最近読んだ本 |
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読了 | 購入 | 発行 | 題名/原題 | 著者/訳者 | 出版社 |
2000/08/30 | 2000/03/00 | 2000/02/29 | Caught in the Light 一瞬の光のなかで |
Robert Goddard 加地 美知子 |
扶桑社 単行本 |
2000/08/10 | 1999/09/25 | 1999/09/25 | The Uncanny ベラム館の亡霊 |
Andrew Klavan 羽田 詩津子 |
角川書店 文 庫 |
2000/00/00 | 2000/04/16 | 2000/04/10 | Hannibal ハンニバル |
Thomas Harris 高見 浩 |
新潮社 文 庫 |
2000/00/00 | 2000/04/18 | 2000/04/30 | What's the Worst That Could Happen? 最高の悪運 |
Richard Stark 小鷹 信光 |
早川書房 文 庫 |
2000/00/00 | 2000/05/10 | 2000/05/10 | Instruments of Night 夜の記憶 |
Thomas H. Cook 村松 潔 |
文藝春秋 文 庫 |
2000/00/00 | 1999/09/19 | 1999/09/17 | A Death in a Town この町の誰かが |
Hillary Waugh 法村 里絵 |
東京創元社 文 庫 |
2000/05/18 | 2000/02/20 | 2000/02/29 | POP. 1280 ポップ1280 | Jim Thompson 三川 基好 |
扶桑社 単行本 |
単なる誇大妄想なのか、もっと深読みすべきなのか、迷うところだが、いづれにしても、このような物語を書いたトンプソンは、一筋縄にはいかない魅力がある。時代背景を含め、周到に準備された小説であり、見事というしかない。西部のホラ話のような語り口が、最初の殺人の後あたりから、凄みを帯びてくる。主人公は、どうしようもない人間だが、この世の中では、まだマシな存在に思えてくる。 | |||||
2000/0509 | 2000/02/22 | 2000/02/15 | The Maze 迷 路 | Philip MacDonald 田村 義進 |
早川書房 新 書 |
すらすら読んでいったら、知らないうちに真犯人の指摘が終わっていた。その前に犯人が分かっていたかどうかは、微妙なところ。この真犯人の設定は、発表当時はダブーとされていたものではないのでしょうか。だとすれば、純粋推理の結果として、このような真相を持ってくることは、ある種の挑戦だったということなのか。それにしても、この真犯人の描き様は、どうもなあ、と感じてしまう。 | |||||
2000/05/03 | 2000/04/16 | 2000/04/15 | A Cold Day in Paradise 氷の闇を越えて | Steve Hamilton 越前 敏弥 |
早川書房 文 庫 |
元警察官ものとして、ありふれた人物設定のよくある話かと思ったが、なかなか魅力的な小説だった。 | |||||
2000/04/24 | 2000/03/25 | 2000/03/15 | Outside In 表と裏 | Michael Z. Lewin 田口 俊樹 |
早川書房 新 書 |
友人が殺された探偵小説作家が、事件の解明に乗り出す。まじめに書かれることもある、物語を、徹底的にリアルに、身も蓋もない書き方で、描いている。主人公は、やめとけよと思うことは決してやらない。主人公が書くタフガイストリーのチープさを含めて、Lewinのミステリに対する考え方が、よく現れている。 | |||||
2000/04/18 | 1999/09/15 | 1999/09/15 | Closed Circle 閉じられた環 |
Robert Goddard 幸田 敦子 |
講談社 文 庫 |
主人公の扱い方など、嫌いではないが、物語の背景に、こうした話を持ってこられると、白けてしまう。個人の情念が生み出す悲劇の方が、よっぽどドラマティックなのに。 | |||||
2000/04/02 | 1999/12/09 | 1999/12/15 | The Vault 地下墓地 | Peter Lovesey 山本 やよい |
早川書房 単行本 |
いつもながら満足度は高い。ミステリとして、これ以上望むものがあるとは思えない。 | |||||
2000/03/24 | 2000/02/20 | 2000/02/29 | Eye of the Cricket コオロギの眼 | James Sallis 鈴木 恵 |
早川書房 文 庫 |
この語り口の心地よさは何だろう。現実と夢、創作、過去と現在が混在し、単純ではないが、混乱は少ない。主人公が作家で、ジョイス、プルースト、ベケットが引用される。かつての前衛文学の手法を意識しているが、話は具体的で、小説の技法として見事に消化している。ポール・オースターが抽象化によってニュー・ヨークを描いているのに対し、具体的な現実として、ニュー・オリンズを描き出している。 | |||||
2000/03/21 | 1999/12/20 | 1999/12/24 | Remove the Bodies 細工は流々 | Elizabeth Ferrars 中村 有希 |
東京創元社 文 庫 |
