- 初日、一ノ関からの朝のバスがなくなりJRで気仙沼まで行ったので出発が1時間半ほど遅れてしまった。良い天気で青い海がきれいだった。海岸沿いの道は防潮堤工事のため迂回路が多かった。
- 迂回路の途中で散歩の男性に勧められて煙雲館庭園に寄った。ツツジの咲くきれいな庭園だった。館内の女性に「お茶っこ飲んでいったら」と言われたが遠慮した。この日は陸前階上駅近くのゲストハウスに宿泊した。夕食は地元産のメカジキのハーモニカ煮とサメの竜田揚げでおいしかった。
- 二日目も海岸沿いの迂回路を苦労しながら通った。岩井崎では潮吹き岩に波が打ち寄せるたびに3mの高さに潮が吹き上がっていた。霧に覆われた大谷海岸では道の駅でメカジキのカレーを食べた。
- 大谷海岸から少し登ると清涼院だった。住職が「こちらに休憩所が有る」と招き入れてくれた。「これは多目的ウッドデッキって言い、コンサートもするんだ」と言いながら7月に実施予定のコンサートのパンフレットをくれた。そよ風に当たりながら持参したコーヒーを飲んでゆっくりした。
- 大谷鉱山跡を通り、小金沢駅まで下って、駅近くの旅館に泊まった。「震災時は2階の床まで水につかったんだ」と宿の主人が教えてくれた。夕食、朝食とも魚づくしだった。おいしかった。
- 三日目は良い天気だった。田植えが終わったばかりの田んぼがきれいだった。町外れの浄勝寺にはテラス席があり、津谷(つや)の街がよく見えた。この日は田束山麓の荒沢不動尊まで歩き、タクシーで歌津のスポーツ研修施設「平成の森」に移動し宿泊した。
- 四日目は雨だった。田束山への登りは行者の道と呼ばれ、滝や吊り橋が有った。山頂手前で車道と合流しトイレが有った。トイレから一登りで田束山山頂に着いた。名残のヤマツツジやレンゲツツジが咲いていた。トイレに戻るとボランティア風の5-6人が掃除をしていた。「先週はツツジも咲いて人がたくさん来たんだ。雨が強くなるから気をつけてね」と言われた。
- 田束山から下ると神行堂山麓の巨石が有った。3つ有る割れ目は、善人なら通ることができるとの事だったが、狭くて難しそうだった。更に進むと林際(はやしぎわ)バス停だった。待合所の軒下で雨宿りしながら休んだ。雨足はいっそう強くなり時々通る車はワイパーを高速にしていた。
- この日は入谷八幡近くの研修施設「いりやど」で宿泊した。シャワーをすぐ使わせてくれ助かった。
- 最終日は晴れで風が少し強かった。志津川の震災遺構にはガイドに連れられた中学生が大勢見学していた。志津川の商店街で腹ごしらえをし、陸前戸倉駅まで歩いて今回のトレッキングを終了した。
- 今回歩いたのは66kmだった。これで合計683kmになり全体1043kmの約2/3を歩いた事になった。