- 五色温泉から歩き始めた。急な階段を登り、ツバメオモトなどが咲く樹林帯を進むとイワオヌプリとの分岐に着いた。「イワオヌプリに登る」と言う女性単独行者がいた。
- ロープの着いたザレ場を下り、小湿原を通るとニトヌプリへの登りになった。岩が多くて少し登りにくかった。山頂直下にはニッコウキスゲ(エゾカンゾウ)が咲いていた。山頂は眺めが良かった。
- ニトヌプリからの下りも大岩が多く歩きにくかった。道道まで下るとハクサンチドリが咲いていた。道道は舗装されていて時々車が通った。
- チセヌプリへは、一部で大きな岩が多くて登りにくかったもののニトヌプリよりは登りやすかった。標高970mまで登ると展望が開け風が心地よかった。山頂近くなるとニッコウキスゲ(エゾカンゾウ)やチシマフウロが咲いていた。チセヌプリ山頂も眺めが良かった。
- チセヌプリからの下りで単独行者とすれ違った。シャクナゲ岳との鞍部付近にはフギレオオバキスミレやシラネアオイが咲いていた。チセヌプリスキー場への道は通行止めでヤブになっていた。
- 長沼の横の樹林帯の道ではザゼンソウが少しだけ咲いていた。しばらく沼に出ることができなかった道は、最後にようやく長沼のほとりに出た。
- 神仙沼(しんせんぬま)では、木道の一部が破損していて湿原の一周はできなくなっていた。少し遠回りして沼まで歩いた。木道沿いにはニッコウキスゲ(エゾカンゾウ)やワタスゲが多く咲いていた。ハイカーが10人ほど散策していた。時間が押していて長居できなかったのは残念だった。
- マイヅルソウを見ながら樹林帯を通っていくと大谷地に着いた。大谷地は一見すると笹原だった。中に入って行くと湿原が有りコバイケイソウやハクサンチドリが咲いていた。
- 大谷地からダケカンバの森を緩く登って行くと大沼に着いた。対岸にはイワオヌプリがくっきりと見えていた。鳥のさえずりが多かった。
- ダケカンバの森をマイヅルソウを見ながら下ると白い砂の裸地になり硫黄の鉱山跡に着いた。イワオヌプリが間近に見えた。沢が流れていて靴底を濡らす程度の渡渉が有った。
- 沢を渡ってからはイソツツジの咲く潅木帯を登って行った。赤土の斜面の登りになりイワオヌプリの麓を通過した。イワオヌプリの分岐を通り、最後に急な階段を下ると出発点の五色温泉に着いた。
- 思いの外、一周するのに時間がかかってしまい、宿に着いたときは食事時間が迫っていた。あわてて温泉に入り汗を流してから冷たいビールで乾杯した。