- バス終点の奥長島で下りたのは、居眠りして乗り越した若者と私の二人だけだった。車道を登り始めた。背中に朝の日が当たり暑かった。一汗かいたところで、ようやく山道に入った。
- 沢沿いの山道は冷気が伝わってきて涼しかった。整備されている道だったが、桟道は苔むしていた。途中の三条ノ滝は1分ほど登山道を下ったところに有った。滝が2本流れていた。
- 更に沢沿いを進んでいくと、道は沢を離れ斜面を登り始めた。杉の植林帯だった。この先、水場があるのか少し不安を感じた。やがて「おおたな滝3分」と書かれた標識が有った。指示に従って2-3分進むと滝が有った。分岐に戻り、山腹を進む道を少しずつ登っていくと水場が有った。水場標識も付いていた。冷たい水を補給して2リットルにした。
- 釜石峠に着いた頃、にわか雨が降り出した。雨は降ったりやんだりした。山頂までの間にタマガワホトトギスが2箇所で咲いていた。
- 山頂は富士山側だけ木が刈られていた。雲って展望はなかった。にわか雨も降っていた。携帯が通じたのでメールを出した。幸い雨は山頂出発時にはやんで日差しが差し始めた。
- 山頂からの下りでも1箇所タマガワホトトギスが咲いていた。5分程下ると林道に出た。林道の途中で曲がる箇所を間違えてしまい、行き止まりの方へ5分ほど進んでしまった。
- 正しい林道を進み、今度は「大山」の標識が有る分岐を正しく曲がった。東海自然歩道の分岐のある大山山頂に着いた。無線アンテナとベンチが有った。ベンチは日差しが暑かったので途中で木陰に移動した。
- 大山からも林道をしばらく進んだ。無線アンテナがところどころに有った。林道が終わると植林帯の山道になった。植林の木が高いところでは日差しがさえぎられ快適だった。一方、ところどころ植林の背丈がまだ低いところでは蜘蛛の巣が多かった。払いのけながら進んだ。
- 植林が終わると雰囲気の良い雑木林になった。とたんにツクツクボウシがたくさん鳴きだした。登山道には蜘蛛の巣が多く、うっかりすると顔にネットがかぶさり気色悪かった。おまけにアブが飛んできて油断していると靴下の上からかみついた。ろくに休みをとらず八幡神社まで下りた。アブのせいで平静さを失ったのか八幡神社からバス停までの道を間違えて遠回りをしてしまった。
- 髪の毛には蜘蛛の巣がだいぶくっついたので、帰ってからシャンプーでしっかり洗った。