです。は電気機関車、はディーゼル機関車

これも他と同じく なので8軸駆動ですが、この機関車は2つの
車体に分割して機器を搭載しています(H形はすべて同様)。

500 (形式)

形式番号は500なので、交流モーターの交直流電気機関車です。
機関車の種類 主電動機の種類 形式番号
直流電気機関車
電気式ディーゼル機関車
直流電動機
交流電動機
その他
100〜199
200〜299
300〜399
交直流電気機関車 直流電動機
交流電動機
その他
400〜499
500〜599
600〜699
交流電気機関車 直流電動機
交流電動機
その他
700〜799
800〜899
900〜999
液体式ディーゼル機関車

500〜799


901(機番)


機番も他と同様。この機関車の番号は901なので試作車です。




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