- 登山口には他の車は無かった。登山届を記入して出発した。
- 最初の徒渉で左靴の中を少し濡らしてしまった。徒渉後は沢沿いの斜面を横切って進む道だった。霧が晴れたばかりで雫の音が盛んにした。滑りやすいところも少し有ったので注意して進んだ。足にはくっつき虫がたくさん付いた。ソウケイ新道分岐を過ぎても斜面の道が続いた。ブナ林だった。途中で少しだけ植林が有った。倒木が有ったので乗り越えて進んだ。暑くなってきて汗をたくさんかいた。途中でシャツ一枚になった。
- シジミ沢出合で渓流タビを履きハーネスを付けた。準備している間に50歳代の7人組がやってきて抜いていった。
- 苔のついた岩を乗り越えながらシジミ沢を登り始めた。急登だった。やがて一枚岩(スラブ)の登りになった。水が少し流れてナメになっていた。脇の木の枝や設置されていたロープ、鎖を頼り三点確保で登った。ルートを示すピンクのテープが付いていた。登るにつれて暑くなってきた。紅葉もきれいになって来た。
- やがて岩壁の下の草地を横切る道になった。紅葉がきれいだった。200-300mほど前方の岩を先ほどの7人組がロープを使って登っているのが見えた。
- しばらくすると小さい洞窟が有った。続いて八畳位の広さの有る大きい洞窟に着いた。御前ヶ遊窟だった。壁近くには平たい石を積み上げた高さ1m程の塔が立っていた。床は乾いた砂地でアリ地獄の巣が5-6個有った。
- 遊窟から岩に沿って登ると7人組がロープを使って登っていた岩場に着いた。我々もロープを使って登ることにした。同行のO氏に先に登ってもらった。苦労しながら登り、20mロープが伸びきったところで木の生えた所に到達した。今度は私が確保してもらって必死に登った。O氏の所までたどり着いてほっとした。「よくこんな所を登れましたね」と声をかけると「必死だった。4級位だろう」との返事だった。
- 岩を登り切ったところからヤブを登り詰めると登山道に出た。どうやら岩を登らずに岩の下を左手に横切るのが正しいルートだったらしかった。7人組が登っていたのにつられて岩を登ってしまった。
- 登山道を少し登ると頂上に着いた。足のすくむような高さだった。登山靴に履き替えて一休みして。
- 帰りは井戸小屋山へ向かった。井戸小屋山への登りになると細い岩尾根になった。ロープが付けられていた。紅葉がきれいだった。井戸小屋山山頂は樹林に囲まれて展望は無かった。
- 井戸小屋山からは北東尾根を下った。樹林帯で歩きやすい道だった。最初のうちは紅葉がきれいだった。やがて植林帯になった。林道に出てからしばらく下ると車道に出た。車道は工事中で車両通行止めになっていた。車道を歩いて登山口まで戻った。7人組はすでに出発した後で、登山口には車は無かった。