語り口が悠然としすぎていると、真相がどうでもよくなってくる。語り口自体は嫌いではないし、よくできたミステリとは思うが、十分に満足とはいえない。古い小説を読んでいて考えてしまうのは、その当時は、どこまで許されていたのかということ。その辺が読んでいて疲れる。 | |||||
2000/02/27 | 2000/02/20 | 2000/02/15 | Backflash 悪党パーカー/ターゲット | Richard Stark 小鷹 信光 |
早川書房 文 庫 |
相変わらず、見事に構築された物語で、読書の悦びを味合わせてくれる。主人公が年をとらない、時代背景が明確でない、ということは、絵空事ということだが、ここまで明確な世界が示されれば、文句はない。再開して、ますます、快調。 | |||||
2000/02/21 | 1999/06/25 | 1999/06/25 | サヴェッジ・ナイト Savage Night | Jim Thompson 門倉 洸太郎 |
翔泳社 単行本 |
ミステリの趣向としては、共犯者/監視者探しという興味が盛り込まれているが、全て風変わりな登場人物の訳の分からない行動につきあうことになる。最後は、ゲッタウエイの裏返しのような世界だが、この荒涼たる風景の中での甘美が、トンプソンの持ち味だろう。 | |||||
2000/02/09 | 1999/09/25 | 1999/09/25 | Isle of Joy 歓喜の島 | Don Winslow 後藤 由季子 |
角川書店 文 庫 |
1958年の年末、クリスマス・イブから大晦日までの物語。アメリカにとって、必ずしも輝かしい時代ではなかったこの時代のニューヨークを舞台にしたかった作者の気持ちがよく分かる。ジャズファンとしては、特に堪らない。ミステリとしても、最終的に偶然性がほとんどなく、全てが明確に説明されるという、よく構築された作品となっている。 | |||||
2000/01/27 | 1999/11/17 | 1999/10/25 | 覆面作家の夢の家 | 北村 薫 | 角川書店 文庫版 |
2000/01/25 | 1999/11/21 | 1999/11/26 | True Crime 真夜中の死線 | Andrew Klavan 芹澤 恵 |
東京創元社 文 庫 |
思いかけず越年で時間が掛かってしまった。無頼派の記者という設定は、この年になると、どうも素直に共感できない。そうした設定でなければ活きない物語ではあるが、前半はかなり苛々させられた。真相を見通してから最後までの緊迫感は、やはり大したものだ。主人公の著作と断った上で、一人称と三人称が混ざるが、三人称の場面で主人公が私として出てくるのは、感覚的におかしくはないか。 | |||||
1999年に読んだ本 |
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1998年に読んだ本 |
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最近買った本 |
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読了 | 購入 | 発行 | 題名/原題 | 著者/訳者 | 出版社 |
2000/08/22 | 2000/08/15 | 泥棒は図書室で推理する THE BURGLAR IN THE LIBRARY |
Lawrence Block 田口 俊樹 |
早川書房 新 書 |
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2000/05/27 | 2000/05/26 | Diagnosis: Impossible サム・ホーソーンの事件簿T |
Edward D. Hoch 木村 二郎 |
東京創元社 文 庫 |
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2000/05/27 | 2000/04/15 | Lady Yesterday 欺き |
Loren D. Estleman 宇野 輝雄 |
講談社 文 庫 |
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2000/05/20 | 2000/04/15 | おかしな男 渥美清 | 小林 信彦 | 新潮社 単行本 |
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2000/05/20 | 2000/02/15 | A Maiden's Grave 静寂の叫び |
Jeffery Deaver 飛田野 裕子 |
早川書房 文庫版 |
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2000/05/11 | 2000/04/25 | Darkness, Take My Hand 闇よ、我が手を取りたまえ |
Dennis Lehane 鎌田 三平 |
角川書店 文 庫 |
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2000/02/12 | 1997/01/30 | Le Petit Bleu de la cote Ouest 殺しの挽歌 |
Jean-Patrick Manchette 平岡 敦 |
学習研究社 単行本 |
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2000/02/12 | 1996/12/20 | Fatale 殺戮の天使 |
Jean-Patrick Manchette 野崎 歓 |
学習研究社 単行本 |
