- 南小谷駅に12時に集合した。雨が激しく降っていた。姫川には濁流が流れていた。近くの蕎麦屋で昼食をとった。昼食を食べている間に雨がやみ晴れ間が見えてきた。宿に行くには時間が早いので、車で付近を散策することにした。まず湯峠に行ってみた。雨飾山がきれいに見えた。次に鎌池に寄り、池を一周した。モリアオガエルの卵があちこちにあった。ちょうどレタスくらいの大きさだった。宿に戻り、すぐ近くの露天風呂に入った。ブナ林の木漏れ日が差す湯船で、ゆっくりくつろいだ。
- 翌朝、登山口までの林道は、山菜取りの季節のために一般車が通行止めになっていた。宿の車で登山口まで送ってもらった。曇り空だった。
- 最初はブナ林の中の登りだった。足元にはズタヤクシュが咲いていた。ジグザグに付けられた道を登るうちに水場に着いた。水場のすぐ先には小さな湿地帯があり、身長の半分の高さにもなったミズバショウが生い茂っていた。
- 樹林帯を登っていった。ところどころ岩場の縁近くを登るところがあった。やがて天気が悪くなりガスにおおわれてしまった。雪渓の登りになった。途中で違う雪渓を登ってしまい、100mほど引き返した。
- やがて急なガレ場の下に出た。ガレ場は雪が融けたばかりのせいか足元がゆるくて不安定だった。踏み跡もはっきりしなくなった。少し登ると、草付きのお花畑になり道がはっきりしてきた。グンナイフウロやヨツバシオガマ、ギョウジャニンニクなどがたくさん咲いていた。
- 雨が降り出しレインウェアを付けた。マイヅルソウ、ゴゼンタチバナなどが群生する樹林帯の登山道を歩いていくと、やがて雪田になった。緩やかな雪田を登っていくとところどころ笹におおわれた山頂部に着いた。霧で視界は70-80mくらいだった。なだらかでどこが最高点か分かりにくかった。記念撮影をして早々に山頂を後にした。
- 下り途中の標高2000m付近の雪の広場で休んで昼食を食べた。天候は回復し日が差し始めていた。ガレ場の上部では視界が晴れ、周囲を見渡すことができた。
- 花の写真を撮りながら一気に登山口まで下った。ゆっくりと林道を宿まで戻った。