- 今回は5人参加の新年会山行だった。富士山駅からのバスは20人程の乗客で混雑していた。忍野八海(おしのはっかい)で中国からのグループが下車し、紅富士の湯で地元の女性達が降りると、バスの中は閑散としてしまった。終点近くの三国山ハイキングコース入口でバスを下車して歩き始めた。
- 最初は雑木林の登りだった。車道と交差してからはカヤトの登りになった。やがてパノラマ台に着いた。霧で展望は無かった。
- パノラマ台からもカヤトの登りだった。直線的な登りで、火山灰のざらざらした小石の道だった。道は雨水で掘られていて、階段の横木が宙に浮いているところもあった。
- 登り着いた鉄砲木ノ頭(てっぽうぎのあたま)も霧で展望は無かった。祠の回りの石段に腰掛けて昼食休憩にした。
- 切通峠へは、落葉広葉樹の樹林帯が続いた。北側斜面になると雪がまだらに残っていた。切通峠が近づくと雪はほとんど無くなった。
- 切通峠から更に稜線を進み、最後の急坂を登ると高指山に着いた。富士山方面に草地が広がっていた。霧がかかっていた。時々薄日が差した時に下の方に山中湖の湖面が白く見えるだけだった。富士山は見えず、白い霧の中に姿を想像するしかなかった。ベンチが有ったので腰掛けてシナモン入りのホットワインで乾杯し、ささやかな新年会をした。休んでいる間も天気は回復しなかった。山頂奥の樹林部の方が少しだけ標高が高そうだった。
- いったん下って、急坂を同じくらいの標高まで登り返すと富士岬平に着いた。ここにもベンチが有り富士山方向に草地が広がっていた。相変わらず霧に覆われて展望は無かった。
- 富士岬平からはカヤトの中を直線的に下る道になった。天気は少し回復し、正面に山中湖が見えてきた。別荘地に出てからは車道を歩いた。平野のバス停に着く頃になってようやく富士山がシルエットになって見えてきた。思いの外、高く見えた。
- この日の天気は今一歩で、富士山駅に戻った時は富士山は再び雲の中に入ってしまった。この日、山中では誰にも会わなかった。