- 宿から勝山の「道の駅上野」までは国道を歩いた。正面にこれから登る高反山が見えた。小学校の前でちょうど路線バスがやってきた。通学の子供達が次々下りてきた。「道の駅上野」に寄り、トイレを借りた。
- 道の駅からは、最初、ドッグランコースに向かった。途中で通行止めになっていたので、いったん国道まで戻って登り直した。細い車道を登って行くと「高反山」の標識が有った。標識の示す方向は、目的の檜峠からはずれてしまうので、標識とは違う左手の道を進んだ。舗装された林道だった。やがて電気柵が有ったので開閉して進むと檜峠に着いた。
- 檜峠からは南西尾根を進む登山道になった。峠からすぐの所に4畳半ほどの大きさのある猿の罠が有った。中央には柿が置かれていた。登山道はやがてU字に掘られた道になった。U字の底には落ち葉がたくさん積もっていた。場所によっては20-30cmの深さが有った。
- 送電鉄塔の手前からは木が刈られていて草が茂っていた。草を手でかき分けながら進んだ。茨が手に当たって痛かった。鉄塔まで登ると眺めが良くなったので一休みした。
- 鉄塔の先で再び樹林帯の登りになりヤブはなくなった。くるぶしまで落ち葉に埋もれながら登って行った。途中で舗装の林道を少し通った後、更に尾根を登って行った。落ち葉の上には数日前の登山者の足跡が残っていた。暑くなってきたのでTシャツ1枚になった。
- 道は標高940m付近で直登コースとトラバースコースとに分岐していた。岩場の多そうな直登コースを避け、トラバースコースに向かった。道幅は狭く、ザレ場になっているところも有って、少し緊張した。
- トラバースが終わると山頂への一直線の急な登りになった。周囲はミズナラの森で、どんぐりがたくさん落ちていた。いったん少し緩くなった後、最後の急坂を登ると山頂に着いた。
- 山頂は周囲の葉が落ちて展望が良かった。枝の間から両神山や谷の対岸の大きな吊り橋(スカイブリッジ)が見えた。15mほど下の岩からは上野村の町並みが箱庭のように見下ろせた。
- 下りは東尾根から林道に出る安全なコースに向かった。林道に出るまでの大岩の所で間違ってロープの先端まで下ってしまった。実際は途中から岩に沿って横に進む道が正しかった。10mほど登り返して正しい道に戻った。
- 林道に出てからは周囲の景色を眺めながらのんびりと下った。林道は所々でコンクリート舗装されていた。最後に電気柵を開閉して通ると麓の畑に出た。畑の間を下っていくと、行きに見た「高反山」の標識に出た。どうやら標識は下山に使った林道コースを示している様子だった。
- 「道の駅上野」には予定より少し早く着いた。バス待ちの時間を利用して、上野村産のシイタケ、蜂蜜、十石みそを購入した。レストランでは十石みそソフトクリームを終了間近の割引で250円で売っていた。ほんのりと味噌味のするおいしいソフトクリームを食べながら一日を振り返った。