- 前日は富山駅前のビジネスホテルに宿泊した。当日朝は、ジャンボタクシーで各ホテルを回って全員をピックアップした。今回は9人のグループのリーダーでの山行だった。
- 折立からの最初の登りは樹林帯の急坂で大汗をかきながら登った。上り下りの登山者が多かった。三角点ベンチで視界が開け薬師岳が見えた。10人程が休んでいた。風が涼しかった。
- 平らな一枚岩の登りの後、階段の登りになった。両側は植生保護されていた。緩い登りになると五光岩ベンチに着いた。周囲はすっかり霧になってしまった。付近にはネバリノギランとイワショウブが咲いていた。
- 最後に緩く登ると太郎平小屋に着いた。屋外ベンチで生ビールを飲んで休憩した。やがて霧が晴れてきたので、近くの太郎山まで散歩し、展望を楽しんだ。太郎平小屋は満員に近く混雑していた。
- 二日目朝は快晴だった。薬師峠のテント場までの木道では、朝日がまぶしく、遠くに槍ヶ岳が見えた。テント場を過ぎると、沢沿いの岩の急登になった。ストックをいったんザックにしまった。急登が終わるとチングルマ、ハクサンイチゲなどの花が咲いていた。
- 薬師平ではニッコウキスゲが咲いていた。遠くには槍ヶ岳が見えた。ベンチには日傘を持ったウルトラライトスタイルの若い男性二人組が休んでいた。折立を早朝2時に出発し日帰りするとの事だった。
- 展望の良い歩きやすい道を登って行った。尾根に出たところで小休止した。大きなケルンが有った。緩く登ると薬師岳山荘に着いた。ベンチで一休みした。Aさんが高度障害のように見えたので、深呼吸方法を教えてあげた。薬師岳山荘からは小石が多いジグザグの登りになった。
- 山頂手前の峰には壊れた避難小屋と大きなケルンが有った。下には大きなカールが見えた。カールを見ながら登って行くと先ほどのウルトラライトの二人組が日傘を差しながら下山してきた。「山頂は眺めが良いですよ」と教えてくれた。「お気をつけて」とあいさつした。
- 深呼吸の成果か元気になったAさんを先頭に一登りすると山頂に着いた。10人ほどの登山者が休んでいた。東側に鷲羽岳、水晶岳、赤牛岳が大きく見えた。
- 山頂出発時には霧が出始めていた。薬師岳山荘からの下り途中では雷鳥の親子がいた。Bさん、Cさんは初めて雷鳥を見たとの事で感激していた。
- 太郎平小屋へ下山し、生ビールで祝杯を上げた。
- 三日目は折立へ下山した。三日間とも好天に恵まれ楽しい山行ができた。