- 奥多摩駅からのバスは40人ほどの乗客で混雑していた。途中のバス停で多くが下車し、終点の鍾乳洞バス停で下りた他の乗客は4人だけだった。立ち去る乗客を見送った後、ゆっくり支度をしてから歩き出した。
- 登山口までは林道歩きだった。新緑がきれいだった。途中で捕虫網を持った若い男性が足早に抜いていった。登山口の八丁橋周辺には車が7台駐車してあった。
- 登山道に入ると、いきなりの急坂だった。石垣で整備されたジグザグの道だった。岩の下を横切る箇所にはロープが設置されていた。暑くなったので尾根に出たところでTシャツ1枚になった。
- 尾根は登るに従い新緑から芽吹きの森へと変わっていった。1355mの丘の手前ではミツバツツジがたくさん咲いていた。1355mの丘はミズナラとクリの芽吹きの森だった。
- 1355mの丘からは石灰岩の岩が多い尾根の登りになった。ヤマガラやシジュウカラが鳴いていた。木々の芽吹きはこれからだった。山頂に着くまでに、単独行者3人とすれ違った。
- 山頂は葉を落としたダケカンバの木に囲まれていた。木の幹の間からは雲取山が見えた。落ち葉の上にシートを敷き、梅酒をいただきながら昼食休憩にした。日の光と小鳥の鳴き声が心地よかった。もし時間が許せば、更に稜線を雲取山方面に歩いてみたいところだった。
- 帰りは鳥の声を楽しみながら往路をゆっくりと下った。天気は一日中良かった。最後の急坂の下りでは日が西に傾いて少し日影になっていた。
- 登山口に着くと、大きな荷物を持った男性単独行が下山してきて抜いていった。結局、この日、山中で会った登山者は4人だけだった。登山口でゆっくりとコーヒーを飲みながら充実した山行を振り返った。
- 林道の下りでは仕事を終えた作業車10台ほどが抜いて行った。鍾乳洞入口発のバスは終わっていたので、更に東日原まで車道を歩いた。