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1999/09/19 | 1999/08/27 | Malice in Wonderland 不思議の国の悪意 |
Rufus King 押田 由起 |
東京創元社 文 庫 |
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1999/07/18 | 1999/06/20 | 長い長い殺人 | 宮部 みゆき | 光文社 文庫版 |
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1999/07/01 | 1999/06/30 | 虚飾の果てに Revision of Justice |
John Morgan Wilson 岩瀬 孝雄 |
早川書房 新 書 |
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1999/06/06 | 1999/04/30 | 新版 探偵小説の「謎」 | 江戸川 乱歩 | 社会思潮社 文 庫 |
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1999/05/31 | 1999/05/20 | 頭痛と悪夢 | Lawrence Block 田口 俊樹・他 |
光文社 文 庫 |
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1999/05/29 | 1999/05/21 | 氷の家 The Ice House |
Minette Walters 成川 裕子 |
東京創元社 文 庫 版 |
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1999/05/29 | 1999/05/31 | 暗闇の囚人 After Dark |
Phillip Margolin 田口 俊樹 |
早川書房 文 庫 版 |
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1999/04/25 | 1999/04/30 | 血の流れるままに Let It Bleed |
Ian Rankin 延原 泰子 |
早川書房 新 書 |
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1999/04/23 | 1999/03/10 | ホワイト・ジャズ White Jazz |
James Ellroy 佐々田 雅子 |
文藝春秋 文 庫 版 |
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1999/04/18 | 1999/04/15 | かくも冷たき心 Cold Cold Heart |
James Elliott(J.C.Pollock) 中原 裕子 |
早川書房 文 庫 版 |
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1999/01/31 | 1999/02/01 | さよならバードランド From Birdland To Broadway |
Bill Crow 村上 春樹 |
新潮社 文 庫 版 |
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1999/01/12 | 1999/01/01 | 屍泥棒 The Mind Reader |
Brian Freemantle 真野 明裕 |
新潮社 文 庫 |
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1998/09/30 | 1998/09/20 | 目撃者は月 | 都筑 道夫 | 光文社 文 庫 |
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1998/09/10 | 1998/09/15 | マン島の黄金 While the Light Lasts and Other Stories |
Agatha Christie 中村 妙子・他 |
早川書房 単行本 |
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1998/08/31 | 1998/08/31 | ミス・オイスター・ブラウンの犯罪 The Crome of Miss Oyster Brown |
Peter Lovesey 中村 保男他 |
早川書房 文 庫 |
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Now Reading | 1998/07/30 | 1998/07/31 | 黒と青 Black and Blue |
Ian Rankin 延原 泰子 |
早川書房 新 書 |
乱丁本につき中断。 | |||||
1998/06/30 | 1980/08/31 | 殺人のすすめ An Advancement of Learning |
Reginald Hill 秋津 知子 |
早川書房 新 書 |
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1998/01/27 | 1998/01/01 | ディファレント・ウォー A Different War |
Craig Thomas 小林 宏明 |
小学館 文 庫 |