謎の講師のドイツ旅行(2)




8月28日 フランクフルト〜ワイマール〜エアフルト :

 早朝つけて見たTVには、「ムーミン」が映っている。その後、「樫の木モック」も見たっけ(笑)
 とってもおなかがすいていた私は、朝ご飯はしっかり食べた。
 もちろん、コンチネンタル式で、パンとコーヒーとハム・チーズ、ゆで卵、果物、ヨーグルト、、、。
 牛乳もおいしいし、クヴァークとかもあるもんね(^_^)
 ところで、バターを塗ったりするためにパンをナイフで半分に切るとき、パンくずがぼろぼろ出てしまうのは、ひたすら私が不器用なんだろうか(^_^;)

 この日は、ワイマールへ行き、ゲーテハウスやらシラーハウスを見る予定。
 切符を買って鉄道に乗り、うまく空いている席を見付け、座る。乗ったのはIR(Inter Regio) 、特急券は要らない(笑)
 女性の車掌さんが逞しく、私の3倍くらいありそうな人で、同行者はややびびる(^_^;)
 昔は、旧東独圏に入ると、列車の速度が遅くなったように感じたものだけど、今ではそういう感じはしなかったような。

 トランクをコインロッカーに入れ、市内観光。このために荷物は極力減らしたのであった(笑)
 空いているロッカーを教えてくれた通りすがりの方、Danke sehr! (^_^)
 駅構内でなにやらパンフレットが配られている。何だ?何のイベント??ええ!!??
 そう。この日はなんと、ゲーテの誕生日、生誕250年目のイベントが行われていたのだった(^◇^;)
 知らなかった・・(迂闊)
 混んでるはずだ・・(納得)

 街中がごった返し、ゲーテハウスの前は長蛇の列、思わず敬遠してシラーハウスとリストハウスに行く。ホントはお城にも行って見たかったのだけど、おそらくはそのイベントのせいで、臨時休館(^_^;)
 ゲーテハウスの前で、せっかくだから記念撮影くらいしようと思い(爆)カメラの準備をしていると、通りすがりのおじさんが片言英語で二人一緒に撮ってくれるという。一枚写して、それから角度を変えてもう一枚(笑)このノリは、ラテン系であろうか・・(謎)
 一通り雰囲気を味わってから、駅へ戻る。途中、Japaner がどうとか言ってるおじいさんがいた(笑)

 エアフルトへ行き(順路としては戻り)、ホテルにチェックイン。
 夕食を食べ、それからちょっとくらいはエアフルトも散歩しようかな・・・と思ったがひどい雨(>_<)
 ちょっと歩ける状態ではなく、ホテルへ避難。ジーンズの膝まで濡れてしまった(泣)
 実は、私は7年前にエアフルトに滞在したことがあり、一通り街中は見たので、ま、いいっか(^^ゞ

 ここではいわゆる Dusche シャワーのみの部屋。フランクフルトではバス付きバスローブ付きであったが、これはさすがに値段の違いであろう(笑)
 まだ時差ぼけで、朝の4時半頃にはもう目が冴えている(^^ゞ
 朝食を取り、エレベーターで部屋に戻るときに乗り合わせたおばあさんに、
「じゃぱにーず?(^_^)」と聞かれる。
「やー!」
「おー!こにちわー!」
「こんにちわー!」

 ありがち、、、のようだけど(笑)実はちょっとびっくり。
 7年前にちょっとしたガイドのバイトでエアフルトに来たときは、何て言われたと思います?
 Kommen Sie aus Vietnam? が圧倒多数。東洋系すなわちヴェトナム人だったようだ。決して「おまえは中国人か、日本人か、それとも韓国人か?」ではなかったのだ(゚o゚)ヴェトナムからは出稼ぎの人が来ていたらしい。

8月29日 エアフルト〜ライプツィヒ〜ドレスデン:

