- 初日はロープウェイ天神平駅のレストランで冷たい清水を分けてもらってから出発した。
- 霧の登りだった。時々日が差して蒸し暑かった。霧の中からホトトギスの鳴き声が聞こえてきた。登るに従い、すれ違いの登山者が増えてきた。平日の金曜とあって谷川岳にしては少なめの登山者に感じた。
- 尾根はやがて岩が多くなってきた。所々にウスユキソウが咲いていた、ウラジロヨウラクも咲いていた。やがて「天狗の留まり場」に着いた。岩の上からの展望は霧と雲で今一歩だった。
- 雪田の横を急な階段で登ると肩の小屋に着いた。周辺にはコバイケイソウが少し咲いていた。荷物を置いて空身になり谷川岳山頂のトマノ耳に向かった。ニッコウキスゲやヨツバシオガマを見ながら登るとトマノ耳に着いた。霧に覆われていた。少しだけ霧が晴れた時にオキノ耳が見えた。
- 肩の小屋に戻り、荷物を回収して縦走路を西に向った。歩く人はいなかった。新潟県側が晴れて涼しい風が吹いてきた。中ゴー尾根分岐への下りではウスユキソウが多く咲いていた。ヨツバシオガマやハクサンフウロ、カラマツソウを楽しみながら歩いた。
- オジカ沢ノ頭にかけてはニッコウキスゲ咲いていた。小さな登り下りを繰り返した。鎖の登りも有った。しばらくすると「大障子避難小屋に泊まる」と言う単独行に抜かされた。
- オジカ沢ノ頭から鞍部にかけては笹原の下りだった。小さな蛙が多くて踏んづけそうになりながら歩いた。新潟県側には少しシャクナゲが咲いていた。
- 最後に小さなピークを越えると、霧の中に大障子避難小屋が見えてきた。宿泊は我々以外は途中で抜いて行った1人だけだった。小屋から85m下って水を汲んだ。汲んでいる間に雨が降ってきた。
- 小屋で冷たい水で割ったウイスキーを飲んでいると天井から水がポタポタ落ちてきた。天井のボルトあたりから染み出ている様子だった。持参したテントのフライシートを天井に張り、たるみを押さえるためポールも入口と棚との間に渡して何とか雨漏り対策ができた。
- 幸い雨は夜になってやんだ。翌朝、フライシートを確認するとコップ一杯ほどの水がたまっていた。