- 初日、鴨沢でバスを下車した時は本降りの雨だった。狭いバスの待合所はレインウェアの支度をする10人ほどの登山者で少し密になっていた。
- 小袖乗越では20台ほどの車が駐車してあった。登るにつれて雨は小降りになった。廃屋に着いたところでレインウェアを脱いだ。
- 次第に暑くなったので、水場の手前でTシャツ1枚になった。鳥の鳴き声が多く、キツツキが木を叩いていた。雲取山方面からは次々登山者が下山して来た。途中で七ツ石小屋に泊まる単独行者に抜かされた。
- 七ツ石小屋のテント場は我々だけだった。テント場は小屋に立ち寄る人の休憩所にもなっていて眺めが良かった。小屋から上の方は霧で覆われていた。この日に七ツ石山に行くのは取りやめ、ワインを購入してベンチでくつろいだ。ゆっくりと山の雰囲気を味わっていると、小屋の宿泊者が「良かったらどうぞ」と「ワラビの味噌和え」を差し入れてくれた。
- 二日目、未明の本降りの雨は、明るくなる頃にはすっかりやんでいた。少し軽くなったザックを背負って七ツ石山に向かった。途中の水場で忘れ物を取りに戻ったメンバーを待つため小休止した。
- 七ツ石山への登りで雲取山荘に泊まった女性単独行者とすれ違った。「宿泊は一人だけだった」と言っていた。七ツ石山は霧で覆われていた。休むうちに少し晴れてきて近くが見えだした。
- 千本ツツジ付近のツツジはまだつぼみだった。高丸山まで防火帯を通る眺めの良い道だった。風が強かった。天気は次第に良くなり、薄日が差して周囲の山々が見えてきた。高丸山からの下りは急だった。つぼみをたくさん付けたツツジの木が多かった。
- 日蔭名栗山からの防火帯の下りも眺めが良かった。周囲の新緑がきれいだった。
- 鷹ノ巣山避難小屋はきれいだった。小屋前で小休止した。鷹ノ巣山への登りは少し急だった。
- 広々とした鷹ノ巣山山頂は東から南の眺めが良かった。大岳山の向こうに関東平野が見えた。風が少し強かった。誰もいなかった山頂には、やがて若い男性二人組が登ってきた。話を聞くと我々の下山予定コースを登ってきたらしく、帰りは奥多摩駅まで歩くとの事だった。
- 下山は榧ノ木(かやのき)尾根を通った。早くもエゾハルゼミが鳴いていてびっくりした。榧ノ木山ではミツバツツジがちょうど見頃だった。尾根が広くなって登山道が分りにくくなったところには道しるべのロープが張られていた。倉戸山からの下りではヤマツツジが咲いていた。