 まず、ライプツィヒへ向かう。
 今回の旅行では、出発前にドイツの鉄道の時刻表をインターネットで検索、大体の移動の予定を立てて行ったのであった。 → http://www.bahn.de/
 しかし・・。
 駅に到着、列車を待っているとき、思わぬハプニング。
 アナウンスや構内の人の会話を聞くと、どうやらアイゼナハで人身事故があり、私たちが乗る予定の列車は運休に・・(>_<)
 ううむ、完璧な予定を立てて行ったのに(笑)
 Infomation で聞いて、エアフルト発ライプツィヒ行き乗り換えありの時刻表をプリントアウトしてもらう。幸いにしてエアフルト始発なので、ここはクリア。
 しかし、平日と停車駅の数が違うせいか、予定よりも遅く乗換駅に入り、ややあせったものの(・_・;)
 無事に乗り継ぎ、当初の予定よりさほど遅れずにライプツィヒへ。
 コインロッカーに荷物を・・ええ!何だこのロッカーは?!見慣れたコインを投入して鍵を回す、単純なやつとは違って、ロッカーを閉じてコイン投入機にお金を入れると、何と言えばよいのかな、日本の地下鉄・JRの切符というか、要するに磁気情報付きの紙片が出てきて、あとで解除するときにはその紙片を入れて、ロッカーの番号を入れる、というもの。いやいや、ハイテクにはついていけてない(^_^;)
 もたもたしている時にやってきた駅の人、「取り出したいのか?」というので、「いや、出すのは後だ」と必死に説明して、そしたら取り出し方を説明してくれた(笑)

 トーマス教会は工事中であったが(^_^;)バッハハウスへ。 う〜む、昨日のお祭り騒ぎと違って、落ち着いて観光をしている気分(笑)
 ところであるガイドブックいわくのバッハの「羊ヘアー」はカツラだということですが、その中はどうなっているのだろう?(^_^;)
 なお、バッハハウスのおみやげもの屋(ミュージアムショップというのだろうか)で売られていた、楽譜がプリントされている傘であるが、あれは「エリーゼのために」(F"ur Elise、ベートーベン作曲)ではなかったか?ま、いいんだけど(笑)

 ここまでの旅程では、ほとんど日本人と出会わなかった。フランクフルトのホテルでは幼児からビジネスマンから見かけたけど、あとは一人だけ。いや、珍しいことだ。ワイマールとか(混んでたけど)ライプツィヒとか、メジャーな地名だと思ったのだけどなあ?(笑)<ゲーテ街道

 さて今度はドレスデンに。ちょっと忙しい(^^ゞ
 IC (Inter City) に乗る。昔ドイツに来たときは、IC や EC (Euro City)ばかり乗ってたような覚えがあるけれど、最近では IR が多かったような。IR も良いけれど、なんとなく IC が懐かしかった(笑)やはりコンパートメントに入って、座席を引き倒して、簡易ベット風(^_^;)足を延ばして休むのだー。昔はこれで寝台がわりに夜行で走ったりしたっけ(笑)・・思わず居眠りしてしまった(^^ゞ

 ドレスデンのホテルにチェックイン、それからまずはツヴィンガー宮殿に向かう。街中の宮殿に行き、急いで絵画館を探す。閉館時間の15分前には閉められてしまうかも知れないし。何もそんなに焦らなくても・・とお思いかも知れないけれど、翌日は休館日なもので(^_^;)

 ツヴィンガー宮殿の絵画館は、ものすごく見ごたえがある。こんなところにこんなにたくさん、と驚いた(゚o゚)
さすがに日本人観光客らしき人の姿もちらほら。

8月30日 マイセン〜ドレスデン:

 次第に目覚める時刻が遅くなってきた。現地の生活ペースに慣れてきたということだけど、日本に帰ったらどうなるのだろう(汗)

 午前中は近くのマイセンに出かけ、陶磁器工場の見物をする。 券売機で切符を買って、Sバーンに乗る。言うまでもないが、地下鉄やSバーンでは改札はなく、機械に切符を挿入してかた〜んという音とともに日付が押される。いやあ、乗り場を間違えたりしたとき、気楽ですね(^^ゞ
 Sバーンで、車内にあった新聞をぱらぱらとめくる。ふ〜ん、世界陸上の女子マラソン、市橋有里さんが銀かあ・・。いえ、Eurosport とかは夕方つけて見たのだけど、これは見なかったもので(笑)

 かの有名なマイセン、とても手は出ないけど(笑)工場見学くらいしてみよっかー、というわけで、歩いて工場(博物館付き)へ行く。あ、あっちの方かな、きっともう少し・・・となったとき、建物の外まで溢れる人、人、人、、、。観光バスも止まってる。
 うわ〜、さすが〜、と入場券を買いに行列作っていると、日本人団体もやってくる。出たあ〜!
(何のこっちゃ(^_^;))

