- 前日、薄市山の家までレンタカーで向かった。林道の最後の4km位の区間は荒れていた。時速10kmで徐行しながら山の家まで走った。
- 山の家の所はすでに三合目だった。備え付けの毛布とゴザを敷いて、シュラフで寝た。外にはもう一台、山菜取りの人がいて、車の中で寝ていた。
- 翌朝、山菜取りの人は暗いうちに出発していった。車は6台に増えていた。薄暗い中を出発した。鳥の鳴き声が多かった。
- 最初は林道歩きだった。四合目からは山道に入った。エゾムシクイ?が鳴いていた。雨量測候所の標識のところに着いた時は少し汗ばんでいた。
- 八合目を過ぎるとブナ林になった。前を見ていると気がつかなかったが、振り返ると緑の森の中に白いムシカリの花がたくさん咲いているのに気がついた。湿原に出る手前で数人の人がネマガリタケの藪の中で竹の子を取っていた。
- 湿原には木道が敷かれていたので少し散策した。池塘がたくさん有った。千枚田のように段々になっていた。木道脇にはショウジョウバカマが咲いていた。ウグイスとカエルが鳴いていた。
- 湿原から一登りで鳥居が有り、くぐるとすぐに山頂に着いた。祠の裏手から岩木山の裾野が見えた。山頂は雲の中に隠れていた。
- 雷岳との間は笹がかぶり気味だった。特に雷岳への登りはひどかった。雷岳の山頂直下には雪田が有った。
- 暑くなったので烏帽子岳への登りにかかるところでシャツ1枚になった。烏帽子岳への登り途中に小さな草原が有り、ショウジョウバカマとミツバオウレンが咲いていた。林の中ではツバメオモトがたくさん咲いていた。
- 烏帽子岳からの下りは、笹のかぶりがほとんどなくなり歩きやすくなった。見事なブナ林だった。通る人が少ない様子で、登山道はマイヅルソウの葉で敷きつめられていた。葉っぱのじゅうたんを踏みつけながら歩いた。ウグイスやツツドリが鳴いていた。下るに従いハルゼミが多くなってきた。標高差60mほど登り返した地点で稜線から離れた。
- 稜線から小屋への下りで熊と遭遇した。20mほどの距離のところの笹藪からポキポキ音がしたので、山菜取りか熊だろうと思い咳払いをしたら、10秒ほどして逃げていった。