- 伊予北条駅にはコインロッカーが無かった。駅員に聞くと窓口で預かりますとの事で、410円払って荷物を預けた。駅前から跨線橋を渡って線路の反対側に出た。駅前のスーパーでは近所の農家で取れた地元野菜を納入中だった。
- 車の少ない広い道を歩いて行った。正面にはこれから登る高縄山が見えた。回りの畑にはキャベツが植えられていた。曇り空で少し寒かった。
- 新宮之下橋を過ぎると次第に登りになってきた。みかん畑や菜の花を見ながら登った。登山口の東頭神社前では畑仕事の女性が野菜を採っていた。
- 山道に入ると、最初左手に溜池を見、続いて竹藪になった。しっかりした歩きやすい道だった。やがて照葉樹林帯になり落ち葉が5-10cm積もる道になった。落ち葉を足先でかき分けながら登った。道脇には所々に石仏が有った。しばらくすると単独行が抜かしていった。標高350m付近にベンチが有ったので一休みした。桜の木の間から海が見えた。
- ペンチの先からは植林の登りになった。すぐに林道に出た。少し進むと林道はYの字に分岐していた。Yの字の間に続きの山道が有った。少し登ると左手に小屋が有り切り開かれて眺めが良かった。少し晴れてきた。
- 更に登ると急坂が多くなって来た。植林が続いた。しばらく登った標高約850m地点では下から電線が上がって来ていて切り開かれていた。海が見えた。右手にアンテナを見た後、平坦になった標高900m地点からは山腹を右回りに巻く道になった。ミズナラなどの落葉樹林帯になり雰囲気が良かった。少し茶色の葉っぱが残っている木も有った。
- 巻道が終わると舗装道路に出た。道路先を少し下ると高縄寺に着いた。山門に釣り鐘が下がっていたので一撞きボーンとならした。人気のない本堂でお参りした後、舗装路に戻った。
- 山頂方面に少し進むと右手に近道の山道が分岐していた。山道に入ると脇にはミズナラの大木があちこちに有った。しばらく進むと、お寺の方から誰かが撞いた鐘の音がした。
- 再び舗装路に出ると、すぐ山頂でアンテナと展望台が有った。アンテナ横のベンチで昼食休憩にした。昼食後、展望台に登ってみた。出発地点の北条の町が見えた。すぐに夫婦の観光客が展望台に登ってきた。下から何時間かかったか聞かれたので、麓からの時間を「3時間」と答えた。追い抜いていった登山者は、どこにも見当たらなかった。
- 帰りは高縄寺には寄らず、そのまま元の山道を戻った。下りも歩きやすかった。麓近くでは落ち葉の道を心地よく進んだ。東頭神社からの車道歩きでは、行きより日が差して菜の花がいっそうきれいになった。伊予北条駅へのまっすぐな道では正面に鹿島が見えた。
- 予定より早く駅に着き、1本早い特急で帰ることができた。