 適当な人数で区切っての工場見学、私と同行者と並んでいると係の人、
「向こうの団体と一緒だと、日本語でのガイドになるが?」  一応、同行者に意見を聞く。で、お断りする(^_^;)係の人にすれば、余計な手間がかかると思ったかも(^^ゞ
 その後、日本語の解説用ヘッドホンはいるか、と聞かれるが、同行者に確かめると、これも Nein であった(笑)

 目の保養をしたあと(笑)アルブレヒト城へ行く。坂道の階段のぼりはきつかった(^^ゞ
 見学の際、フェルト製(?)の大きなスリッパを靴の上から履く。床を傷めないためだとは思うものの、同行者は掃除効果も疑っていたらしい(謎)

 ドレスデンに戻り、「君主の行列」、歴代の君主が描かれた壁画を眺めたりして、ホテルへ。連泊なので楽である。ところで、
「ドイツ語ができるんだったら、旅行のときに安心でしょう。ホテルの手続きとかも困らないし・・」
と言われることはあるのだが、さて実際はどうなのだろう?(笑)
 何故かと言うと、日本人(東洋系の顔だちのもの)が行くと、相手は英語で話しかけてくることが多いのである(^_^;)まあ、めげずにドイツ語で答えるようにはしているけど、相手も英独ちゃんぽんの言い回しになったりして(笑)いや、私個人としては、咄嗟に出てくるのはドイツ語なもので、一度ちゃんと英語の練習がいるかな?とかなりマジで思ったりする(笑)
 おまけに、レストランに行ったときに、ドイツ語も英語もあやしげな外国人労働者の人に当たったりすることもあるし(^_^;)こんなことは、ドイツ語会話集には載ってませんからねえ(爆)

 もう一つ聞かれることとしては、
「ドイツだったら英語くらい通じるでしょう?英語ができれば別にそれでいいんだよねえ?」
というもの(笑)
 確かに、英語ができる人が多いし、英語だと、私たちよりはレベルが高いかも知れないけどそれでも相手にとっては外国語であり、こちらの英語と溝は浅いだろうけど(実際、ドイツ人の英語は分かりやすい、という感想もよく聞く)、ドイツ語だと相手はなんといっても母国語、こっちがいくら練習しても所詮は外国人、ギャップは大きいかも知れない。
 しかし、そこはやはり、ほんのちょっとでも、その国の言葉を話す方が良いと思う。いや別に、私がドイツ語を教えているからだけ」ではなくて(爆)、私自身が以前に韓国に行ったときの体験によるもの。ドイツの場合とは事情が違うとはいえ、私がわずかに知っていた「カムサムニダ(ありがとう)」だけで、相手の態度というか表情と言うか、が、がらっと変わったのを経験しているものでして(^^ゞ(ハンパな変わり方じゃなかった・・)
 もちろん、困ったときのサバイバル手段の一つとして、英語のやり取りも有効かも知れないが。

8月31日 ドレスデン〜ベルリン:

 さて、この日はベルリン・ツォー駅へ向かう。
 駅で切符を買って、プラットフォームへ向かう、、、と、予定のところとは違うプラットホームからの発車となっている。
 それでは、と移動して行き、しばらくして入ってきた列車は、NICHT EINSTEIGEN の表示が。うん?しかし、ドアのところの表示では、ベルリン方面行きになっているので乗り込む。早めに乗って席を確保できて良かった(^_^;)
 この時はそのまま乗り込んだけれど、そんな訳で、F"ahrt dieser Zug nach XXX ? という表現を使うことが多い。こんなの、fahren の人称変化の練習で出てくるもの、と思っていたけど(爆)実際にけっこう使うのであった(笑)
 この列車は IC 、しかし、ドレスデンに行くときに乗った IC とは違って、新しいものであった(゚o゚)
 そっか、今どきの IC は、こういうのだったのか!座席の倒し方が、よくわからないぞ(^_^;)

 ツォー駅で降り、まずは荷物をコインロッカーに入れて、、、なかなか空きがない!(^◇^;)
ようやく二つ見つけ、一安心。長期滞在するわけでないので、見学する場所を絞って、まずはシャルロッテンブルク宮殿へ向かう。地下鉄で途中まで行ったけれど、ベルリンの地下鉄はおのぼりさんにはなかなか分かりにくい(^_^;)

