- タクシーの中で昼食を取り、登山口の南暑寒荘に着いた。事務所で入山届を書き、入山料500円を支払った。山中で宿泊すると伝えると、普通は暑寒別岳と南暑寒岳の間のコルで泊まるとの事だった。
- 吊り橋を2回渡り、川沿いに登って行った。やがて前方が開け、雨竜沼湿原に着いた。湿原入口標識の所では、蚊が来るので動き回りながら休んだ。湿原入口から少し進むと展望台が有った。風があり虫が来ないので快適だった。湿原の向こうには暑寒別岳と南暑寒岳が並んで見えた。
- 木道をのんびりと歩いた。湿原終了地点に笹の切り開きがあった。当初の幕営予定地だったが、雰囲気が今一歩なのでコルまで行くことにした。少し登ると湿原展望台があった。蚊が多く、動き回りながら休んだ。
- 南暑寒岳への最初の登りは笹藪の切り開きだった。一段と蚊が多くなった。顔の前にネットを付けた人や蚊取り線香をぶら下げた人が何人も下りてきた。中腹のハイマツ帯からは利尻が見えた。
- 南暑寒岳山頂は、暑寒別岳寄りが風があって蚊が来ず、休むのに丁度良かった。
- 鞍部の幕営地点には雪がまだ多く残っていた。蚊に刺されながら水をくみテントを張った。テントの中に入り、進入した蚊をつぶして、ようやく人ごこちがついた。テント内でラーメンを作ると、臭いにつられて網戸に蚊が4-5匹寄ってきた。すぐそばの池塘からは夜中カエルの鳴き声が聞こえていた。
- 翌朝、テントの中で朝食を済ませ、蚊に刺されながらテントをたたんだ。暑寒別岳へは、蚊につきまとわれながら登った。動いていても目や鼻に蚊が入りそうになった。わずかに風があり蚊が少ないところで休憩した。
- 山頂直下のお花畑まで来るとようやく蚊はいなくなった。ハクサンイチゲやシナノキンバイが満開だった。遠くには谷間に雪を抱いた群別岳が見えた。山頂は蚊もいなくて快適だった。
- 下山路は、山頂台地を横切って付いていた。ハクサンイチゲのお花畑があった。エゾツツジも咲いていた。分岐点を過ぎたあたりにはマシケゲンゲが咲いていた。
- 本格的な下りになると、再び蚊が出てきた。登って来た人に「この先、蚊が多いか」と聞いたところ、「二合目付近は蚊の雲の中を行くようだった」との返事だった。扇風岩は、風が吹き蚊がいなかったので、くつろぐことができた。五合目で携帯を使ってタクシーの時間を修正した。蚊が多く、動き回りながら電話をした。
- 心配した二合目は、発生時間を過ぎたのか思ったほど蚊がいなかった。
- 暑寒荘に着いた後も、暗いところには蚊が飛んでいるような錯覚に襲われた。