- 後半の7/6~9は、ボヌバル・シュル・アルクまで、三つの峠を越えるトレッキングだった。
- 最初はスキー場横の登りだった。スキー場が終わると国立公園に入ったことを示す立派な石碑が有った。お花畑を見ながら登ると氷河湖のヴァッシュ湖に着き、正面にヴァノワーズ最高峰のグランド・カス(3855m)が見えた。20~30人が休憩していた。食後は飛び石伝いにヴァッシュ湖を横断した。
- グランド・カスの麓を進み、最後に10m程の雪渓を渡ると、この日宿泊のコル・ド・ラ・ヴァノワーズ小屋に着いた。収容人数150人の小屋は、ほぼ満室だった。本格的登山をする人も多く、靴置場にはピッケルやロープが多く置かれていた。夕食のデザートはクレムブリュレでおいしかった。
- 7/7の朝は少し寒かった。フリースを着込んで出発した。ヴァノワーズ峠(2517m)を越えると、きれいな氷河湖がいくつも有った。途中で若いカップルに抜かされた。まだ寒い中、女性はビキニにショートパンツ姿、男性は上半身裸だったので驚いた。
- お花畑を下り川を渡って登り返すと、この日宿泊のプラン・デュ・ラック小屋に着いた。自家製のブルーベリータルトを食べた後は湖まで散歩した。湖の近くでは牧羊犬が走り回っていた。この日はヴァノワーズ国立公園の60周年記念日で、夕食時はシャンパンとチョコレートケーキがふるまわれた。
- トレッキング7日目、牧草地の登りでは牛が登山道をふさぎ、迂回した。峠手前には凍った湖が有った。ロシュール峠(2911m)からしばらくは雪渓の多い道でケルンを頼りに歩いた。雪解け水のため遠回りも有った。谷への下りになると、後から来た人が「モンブランが見える」と教えてくれた。
- 下っていくと、この日宿泊のフォン・デ・フール小屋に着いた。25人ほどの宿泊客で賑わっていた。小さい子供を連れた家族もいた。周辺にはマーモットがたくさんいた。テラスでビールとホットワインを飲んでくつろいだ。夕食後は、すったリンゴがデザートだった。
- 最終日は2976mのフール峠越えだった。峠からは下に凍った湖が見えた。右手のポワン・デ・フールに登る人が多いので、我々も登ることにした。岩場で少し分りにくい所が有ったが、無事、3072mのに山頂に着いた。ヴァノワーズに来て初めての3000m峰だった。周囲の高峰の展望を楽しんだ。
- 峠からの下りは雪が多かった。雪が無くなったところで、山小屋で作ってもらった弁当(ピクニック)を食べた。穀物と野菜を混ぜたサラダで量も多くおいしかった。容器とドレッシングの袋が紙製、フォークは竹製だった。最後は花を楽しみながらボヌバル・シュル・アルクまで歩いた。
- 後半4日間も良い天気で、変化に富んだトレッキングを楽しむことができた。