 ガイドツアーまで時間があったので、他の箇所を見てから、また戻ってくる。ツアーの始まる時間を聞いたら、日本人向けの日本語説明書を貸してくれた(笑)ここでもあの靴ごと入るスリッパを履く。部屋の説明では、やはり大戦で破壊された云々がよく言われる。驚いたのは、陶磁器のコレクションであったかな(^_^;)

 それから、近くのエジプト博物館に。入り口がよくわからず、ちょっとうろうろ。
ここでは有名なネフェルティティの像があり、思わず回りをぐるぐる(笑)これまでの絵画とか陶磁器とかのコレクションばかり見ていたので、古代の石のごろごろした感じがちょっと新鮮であった(^_^)
 携帯を鳴らしてしまったビジネスマンらしき人もいて、片隅で話している(^_^;)日本ほどは普及していないようである。

 その後はクーダム通りへ行って、方角を失いながら(笑)おみやげものを選ぼうとしたけれども、移動したあとで二ヶ所見学したせいか、ややばて気味(^_^;)
ホテルへ戻る。

9月1日 ポツダム〜ベルリン:

 いよいよ、ポツダムへ。ベルリンまで来たからには、ポツダムへ行かなければ名折れ(笑)と、ポツダム行きをけっこう楽しみにしていたのであった。
 Sバーンに乗る。ポツダムで降りてから、方角を確認しながら歩き、ショッピング街まで来る。そろそろ、おみやげとかが気になってきている(^_^;)
 ブランデンブルク門のところでガイドブックを見ながら、サンスーシー宮殿は、どこだ?と地図とにらめっこしてると、通りすがりのおばあさんが、丁寧に教えてくれた(^_^)

 さて、サンスーシー宮殿。
小雨が降っていたのと、早朝でまだ人が少なかったせいか想像よりもずっと静かで、まるで日本の神社仏閣の境内に来たような、全く妙な気分になる。宮殿の前に広がる一面のぶどう、その他の彫刻など、もちろん、日本のとは全然違っているけれど、何故かそこで連想したのは、ラジオ体操第一、用意〜!のフレーズ(謎)
 思わず体操しそうになった(^_^;)

 有名なフリードリヒ大王の宮殿、ここもガイドツアーで内部を見学、やはり大きなスリッパを履いて、するすると歩く。
 ガイドツアーが終わって外に出て見ると、いつのまにかたくさんの人が来て、噴水もあがり、やはりそうだったのか、と納得(笑)その他二三の建物を見て、ベルリンへ戻る。

 ベルリン二日目は、まずはかねてからの希望通り、ブランデンブルク門を目指す。せっかくベルリンに来たのだから、やはりブランデンブルク門に行かなければ!
 門の近くで、同行者が三脚を出して(汗)記念撮影しようとすると、通りすがりの人が写真を撮ってくれるという。どうやらアメリカの人かな?写してもらったものの、もう一度三脚で撮影(^_^;)
 私は、触ってまいりました(^^)v<ブランデンブルク門

 それから戦勝記念塔まで歩き、途中、道のまん中で、ぶっちゅ! としているカップルを追い越し(謎)それからおみやげを買いにクーダム通りへ。
 前日に見つけられなかったKaDeWe(デパート)へ行き、それから前もって頼まれていた買い物のために、ゴールトファイル(Goldpfeil) へ行く。
 そんなところへは、とても自分一人じゃ・・というか、誰かに頼まれたものでもなければ寄らないのではないか、と思うが、目的のものがあるのでいろいろ見てみる。
 うん、今回も含めて、ドイツ語がいくらかできて良かったかな、と思ったのは、ゴールトファイルなどの高級な店とか高いもののショッピングでしたねえ(笑)免税の書類も書いてもらうし。 もっとも店ではコンピューターでトラブったりして(^_^;)けっこう時間がかかる。
 何年か前に店の営業時間が伸びたのは(平日8時まで、土曜も営業)、旅行客にはたいへんありがたい(笑)

 とはいえ、例えば新婚旅行などで来て、世話になった関係者各位のためになにかおみやげを買って帰らなければならない、などというシチュエーションの場合は、いっそ日本人の店員がいるとかそういう店の方が良いかも知れないので、ハイデルベルクとかフランクフルトなどの方が好都合かな、とも余計なことを考えたりする。

 ホテルはここでも連泊なので、フロントで鍵を受け取る。 f"unfhunderteinundvierzig 、と部屋番号を言ったら、Oh, gut! とか褒められちゃったりして(^^ゞ
(喜んでいいのか!?)