インターネット「村上朝日堂」で、村上春樹の好きな文章の条件は、
だと言っていた(「そうだ、村上さんに聞いてみよう」に収録)。この4条件を見て一番に思い浮かんだのは奥田民生である。民生の歌詞は「リズム、優しさ、ユーモア、志」の全てを備えている。村上春樹は「文体を作るのは音感だと思う」とも言っているが、奥田民生の歌詞も音感によって作られている。村上春樹と奥田民生の感覚はかなり似ているのだと思う。
ところで、この4条件は哲学者渡辺慧の「自由と生命の4条件」
に通じるものがあるような気がする。ちょっと考えてみると、
というわけで、要するに同じことを言ってるのだということが解った。そして、「やりたいことをやる」というのも「自由と生命の4条件」を満たすのだ。だから、やりたいことをどこまでも追求すれば、リズムと優しさとユーモアと志が滲み出てくるはずである。そう思ってがんばろう。