- バスから下りるとき運転手からどこに登るのか聞かれた。「鷲走ヶ岳」と答えると、納得顔をしながら「気をつけて」と声をかけられた。トンネルをくぐりゆるい登り坂の白山へ通じる車道を東二口まで登った。帰りは東二口からバスに乗る予定なので時刻を確認した。ついでに不要な折りたたみ傘と新聞をベンチの下にデポした。
- バス停から少し登ると東二口の集落に着いた。登山口が分からずうろうろした。結局、人に聞いて登山口を教えてもらった。10分ほどロスした。
- 杉植林を少し登ると新道と旧道の分岐になった。新道を登ることにした。新道はやがて尾根の道になった。
- 送電鉄塔の手前にABコースの分岐が有った。予定通り白抜山を経由するAコースを進んでいくと、すぐに雪の斜面になった。慎重にトラバースして行ったが、このままのペースだと時間オーバーになりそうだったのと、少し危険でもあるので分岐まで引き返した。約15分ロスした。このコースを雪のあるうちに通るのならピッケルが必要だろう。
- Bコースを登っていくと、やがて旧道と合流した。旧道を登ってきた二人の足跡に出会った。
- いったん林道に出た後、林道T字路をまっすぐ突っ切って再び山の中に入った。雪と土が交互に出てくる斜面を登りつめると白抜山と鷲走ヶ岳の鞍部に着いた。鞍部付近は土が出ていた。白抜山への道はしっかりしていた。
- 鞍部からはすぐに雪面になった。やがて足跡は谷コースと尾根コースに分岐していた。安全を見て尾根コースをとる事にした。途中で夏道が見えていたので正しいルートだと分かった。ところが登っていくと藪こぎになってしまった。どうやら藪の手前で雪の下の夏道は斜面をトラバースしている様子だった。
- 藪が終わって広い快適な尾根になったところで足跡の主が下山してきた。「トラバースが不安だったので足跡に従わず尾根を通った」との事だった。しばらく登ると谷の足跡と合流した。結果的には谷の方が歩きやすかったようだ。
- 山頂には展望板が有った。その先には大きな電波反射板が有った。
- 山頂からは足跡に従って更に稜線を先へ進んだ。やがて足跡の主が戻ってきた。聞くと「林道を通ると長いので戻ってきた」との事だった。山頂に登り返すのも気が進まなかったので、そのまま予定通り進んだ。
- 林道に出てからは緩い下りが続いた。8割から9割方は雪が積もっていた。雪が多くて、斜面になっているところも多く、キックステップを使って通過した。バスの時間を気にして少し急ぎ足で下った。
- 林道T字路からは足跡に従って下った。新道と旧道との分岐からは足跡の有る旧道を通った。谷状に掘られていて、雪が適度に積もり、快適なスピードで下りることができた。バス停でデポした荷物を回収してバスに無事乗り込んだ。