- バスの乗客は一人だけだった。大深山中央で下車して車道を歩き出した。さわやかな晴天だった。
- 農道の入口はカーブミラーがあるだけだった。地図と地形を見比べて判断して農道を登り始めた。舗装された農道を進んで行くと、やがて未舗装になり動物進入防止用のフェンスが有った。フェンスを開閉しカラマツ林に囲まれた林道を登っていった。林道が右カーブした先に山道入口が有り天狗山を示す標識が有った。鳥のさえずりが多かった。
- 山道はシラカバ林から雑木林の中の道に変わって行った。葉はまだ出ておらず新緑には少し早かった。
- 水の流れる岩を過ぎ、松の多い急坂を登って行くと、馬越峠西側の稜線に着いた。山頂とは反対の馬越峠側の岩の上に登ると眺めが良かった。山頂へ向かい始めると、単独行とすれ違った。馬越峠から天狗山の往復との事だった。
- 山頂まで岩混じりの稜線が続いた。山頂は眺めが良かった。山頂で休むうちに男山まで往復した二人組が通過していった。出発間際に馬越峠から若者3人組が登ってきた。
- 男山への縦走路は、最初の下りで岩場の狭い稜線が多かった。コメツガやシャクナゲの木が多かった。鞍部付近では北側から数本登山道が登ってきていた。鞍部から垣越山まではカラマツなどの樹林帯が多かった。
- 垣越山から男山までは再び岩混じりの稜線になり、アップダウンが多かった。シャクナゲなどが生えていた。山頂手前で男山まで往復した単独行とすれ違った。
- 男山山頂も展望が良く、目の前に八ヶ岳が見えた。はるか先に富士山がうっすらと見えた。足元の山麓には高原野菜のビニールの被いがたくさん光って見えた。風が少し冷たかった。
- 下りは旧林道に出るまでカラマツ林の急坂だった。林道からは緩い下りになって、のんびりと歩いた。ヘアピンカーブでまっすぐ進む踏み跡が有ったので近道かと思って進んだが、ヤブ気味なので引返した。約5分ロスした。尾根を切通しで越えると信濃川上駅周辺の集落が見えた。
- 駅で列車を待っていたら10人程の登山者がタクシーで到着した。天狗山から男山まで縦走したとの事で、どうやら私に遅れて歩いていたらしかった。追いつかれずに静かに山歩きで来て良かったと思った。