- 馬場島で水を4リットル程くんで出発した。最初から急登でペース配分に気をつけながら登った。登山道は、削られそうなところに土嚢が置かれ、よく整備されていた。標高1800mを過ぎると、ところどころ笹原が現れた。オトギリソウなどの高山植物が少し咲いていた。
- 早月小屋は早く着く人が多いらしく、着いた時にはすでに大勢の登山者がいた。どうなることかと思ったが、その後、あまり宿泊者は増えなかった。結局、小屋の宿泊者は50人位だった。夕食まで外で休憩した。次第に霧が晴れてきて山頂が見えてきた。夕食後にはきれいな夕日が見えた。
- 翌日は暗いうちに出発した。岩場が多いのでストックはザックの中にしまったままにした。懐中電灯は15分ほどで不要になった。ハイマツの尾根を登っていった。アザミがところどころに咲いていた。「カニの鋏み」などの鎖場を通過し、別山尾根との合流点に着いた。別山尾根からは大勢の登山者が登ってきた。
- 山頂は夏休みが終わったにもかかわらず日曜とあって、100人くらいの登山者でごった返していた。祠の前には記念撮影の順番待ちの列ができていた。好天で360度の展望だった。下の方に、この日の出発点の早月小屋が見えた。
- 下りはカニの横ばいの上で20人以上の登山者の渋滞ができていた。横ばいでは最初の踏み出しを誤り、股が大開きになり本当にカニみたいになってしまった。前回よりだいぶ緊張し、平蔵のコルに降り立ってようやく落ち着いた。平蔵ノ頭付近の鎖場でも渋滞があり、結局、コースタイムより30分も余計にかかって剣山荘に着いた。
- 遅れを取り戻すべく、急ぎ足の同行の士につられ、やや急ぎ足で室堂まで歩いた。地獄谷は噴煙がひどく咳き込むほどだった。
- 室堂に着いた時は大汗をかいていた。バスの発車5分前だったので着替えもせずバスに乗り込んだ。あろうことかバスの隣の補助席には山ガールが座った。山ガールは鼻をタオルで押さえていたが、私としては何とも対処のしようがなかった。バスを下りてから同行の士に文句を言ったら「別に片平の人生にたいした影響は無いだろう」と言われ妙に納得した。
- 富山から「はくたか」号に乗り、マス寿司を食べながら祝杯を上げた。